見出し画像

【ランニング日記】夏休み、息子と走る。【8/9(月)〜8/13(金)】

8/9(月)

暑い、眠い、だいたい今日は(昨日まで知らなかったけれど)祝日らしい。だからもう5キロで勘弁してもらおう、と思いながら7キロ…8キロ…と、距離を伸ばして10キロを走る。すごくえらい。

途中ほんとうに暑すぎて身の危険を感じ、4.5キロ地点くらいで折り返したのだけれど、後半になって雲が出てきて涼しくなってきたので、家の周りをぐるりと回って10キロまで距離をのばしたのだ。何度も言うけれどもすごくえらい。

こういうのはもう「ラン貯金」みたいなものなので、貯金した分、今週はちょっとさぼってもいいんじゃないかと思う。まあ、たぶん走るけど・・・

8/10(火)

筋肉痛である。

昨日、YouTubeを見ながら大胸筋の「スロートレーニング」というのをやってみた。まあ筋トレをゆっくり行う、というだけなのだけれど、これがもうめちゃくちゃきつくて、ほんとうに久々に筋肉痛になった。

筋トレってどうしてもそのうちに身体が慣れてきちゃうのでなかな筋肉痛にもならなくなってきたのだけれど、ゆっくり行うだけでこんなに効くのかと新鮮な気持ちである。ちょっとうれしい。ほかの部位もちょっとやってみよう。

で、走っているとその部位がちょっと痛い。大胸筋なんて、走るときに使っているなんて思わなかったけれど、一応使っているらしい。身体の使い方って不思議なものだ。ぜんぜん理解できない。

ところで昨日、パパに新しいスニーカーを買ってもらった息子が「僕も明日ママと走ろうかな!」と言っていたので、今日は息子と走ることにする。

いつもより少しゆっくりめ、キロ6分弱のスピードで走り始める。これで走っていても夫は500メートルも走ればすぐ脱落するのだけれど、息子はしっかりついてくる。少しペースを早めながら、2.5キロ地点まではなんとかついてきた。

その地点で「ここでちょっと待ってるからママ走ってきていいよ!」と、息子が言う。「オッケ!」と言い残し、あと1キロ、3.5キロ地点まで走ることにする。

往復2キロを私が走る10分ちょっとの時間、どうしているかなと思ったけれども息子はちょこんと同じ場所で待っていた。体力が回復したらしく、ニコニコした顔で「もっかい走る!」と、ついてくる。

昨日の雨の名残で、道路に大きな水たまりができている。それを避けるために息子にを先に走らせて、一列になる。

すると私より前に出た息子のペースがぐっと上がる。なんだなんだ、余裕だったのか…?と思いながら、やや必死でついていく。ペースにしてキロ5分20秒、なかなかのスピードである。

そこから1キロばかり、5分半のペースで走ったところで息子が「ちょっとこっちの近道で行く…」と、ペースダウンしながら言う。私は再び「おっけ!」と伝え、遠回りの方の道を走る。近道をゆっくり歩いてきた息子とその先で合流し、もう一度走り出す。息子はえらく疲れた様子なので、ペースを落として一緒に走る。

帰りのコンビニでプロテインドリンク買ってあげるよ!と言うと「やった!」と言いながら、必死でついてくる。

ドリンクを飲んで休憩しながら、息子は「最初の1キロはぜんぜん余裕で、でももう1キロくらい走ったところで脇腹も痛くなってきて急にしんどくなってきたんだよ」と言う。

「水たまりのところで結構スピード上げたでしょ?」と聞くと、「そう!ママより前に出たと思った瞬間、なんかめっちゃスピード出ちゃった。でもスピード出たところすごい気持ちよかった!」と言っている。そうか、気持ちよかったのか、それは良かった。

ペースを上げたり下げたり繰り返すと疲れやすくなるから次はゆっくりのまま走ると、まだまだ距離伸ばせるよ、みたいな話をしようと思ったのだけれど、うれしそうににこにこと「気持ちよかった!」と言っているのを見ていたら「それは良かった」とこちらもにこにこするほかない。それがなにより大事だよね。

