【オープン戦 3/11〜13 ソフトバンク戦】できればプレッシャーよりも多く、自信と誇りを持って
ふと気づくと、スコアボードの上でチャンピオンフラッグが、神宮の風ではためいていた。
外野から見える選手の腕には、小さくチャンピオン・エンブレムが光る。
ヤクルトが優勝を決めた日、そして日本一を決めた日。それはほんとうに、ついこの間のような気がする。今年はオフシーズンが短かったから、ここに来るのも例年よりは、早い気がする。
それでもオフシーズンを挟むと、この球場も、そしてここに集う選手たちも、やっぱりとても、新鮮に映る。久々にこの美しい球場で飲むビールは、やっぱり世界一おいしい、と思う。そして今年もここに来られてよかった、と、心からそう思う。
春うららな平日の、昼間っから飲むビール。外野に座ってのんびりと見る試合。それはなんだかこの季節だけのごほうびみたいな時間だ。シーズンが始まってしまえば、やっぱりこんなに心穏やかに過ごせなくなる。いや、ここまでだって、あまりに取れない得点に、「だ…大丈夫なのか…このまま開幕を迎えてしまうのか…」と、それなりに(いやまあ結構)心配もしたけれど、そうは言ってもシーズン中のあの胃の痛さと比べれば、そりゃもう、月とスッポン、ストレートとスローカーブくらいの差がある。よくわからないど。
それにしても。と、改めて思う。私が初めて見る、ヤクルトのチャンピオンエンブレム。そして、初めて見る、日本一のフラッグ。これを掲げて戦うというのは、どんな気持ちがするものだろう、と思う。誇りと、そしてプレッシャーと。「一番」になんてなったことがない私なんかには、ぜんぜん、まったく、想像もつかない。
高津さんは出陣式で言った。「二年連続の日本一というのは、正直、とても難しいことだと思います」
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