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私の得意分野を綴ります。
私は理学療法士です。特に小児の運動発達が得意分野です。
子育ては未経験ですが、
子供にはすごく詳しいのです。

少し、これからその知識もご紹介していきます。

0ヶ月〜1ヶ月

この時期は、ママのお腹で丸くなってた直後です。
とにかくお腹にいたような格好が落ち着きます。

だから、横向き抱っこが大好き!!

背中、頭をまーるくして、
ママの体に密着させる、お腹に当てる。
これが落ち着く姿勢です。
とにかくホールド!密着面積を広く!

ママの鼓動の音を聴かせるのも良いです。

お腹の中と同じような状況を狙ってみてください!

その逆、体が伸ばされて、
お腹があらわになる格好は不安です。

これ、寝かしつけでベッドに下ろした瞬間に泣く背中スイッチの要因と思います。完全に熟睡するまで、この時期は抱っこか抱っこ紐が良いのかもしれませんね
(子供により個人差あると思いますが!)

この頃の抱っこは、
赤ちゃんの足と足の間に手を入れて抱っこがオススメ。

まだ股関節の形成が未熟で、
臼蓋と言われる股関節の受け皿の方が浅いので、
足を揃えて抱っこし続けると、脱臼のような状況になる可能性もあります。
(そんな簡単には脱臼しませんので神経質にならなくて大丈夫です)

お股に手を入れて抱っこオススメです!ガニ股状態がベスト♫

1ヶ月〜2ヶ月

仰向けが出来るようになります。
この辺から、だんだんと目が見え始めます。

まだはっきり見えないので、
このころはまだ人見知りはそれほどありません。

明度の高い色から見え始めるので、
最初は白、あとは光を認識して見るでしょう。
(この頃、光るおもちゃなどよく見ることが多いです)

そのあと、赤などに反応してきます。

仰向けで、最初は両手が万歳の姿勢のままなので
顔を横に向けて指に近づけ、しゃぶったりしますが、

そのうち手を顔に持っていき、顔は正面で手遊びを始めるようになります。

ここで正中位(正面)で手を保持することができるようになり、抗重力筋も効き始めます。

この、手を挙げて顔の真ん前で遊び出す時期、
めちゃめちゃ重要です!!!

ここで初めて自分の手を認識します。

赤ちゃんって、不思議そうに手を見てません?笑
「なんだこれ!動いてる!」みたいな!
まだ自分のボディイメージがあまりないので、
まずは1番感覚が鋭い口で、舐めて体を認識し、
そのあと目で確認する。それが顔の前で手遊びする時期なんです。

この目で手を認識する段階で目と手の協調性が身に付くのです。
これは大人になってからの《器用さ》や動作全般においてとても大切な能力です。

スポーツでも、ボールなど道具を使うもので必要です。
目で見て、手が思ったとおりに動く。
距離感をつかめる。

これらの能力は、この時期からスタートしています。

最初は、目はあっちの方向いて、手は全く別の動きしてませんか??

視覚で手を認識してから、初めて手を思った通りに動かすことを学び始めます!!

なので、まだこの時期は
おもちゃを掴みたくても思ったように掴めませんよね!
(これがめっちゃ可愛い)

2ヶ月〜3ヶ月

うつ伏せで頭を挙げて、反り返るのが出来るようになります。
怖がらずに、うつ伏せにチャレンジさせてあげる時期です。
うまく頭を挙げられない場合は、短時間にしてすぐ戻します。
(苦しいので)

ここで、背筋を中心とした抗重力筋が発達し始めます。
とても大切な時期です。

うつ伏せになり、さらに視界が広がり、色々なものに興味が湧いてきます。

運動発達には、精神発達も必ず伴うので、視野を広げるために色んな姿勢をとらせてあげましょう!

最初は頭をあげたまま保持出来ず、
コテン
ってなりますが、そのくらいは大丈夫です!
短い時間から始めてみましょう。

だんだんと手で突っ張って頭をあげるようになります。
ここで、胸郭が開き呼吸の発達が起こります。

この段階での興味が、四つ這いにつながります!!
ここもとっても大切な時期ですので、すぐにお座りさせずに、
うつ伏せの時期もじっくりやってあげましょう。

5ヶ月〜6ヶ月

仰向けで、足がよく上がるようになります。

中には足を舐めたりしますよね!
これも手と同様、まず口で体を確認しています。

そして
足を持ち上げる動作=腹筋を使うので、
腹筋の発達が始まります。

そして、この足を舐めている姿勢を縦にすると・・・

お座りの姿勢です!!!

つまり、これが始まると、お座りがもうすぐということになります。

6ヶ月〜7ヶ月

お座りができるようになると、
またさらに視界が広がって、興味が劇的に広がります!

ここから発達も加速して、どんどん動くことが楽しくなってきます♫
つまり、目が離せなくなる時期の始まりです。
(ママさん頑張って!!)

たくさん興味あるものを見せてあげましょう!!

7ヶ月〜8ヶ月

さぁ、とっても大事な四つ這いがこのくらいの時期です!

四つ這いは、体幹の安定性を作ります。
とっても大切な時期です!

腹筋のインナーマッスルが働きます。
(大人でも、ピラティスとかで四つ這い姿勢ありますよね!!)

この段階の前に腹ばいもあるかもしれません。

自ら移動できるようになり、世界がものすごく広がりますので、
楽しくてしょうがなくなってきます♫

大人が困るほど動き始めますね♫

この頃の興味関心を、とにかく満たしてあげてください♫

そーすると
「もっと上のものがみたい!」
「机の上のものが見たい!」
「ママが机の上で何かしてるから見たい!」
からタッチが始まります

このように、正常発達はちゃーんと意味があって、順番があり、
1つ1つ大事です。

多少早かったり遅れたり、気にしないで大丈夫です。

次の発達につながるサインを見つけて、
ゆっくり促してあげると良いと思います。

無理に発達を飛ばして促したりせず、見守って発達に寄り添いながら
成長を喜んで楽しんでくださいね!!


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