正直息子がここまでついてこられるとも思っていなかったし、いつも一人で走っているから、自分のペースも乱れるかなあと思っていたのだけれど、走り慣れていない誰かと一緒に走ることで、適度な緊張感が生まれたのか、私もなんだかすごく走りやすかった。結局全体のタイムも、少しペースを落としたとは言え真夏のペースよりは少し早いくらいだ。(真夏はほんと、キロ6分を大幅に上回ってしまう。)

風が強くて体温が奪われなかったというのもあるだろうけれど、ほとんど疲れることなく、心地よく走り終えた。なんだか新鮮な気持ちと「楽しい」みたいな感覚を、思い出させてもらったよ、ありがとう。

8/11(水)

子どもたちの鼻風邪がうつったのか、少しだけ身体が重い。こういうときの走る/走らない、の判断ってもうほんとうに難しいわけだけれど、まあもちろん基本的に体調不良の時は走らずしっかり休む方が良い。ランニングって身体にめちゃくちゃいいというものではないからだ。体感的に。

でも、身体のだるさみたいなものはほとんどない。少しだけ身体を動かしてすっきりさせたい、と、どこかで感じている。それが「走らなきゃ」といういつもの謎の義務感なのか、もしくは身体の素直な欲求なのか、そこをしっかり見極めるのが大切だ。

たぶん、身体の素直な欲求なのだろう、と、判断し、5キロだけゆっくり走ることにする。

今日も風が少しあり、この時間(6時半)だとまだ暑さもひどくはない。ゆっくり、ゆっくり、と言い聞かせながら走る。

距離もいつもよりも短く、ペースもゆっくりだったので、最後までなかなか気持ち良く走りきった。今の体調にはぴったりだった、気がする。

それにしてもちょっと疲れがたまっているのだとは思うので、今日はどこかでしっかりお昼寝しようと思います。決めた。

8/12(木)

今日からお盆休み…と、いうか、息子の塾が休みなのでそれに合わせて我が家も休みモードである。いや、仕事は山のようにあるのだけれど。

で、休みモードにつき走らず。休養も必要だ!仕事だけど!!!

8/13(金)

またもやホテルにこもって仕事をしている。なかなかすてきなクラシックホテルである。しばらく雨が続くようなので、なんとか身体を起こして今日のうちに少し走る。

私は思うのだけれども、知らない道を走り始めて、最初に下り坂が続くときほど絶望を感じることはない。

なんといっても、そこに下り坂があるということは、その下り坂はいずれ上り坂になって自分におそいかかってくるということなのだ。やがてくるこの不幸をわかりながら走るなんてほんとうに、報われない話である。

でも走り始めたからには、もうその坂を下るしかない。だいたい、ホテルの前にはその道しかない。小雨の中、とにかく海を目指して走ることにする。特に歩道も整備されていない道を、用心しながら走る。

グーグルマップ通りに走ると、さらに急な下り坂と階段が現れる。雨で地面が濡れていて何度も滑りそうになる。なんといっても夏のランニングというのはとにかく、身の安全が一番である。いや、それは暑さゆえのはずだったのだけれど。

でも雨で気温は高くなりすぎず、下り坂もスピードに気をつけながらだとなんとなく心地よい。そして最後に待ち受ける上り坂も、箱根ほどの勾配ではないから、思ったよりもしっかり走り切ることができた。途中、振り始めた雨がほどよく身体を冷やしてくれる。こんなランニングも家の近くじゃなかなかできない。

何もない山道を、雨に打たれながら、少しずつ少しずつ、走っていく。昨日飲んだきついギムレットも、雨に流されてゆく気がする。このまま夏までも流されてゆく気がして私はふと、足を止める。雨は、降り続く。いつまでも、いつまでも。

ホテルに向かう坂道を、一度も足を止めることなく走り抜ける。上ってみれば、いけるということも、きっとある。そしてその都度少しずつ、自分は強くなっていく(…と、信じたい。)

いいなと思ったら応援しよう!

虫明 麻衣(Mai Mushiake)
ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!