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ヤクルトみたいなジャパンを見ながら今日もヤクルトのことを考えている 【11/7侍ジャパン壮行試合 台湾戦⚫️】

この、まったく点を取らないスタイル。ノーノーも辞さない強気の姿勢。チャンスで打たないどころかチャンスを作らないその強靭な精神力。すばらしい。侍ジャパンにはヤクルトイズムが根付いているのである。世のスターたちはきっとヤクルトに憧れていたのだな。

と、思いながら、今シーズンのトラウマ総集編のような試合を見ていた。胃はいたくないけど頭がいたい。

ところが、さすがヤクルトイズムの根付くサムライである。きっとそうだろうと思っていたけれど(え?)0-6で迎えた9回裏、何かを思い出したかのようにタイムリーを打つ。そう、てっぱちが。

そしてまあほっといても山田哲人以外全員バレンティンであろうサムライ打線は、9回裏に本気になる。てっぱちのタイムリーのあと、ギータがヒットを打ち、永遠のアーチ岡本は永遠の四球を選ぶ。そして上林(ってちゃんと見るとシュッとしてていいね)がファンブルで出塁し、本日上田並みに叫ばせていただいた楽天の田中さん(すみませんでした)が押し出し四球、外崎のアップルタイムリーで5-6に追い上げる。

上田がいなかったせいで攻撃はここで終わってしまったけれど、かくして私たちは、ヒットが出る野球って楽しいね!点が入る野球って楽しいんだね!という気持ちを思い出したのである。上田がいれば逆転だったけど。

それにしても、オールスターの時にも思ったけれど、こういう場に「うちの子」がいる姿というのはなんともうれしいものなのだ。「いや普段こんなんじゃないんですけどね?もっとこう。。もうちょっとしゃべります。」みたいなことをいちいち誰かに説明したくなってしまう。誰だよという話だけれど。

例えば生まれ育った町というのは、その町を出て、外から見て初めて、「ああいいところだったんだなあ」と思うことがある。ヤクルトの山田さんも、ヤクルトじゃない別のチームで、外からの声援も受けているところを見ると改めて、いやはややっぱりすごいんだな山田さん。と改めて思ったりする。

あの応援歌は、やっぱり耳に残るものなんだなあ、みんな歌えちゃうんだなあ、とか。いやそう言うとてっぱちじゃなくて応援歌がすごいみたいだけど。(だからみんなFAで他球団の評価を聞いてみたい、とか言うのかもしれない。そこにずっといるとよくわからなくなってくるものなのかもしれない。)

野球の日本代表って、どうもサッカーやオリンピックと違って「いつもそれを目指して頑張っている」わけじゃないから独特の位置付けというか雰囲気になるけれど、見ているとやっぱりオールスターみたいで楽しい。甲斐キャノンとヤスアキのバッテリーなんて、夢があっていい。それは今しかないメンバーだから。

だから、(仕方ないけどやっぱりどうしても、ここに石山がいたらなあと思いつつ、)唯一の「うちの子」であるてっぱちがカメラに映るたび、誰かが撮ったビデオに我が子が映ったかのようにきゃっきゃと騒ぎながら見ているのは楽しかった。かわいい。ただひたすらにかわいいな、うちの子は。

何はともあれ野球は楽しい。ヒットが出てあわよくば点が入る野球は楽しい。

そして改めて、あーヤクルトの試合が見たいなあ、と思う。次のヤクルトの試合はどうか・・ヒットが出る試合でありますように、ぜいたく言わないから。と、思う。そして明後日こそ、岡本が永遠のアーチを打ちますように、と、普段ぜったいに思わないことを思いながら、今日が終わってゆく。

・・それにしても永遠のアーチっていったいなんなんだ。ほんとうに。

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