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【7/8(木)阪神戦●】シミノボが見せた悔し涙、てっぱちが見せた意地、大樹くんが決めたバント、8球粘った塩見の打席

中継ぎは「抑えて当たり前」なんですもんね、辛いポジションですよね。という竹下アナウンサーの問いかけに、解説の野村さんは答えた。「こんなこと言っちゃだめですが、僕にはできないです。中継ぎが抑えたときにスポーツニュースに取り上げられることはほとんどない。取り上げられれるのは打たれたときだけなんですよね。ほんとうに大変なポジションです」と。

ほんとうに、その通りだ。中継ぎ陣がお立ち台に立つことは、それこそ初勝利の時くらいしかない。

記憶に残るのは、シミノボがサクサク抑えた試合じゃなくて、打たれてしまった試合かもしれない。そこまでに、山のようにしっかり抑えた試合があったとしても。


昨日のヒーロー大樹くんは、2球目でしっかり送りバントを決めた。

9回裏、一死1塁。勝負は、全て塩見の打席にかかった。

塩見は8球粘りながら、9球目を空振りし、ゲームはそこで終わった。

今日かけた勝負は、うまくいかなかった。試合には負けた。雨の降りしきる球場に、どんよりと黒い雲が覆う。「高津さん、さっとベンチのうしろに帰っちゃったねえ」と、テレビを見ながらむすめが言う。「そうだね、ものすごく悔しかったんだよ、きっとね」と、私はそっとテレビを消す。

「最後までなんとかしようと」と、てっぱちは言った。

「キャプテン」という柄じゃないけど、と、本人も周りも、そう言う。私も、そう思った。でも、だからこそ、てっぱちが「自ら」キャプテンを名乗り出てくれたことが、ほんとうにほんとうにうれしかった。

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