はじめてフェミニズムのZINEを作った
しかめしはこのたび "The Right to Sexual Pleasure"というタイトルのzineを作りました。これはカナダの留学先の大学の授業の課題でつくったzineをベースに、それを翻訳して再編集し直したものです。お買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございます。しかめしは頭があがりません。
このnoteでは、そもそもzineとはなにか、その制作プロセスを軽く紹介したいと思います。
zineとはなにか
私はzineというものを最近知った気がするのですが、zineとは個人が作る小冊子で、簡単に言うと日本でいう同人誌のようなものです。1930年代頃にはアメリカのSFファンの間で同人誌的な形でzineが出回ったり、1960-70年代には政治的、社会的運動の中で個人の意見や主張をまとめたマニフェストとしてzineが作られたり、1990年代はフェミニズムの潮流の中で個人がzineを通じて様々な言論を発信していたそうです。
このzineもそんなフェミニズムの授業の最終課題として制作したものです。つい昔のフェミニストと同じやり方で自分もzineをつくってみると、つい熱中してしまい、zineにはやはり自分の思いがすごくこもるものになるなと思いました。自分がこれなら書けそうというテーマを決めるところに始まり、デザインまでを決める過程の全てがわくわくしました。
またフェミニズムとzineの関係がわかる映画に、netflixに配信が限定されているのですが「Moxie(モキシー 私たちのムーブメント)」(2021)という映画があります。フェミニズムとはなんぞや?、zineがどう使われているのかみてみたいという方は是非一見してみてください。個人的に私は好きじゃない部分もある映画なのですが、女子がzineや団結力を通じて、学校に蔓延る家父長制と戦う様はなんとも痛快です。
Zineの編集
私はCanvaというオンライン上のサイトを使ってzineを作りました。本当はアドビのイラストレーターで作りたかったのですが、イラレの期限が切れていたので仕方なくCanvaで作りました。でも無料版でも編集がしやすいのと、テンプレートが使えたりしたのでCanvaで編集してすごくよかったと思いました。
そして出来上がったものをpng保存して、しまうまプリントで印刷しました。個人で数部印刷できる印刷会社を探したのですが、少ない部数の発行だと値が張ってしまうところが多く、しまうまプリントが最安値で印刷できました。
けれども、アプリで保存したpngを再配置すると、画像が切れてしまったりしたため何度も再編集しました。そこが結構めんどくさかったです。
でも最終的には納得いく仕上がりになりました!!
12月に課題として作成し終わっていたので、1月には完成させようと思っていたのですが、春休み中にのんびりしすぎてしまい3月に完成し、配布が4月となってしまいました。でも少なくとも作り終えられたことに私はすごく満足したので良しとします。
配ってみて思ったこと
そんなこんなで完成したzineなのですが内容も結構攻めたものだし、はたしてこれを本当に友人に配っていいものなのか、そもそも買う人はいるのかなど色々悩んでいました。さしでがましいながら一部あたりの印刷代にかかった500円を徴収してしまったのにもかかわらず、買っていただいた方もいらっしゃって私は感無量です、、!!自分が想いをこめて作ったものを読まれるのは少し恥ずかしい気持ちにもなるのですが、詳しい感想をくれる方もいて、作ってよかったなという気持ちになりました。
Zineのオンラインリンク
最後に私の作ったzineが読めるリンクを貼ります。買っていただいた方もいることから一部を削ったバージョンにさせていただきました。ご了承ください。もし少しでも読んでくださる方がいらっしゃったら私は感無量です涙。
それではまた!