【ランニング日記】 「仕事の感覚」というのは意外とすぐ戻る、らしい 【1/11(火)〜1/14(金)】
1/11(火)
一年の計は元旦にあり。とか言いながら元旦から走ったものの、冬休み終盤に私のやる気はどんどんしりすぼみになっていき、最後の三連休は全く走らなかった。軽井沢の3日目も走らなかったので、かれこれなんと、4日も走っていない。これは由々しき事態である。
子どもたちの学校も始まることだし、今朝は久々に早起きをして(ほんとうに朝起きられなかった、冬休み)走る態勢を整える。
が、暗くてよくわからなかったのだけれども天気予報を見ると、雨である。なんてこった。これは連続「不走」記録、5日まで更新するか…?と一瞬頭をよぎったけれど(できることならばもうこのまま走りたくない)、ここで走らないとまじで一生走らない。と、いういつもの不安のおかげで(おかげで?)まあ雨が強くなるようなら早めに引き返そう、と、なんとか外に出る。
出てみるとまあ、雨である。小雨だけれどもしっかり降っている。しかしこちらには強い味方、ステラの「全天候型対応」ジャケットがある。「雨の日も晴れの日も雪の日も走れますよ♡」と、アディダスショップのおねーさんは言っていた。
年始に手に入れた、これも最新兵器であるところのサンバイザーの上からジャケットのフードをかぶるとあら不思議、まったく、身体が濡れない。まじか。すごい。
走れてしまうじゃないのこれじゃ…と、ぶつぶつ言いながら、雨の中を走り始める。
上半身はほんとうに、ほぼまったくと言っていいほど、濡れない。問題は足である。新しいナイキはこれまた甲の部分が薄い。薄いというかもうスカスカのメッシュである。甲は靴下だけで走っているようなものだ。水たまりなんかに沈めばひとたまりもない。
とにかく雨の日の天敵は、この、水たまりである。足が濡れることが一番不快なのだ。顔や身体が濡れる分にはまあ耐えられなくはない。でも足。これはもう、とにかく、きつい。
かなり最新の注意を払って走ったので(おかげでタイムもめちゃくちゃ遅かった。そのせいにするけど。)なんとか足は最小限の被害ですんだ。が。今日は手だ。手袋がびしょ濡れになってしまった。
いつものランニング用の薄い手袋であれば濡れてもそんなに気にならないのだけれど、今日はヤクルトのファン感で買った、必殺・つばくろう手袋で走っていた。これはふつうの分厚い手袋なので、雨に濡れるとぐっしょり重くなる。寒い。手先が寒い。寒すぎる。
かといって手袋を外すとそれもまた外の冷たい空気にあたって凍えてしまう。苦肉の策で、手袋の中で手を丸めて走ることにした。フードをすっぽりかぶり、つばくろうの手袋をして、手を丸め、必死の形相で走る、金髪。ひどい。ひどいビジュアルである。しかし致し方ない。走るとは、いやそもそも生きるとは、そういうものだ。スマートなもんでは決して、ない。
1/12(水)
昨日は、寝よう…と、思ったところで息子の塾の宿題が散らかっているのが目に入り、ちょっとくらい丸付けするか…と、やって(えらい。)、寝た。
そして、しっかり寝坊。通常通りである。
もう二週間ほど、まともにごはんも作らず、がっつり一日かけて仕事をすることもなく、これじゃもう二度と社会復帰できないんじゃないか、もう働けないんじゃないか、と、思っていたのだけれど、昨日こどもたちが学校へいき、一人になり、ランニングをして筋トレをして家を片付けたら、なんだか一気に通常モードになった。打ち合わせを3本終え、原稿をいくつかすすめ、noteも書いた。(今日中にアップしたい。)
「もう二度と社会復帰できないんじゃないか」と思いながら、いざ態勢を整えたら一瞬で感覚が戻ってくるこの感じ、前にもあったなと思ったらそうだ、育休明けの仕事であった。
一人目の産後は、一年半くらい育休をとったので、もう不安で不安で仕方なくて、そもそも私は働く意味あるのか…?このまま子供とゆっくり過ごせばいいのでは…?とまで思い、かわいい我が子を預けてまでやるくらい私の仕事って重要なのか…?とまで、考えはめぐった。(なんでも鬱々考えるのは仕方ない、産後だから。)
でも、一年半ぶりに会社へいき、いつもの仕事用ノートと筆記具を抱えてエレベーターに乗り、会議に二つばかり出たら、「ああそうだ、これだった。」と、一気に思い出した。よく考えたら、そりゃそうなのだ。育休はたった一年半だけれど、会社での仕事はその時点でも五年以上続けていたのだ。そちらの方が、長い。そういう感覚って、自分が思っているよりずっと、身体にしみついているものだ。30年ぶりのスケートで、ちゃんと滑れたように。
