見出し画像

British Bake Offで学ぶ英語表現Season 1② pick yourself up, dust yourself off

ブリティッシュベイクオフは、イギリスBBCの番組で、
毎週テーマに従って参加者たちがパンやお菓子を作り、
お菓子作りのプロ、メアリー・ベリーMary Berryさんと、
パン作りのプロ、ポール・ハリウッドPaul Hollywoodさんが審査し、
勝ち進んでいくベイキングコンテスト番組です。
このnoteでは、番組の中で作られた課題などを紹介しながら
参加者や審査員の言葉の中から英語表現をピックアップし、
ご紹介していきます。
(注: 写真はできるかぎりBBCの公式レシピから載せています)
(注2: 著者はベイキングは全然できません、
番組で言っていたことをそのまま載せています)

https://www.bbc.co.uk/food/programmes/b013pqnm/recipes

今週のテーマ:Biscuit


課題①: Signature biscuit

最初の課題は毎回参加者が自由に自分のオリジナルレシピを披露します。
今回のお題はビスケット。
ビスケットといえば私たちのイメージでは、
なんかサクサクとしてて、甘いのもあるし塩辛いのもある、
お菓子とか軽食になりそうなもの、というかんじですね。
実際にはイギリスではしっとりしてたり、
ほろほろした感じの食感で
チョコチップとかが入っているもの
=クッキーじゃない、それ?
というものもビスケットと呼ぶようです。
cookieというのはアメリカで作られた英語だそうです!

ベイクオフではbiscuitは
sugar, fat, flourを混ぜて焼いたもの、という定義のようです。
材料による食感の変化は
砂糖が多い→サクサク、クリスピーな食感
バターが多い→ほろほろな食感、shortbreadという種類
そして混ぜ方によっては
混ぜすぎ→グルテンが多くなり固くなる
混ぜ不足→uneven bake、つまり均一ではなくなる
とのことです。

審査ではJonathanのGinger and Honey Cookiesや、
EdのOatmean Raison Cookies、
MirandaのFresh Vanilla Biscuits with Royal Icingが高評価でした。
もうここで自分の作品にcookieとつけているので
biscuitとcookieは基本的にどっちも同じ、みたいです。

Oatmeal Raison Cookies

英語表現①: consistency

これは「一貫性」という意味です。
ベイクオフではよく使われる言葉です。
生地を均一に練ること、
パンやお菓子のサイズや見た目がそろっていること、
焼きあがった生地のきめがそろっていること、
そしてbakerたちの実力についても、
作品ごとの浮き沈みが少なく、
一貫してよい作品を作れること、
これらを全部consistencyという言葉で表現しています。
ということは非常に広い範囲での「一貫性」「均一性」を
表すことができる便利な言葉と言えそうです。

英語表現②: pay off

これは「評価される」とか「(努力が)報われる」という意味です。
課題がうまくいって審査員に評価されたらいいな、
という気持ちでMirandaがこのように言っていました。
"I like choosing the colors and making a little design, so hopefully it will pay off."
実を言うと、私はこの表現は受身形で使われると思っていました。
「報われる」という言葉から、
It will be paid off.
となるものかなと思っていましたが、
it will pay offと能動態の形で「報われる」という意味になるのですね。

英語表現③: pick yourself up, dust yourself off

こちらは逆に失敗してしまって辛口の評価を受けた時の、
警察官であるLouiseのコメントです。
この言葉は直訳すると
「自分自身を拾い上げろ、自分のほこりを払え」ということですが、
「自分を奮い立たせて前に進もう」といった意味合いになります。
調べてみるともともとはFrank Sinatraの言葉のようです。
"Take a deep breath, pick yourself up, dust yourself off, and start all over again." ~ Frank Sinatra
このような言葉からの引用として広く使われているようです。
へこたれずに立ち上がれ、力強い言葉ですね。

課題②: Technical challenge: Scone

二つ目の課題はテクニカルチャレンジと呼ばれ、
審査員からレシピの指定があり、参加者は全員同じものを作ります。
全員に同じ材料が用意されますが、
レシピは完全ではなく、例えば発酵させる時間とか、
オーブンの温度などの情報がところどころ抜けているため、
参加者は自分の知識や経験、スキルで乗り切ることが求められます。

今回のお題はSconeです。
言わずと知れた、イギリスの大定番のビスケットですね。
今回のレシピはポールさんのレシピです。
ポールさんが長年の経験で導き出した、
究極のレシピなので、
うまく作れなかった参加者はみんな怒られていました。

Paul Hollywood's Scone

英語表現④: egg wash

これはビスケットやパンを焼く前に、
表面に卵液を塗ることです。
そうすると焼きあがった時につやが出てキレイになります。
ポールさんによると、
スコーンの場合は卵液を上面にだけ塗ること、
側面に垂れるとまっすぐ上に膨らまずに
いびつな形になってしまうそうです。

課題③: Showstopper: Petit  fours

最後の課題はプチフール。
Meringue(メレンゲ)、Choux pastry(シュー生地)、
Macarons(マカロン)の3種類のお菓子を
一口サイズに作り、3段のケーキスタンドに盛り付ける、
Afternoon teaのためのお菓子で勝負です。

Petit foursイメージ

メレンゲ、ですが英語ではmeringueと書き、発音は[mərˈæŋ]
フランス語ですからスペルと読みが一致しませんね。
卵白3つ分に対し、砂糖175gがベストなバランスだそうです。
卵白が多すぎるとツノが立たず、砂糖が多すぎると固くなるとのことです。

シュー生地はchoux pastryとかchoux bunsと呼ばれます。
よく「シュークリーム」は英語じゃない!と言われますが、
「シュー」はchouxで、やっぱり「シュー」と言われます。
エクレアはフランス語そのままでeclairというみたいですし、
シュークリームも伝わればいいのに、って思います。
シュー生地のポイントは焼いた後に穴をあけてオーブンに戻し、
中を乾燥させてからクリームを入れること。
これをやらないとしぼんでしまうそうです。

マカロンはアーモンドプードルground almondで作る生地で、
外がサクサク、中がしっとりchewyなところがポイントですよね!
これも生地を成形したら焼く前にしっかり乾燥させないと
このような食感にならないとのことです。

英語表現⑤: That means a lot to me.

この表現はすごく使いやすいです!
「それは私にとってとても意味がある」という意味ですが、
褒められた時、評価されたときに返す言葉としても使えます。
「とても嬉しいです」くらいのイメージで
気軽に使えますね。

シーズン1の第2週目で、8人の参加者のうち2人が脱落し、
残る6人で第3週目に進みます。
次回はパンウィークです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?