【10/10阪神戦◯】そして三連戦の最後に田口は勝利投手になる。
この阪神三連戦、一戦目と二戦目で、2日連続田口のことを書いていたのは特に狙いがあったわけでは、特に、ない。
だけどこの二戦の田口のそれぞれの踏ん張りと、闘志と、そのあとの真摯な対応は、こちらの心をぐっと掴むものがあった。そして終わってみればこの三連戦は、なんだか田口に支えられてた、そんな気がする。
「優勝争い」というのはこういうものか、という空気が、ずっと神宮を囲んでいた。シーズン終盤、いつもなら「最下位」が決定している時期なのだ。この緊張感は、私にとっては初めて感じるもので、そしていつまでも、いつまでも慣れることのできないような、そんな空気だった。
でも例えば田口はその緊張感を、よく知っているのかもしれない。巨人でその緊張感をずっと背負いながら、戦ってきたのかもしれない。そこで自分のプレーが、そして一挙手一投足までも、あらゆる人の目に触れ勝敗を左右し、ともすれば批判の対象になることも知りながら。
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