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【8/31巨人戦●】いつも、いつまでも、同じ場所にはいられないのだ、と。

まあもちろん、いろんな試合がある。打ちまくる試合もあれば、打たれまくる試合もある。打ちまくって打たれまくる試合も、ある。たいしが打った試合があれば、たいしに打たれた試合もある。そう、そうなのだ。ううう。

いつだって私はたいしのヒットを願っていた。ぜんぜんヒットが出ない日だって、もうみんなが祈っていた。たいしがそこで打てますように、例えばあの日の悔しい気持ちをこの打席ではらせますように、と。

だけどみんなの希望だったたいしは、今は別のチームのユニフォームに身を包み、そこに立っている。そしてそのチームのイケイケドンドンのムードのまま、しっかりタイムリーを打った。

「たいしぃぃぃぃぃぃぃ」と、思わず声が出る。私はいまだに未練があるらしい。いい加減、巨人ユニフォームのたいしにも慣れなきゃいけないと思うのに、今でも見るたびどきっとしてしまう。

それは5点差をつけるとどめの1点に思えたけれど、そのあとヤクルトは、慎吾の粘りに粘った14球目のすばらしいタイムリーから始まり、3点を返して2点差に迫った。こうなると、もうあと2点返したい、そして逆転してしまいたい。機運は高まったはずなのだけれど、そううまくは、いかなかった。あと2点が取れず、ヤクルトはそのまま負けた。

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