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全ての音楽家におすすめ「本番に強くなる」
この本の中にあるテストはスポーツ心理学の音楽版です。
プロでも愛好家でも音楽をする方は、
とても長い時間を費やして練習しつづけてきているはずです。
もちろんその練習は演奏の技術を向上させるでしょう。
練習こそ本番の成功の肝心要!むしろ練習しかしない!
練習以外のことは我慢して、
怪我をしないように、病気にならないように、
ありとあらゆることを気をつけてあなたは練習より大事な本番を迎えます。
練習を積んでいるのでうまくいく本番もあるでしょう。
ただ数を重ねていくと下記のような感情があることに気づくと思います
「本当にこれがやりたかったことなの?」
「なんで自分はこんなにできないの?」
「自分はこんなに音楽を愛しているのに裏切られる!」
「演奏するのが嫌いになりそうだ、本番をやめよう」
「また失敗するに違いない!」
「こんなに全てをかけて練習しているのにどうして本番ではできないの!!?」
これを解決するのが「本番に強くなる」です。
正直この本に書いてあることは面倒です(笑)
これを全部やるとなったら生半可な気持ちでは折れるでしょう。
でもこの本に書いてあるワークを全てやることができれば、
本番が怖い?、ありえません。
音楽が嫌いになる?、ありえません!
わたしはボイストレーナーとしてたくさんの生徒さんと関わっておりますが、
医師として働いていらっしゃる生徒さんにこの本をおすすめしましたら、
早速買って、どんなもんじゃ、と寝る前に読み始め、
「これは寝る前に軽く読むようなものではない。正座で読まねば(笑)」
とご自身を律して読むべし、がご理解いただけました。
と紹介しているわたしも、本番を終えた後に「燃え尽き症候群」みたいな状態になってしまって苦しんでいたことをきっかけで、
演奏メンタルサポーター講座を主催している野元麻美先生に出会い、ご紹介していただいた本なのです。
初めは半信半疑。
でもきっと演奏という鍛錬をしてきたみなさんなら、
この本のワーク、できると思います。
この本を読む前のわたしは何とか本番はこなすけど、
聞いてくださってたお客さんの反応をとても気にしていました。
その割に好意的な意見にはまったく耳を傾けず、
批判的な意見に支配されていたのです。
本を読んだ後は、演奏するということ自体が楽しくて仕方ない。
楽しくて仕方ないわたしを見てくださるお客さんにも楽しいが伝染して、
止まらない!(笑)
負のループならぬ、陽のループ!
練習時の、自然体のわたしが本番に活かせるので
お客さんの感想が変わってきたのです。(もちろん良い方に!)
燃え尽き症候群なんてどこかへ旅に出て、
「次なにしよ!」の大渋滞です。
↑は1年ほど前に自分を振り返った記録です
「音楽を選択する」というテーマで書きました。
わたしは「音楽をする」んじゃなくて「音楽をするを選択した」のです。
この「選択する」ということ、結構反響頂きました。
決して音楽に限ったことじゃないと思います。
みなさん何かを選択して今ここに、この記事を読んでいるんでしょうから。