「Triller」〜TikTokの時代はもう終わり?〜
最近のオリコン上位曲の共通点といえば、TikTokでのバズりです。
『夜に駆ける』『香水』など、無名アーティストでもTikTokでバズればストリーミングでバカ売れしてしまうし、はたまた昔懐かしい曲も再バズするし、音楽業界のトレンドを牛耳っていると言っても過言ではないです。
そんな中、次のTikTokと呼ぶべきアプリがあることをご存知でしょうか。
その名も、「Triller」。
元々はTikTokがリリースされる前から存在するアプリでしたが、アメリカが対中国の経済政策としてTikTokを禁止にする流れにより、このアプリの注目度が再び高まってきています。
では、一体どんなアプリで、どういう特徴があるのでしょうか?
・どんなアプリ?
Trillerはアメリカ発のショートムービーアプリで、TikTokより2年早い2015年にリリースされたものだ。
2020年8月現在、2億5000万ドル(約260億円)の新規投資ラウンドを募っているが、これが成功すれば評価額は10億ドル(約1060億円)以上にまで押し上げられるとのこと。DL数も2億5000万回で、アメリカのTikTokへの反発が起きてからアプリの人気が跳ね上がり、わずか2日間足らずで、3500万人のユーザーがTrillerに加わる爆発力がある。
基本的にHIPHOP色が強く、日本というよりは世界のメインストリームの色が強いアプリという感じです。
使い方はシンプルで、
①動画作成を押して音源を選ぶ
②録画ボタンを押しながら、踊ったり動いたりする
③②を何回か繰り返す
④シャッフルを押すと、これまでに撮ったものがMV風にまとめられる
TikTokと比較すると、動画を作るのが簡単ではありますが、バリエーションやクオリティーは劣るといったイメージです。
しかしこの簡単さが、多くのラッパーが使用している理由でもあると思います。アプリ自体MVを作ることに特化しているようなので、未発表曲などもアップすることも可能です。お金をかけてMVやトレイラーをきっちりつくるよりもここであげちゃった方がいいかもしれないです。
・多くの有名人投資家とユーザー
日本では認知度の低いこのアプリですが、アメリカでの認知度は伸びてきており、特にHIPHOPのファンがユーザー層の大半を占めています。
そしてメジャーなレコードレーベルとの契約(PR Newswire)も固めており、それによりユーザーには、音楽を主体とした動画制作の道が開かれてもいます。Triller社を支援しているエンジェル投資家のリストには、スヌープ・ドッグ、ザ・ウィークエンド、マシュメロ、リル・ウェインといったビッグネームが名を連ねています。
また、ユーザーも、セレナ・ゴメス、リタ・オラ、ジャスティン・ビーバーなど多くの著名人が名を連ねています。Trillerは特に、「MVを無料で有名人同じように作れる」というところに魅力があるようだ。
・Trillerの今後
個人的な予測では、アメリカはTikTokの禁止語はこのTrillerが圧倒的に流行りだすのかと思います。その流れで日本でも知名度が上がりそうですが、音楽ジャンルがHIPHOPというところがネックになってくると思います。
なぜなら、日本人の最近の傾向として①高音、②日本語、③懐かしいメロ(コード進行)があり、HIPHOPが該当しているとは思えないからです。
もしも日本でも流行るとしたら、①TrillerからHIOHOP要素を消した、TikTokの二番煎じとしての使い方、②日本のメインストリームがHIOHOPに転換するのどちらかだと思うので、どっちに転んでも面白い結果になりそうだなといった感じです!
・Trillerのリンク
興味が出たらDLしてみてください〜。では。