あの頃、悩みに悩んでなんとか続けてきた仕事は、今、なんというか、私の人生を支えてくれている、と、そう思う。勇気を持って(あのとき必要だったのは、紛れもなく勇気だった)仕事に復帰してよかったなと、今になって思う。もちろん、そこからあらゆる形は大きく変わった。会社はやめたし、私は毎朝こうして走るようになった。歩くことさえできなかった息子は、今年6年生になる。(6年生…!)それでも、あのときの勇気が、とにかく仕事というものを続けるきっかけになってくれているのだと思う。
続けていくことで、時間をかけて見えてくるものというのは、きっとある。走りながら、走り続けながら、そうして見えてくるものを、例えば私が80歳になったときに見えるものを、そして80歳になって振り返ったときに見える今の姿を、楽しみに待ちたいなと、そう思う。
…でまあ、普段の生活が戻り、私は寝坊し、今日も7キロしか走れなかった。明日は、ちょっと早起きしよう…(このせりふもいつもどおりである)
1/13(木)
今日も元気にねこに起こされる。あまりに起こされるので自動給餌器で5時にカリカリが出る設定にしてあるのだけれど、4:50くらいの絶妙なタイミングで、起こされる。しかも、あごを噛んで起こされる。いたい。アラフォーの顔を噛むでない。傷になったら消えないじゃないか。なんでもすぐ治る8歳女子とは違うのだよぶつぶつ。
毛布を頭からかぶり、ねこの攻撃をかわし、二度寝をして起きたら6時を過ぎていた。めっちゃ寝坊である。もう、毎日寝坊である。仕方ない。いや仕方なくないけど仕方ない。さむい。
なんだか昨日は疲れがあまり取れておらず、これはおふろに入る時間がよくないのでは、と思い(寝る直前に入るとよくないってきんにくんが言ってた)、ちゃんと早めに入った。ら、まあ疲れは取れている気はするけれども寝坊は寝坊である。寝る時間が単純に遅いんだな。もう少し早くベッドに入ろう…
ああ寒い、ああ靴下がない、ああ走りたくない、と、ぶつぶつ言いながら外に出る。ほんとうに寒い。でも、ステラのジャケットのおかげで少しはましなのだ。泣きそうになりながら走り始める。
新しいナイキの靴は、ほんとうに甲の部分が薄くて、なんといっても、寒い。とにかく寒い。足も寒い。まだうまく靴との関係性を結べていないらしく、ものすごく走りやすい!と、いうこともない。最近の靴はほんとうに性能がよくて、よい分、こちらのコンディションを合わせていくまでに少し時間がかかる、という気がする。履いてすぐに「・・・・さいこう!!!!」という感じにはあまりならない。じっくりつきあっていく道具、という感じ。まあ私はそういうものが、結構、好きなのだけれど。
昨日からむすめが念願のダンスを習い始めた。最初の曲がめちゃくちゃ難しかったそうで、アレクサで音楽をかけていっぱい練習していた。「ここの部分がすっごいむずかしいの!!」と言うむすめに、「でも難しいとそれだけ踊れたときうれしいよね」と、息子が言っていて「わかってるう!」と、思った。むすめも「そうそう、むずかしいけど楽しいの!!」とか言ってがんばって踊っている。「高ければ高い壁の方が、登ったとき気持ちいいもんな。」ってことですよね。ほんとうにそのとおりだ。雄平は元気かな。
私もたった一時間弱のランニングくらい、つべこべ言わずにがんばるしかない。と、今日も思うけれども、今日もしんどい。ちょっとしんどいくらいがたぶん、大事なんだけどね。
1/14(金)
はああああ?????と、声を大にして言いたいのだけれどなんと、1月の半分が終わっている。意味がわからない。なんなの1月?反省してほしい。
「ハウス・オブ・グッチ」という、グッチ家の映画が観たいのだけれど、なんせ私は「落ちる」映画が観られない。これがどれだけ「落ちる」映画なのかがわからない。血がだめとかそういうことはないのだけれど、とにかく気分的にアンハッピーエンドだとだめなのだ。で、それなら原作の本を先に読んでどれくらい落ちるかをあらかじめ量っておけばいいんじゃないか、と、思いつき、今、読んでいる。
これが開始18%(kindleの表記)時点で、めちゃくちゃおもしろい。まあハヤカワ・ミステリーだしな、読み始めたらだいたいおもしろいだろうと思ったけど、やっぱりおもしろい。私は本であればどれほど落ちるものであろうがアンハッピーエンドであろうが全然読めるので、楽しんで読んでいる。ファッション✕ミステリーとか、よく考えれば私の好きな要素しかないのだ。
で、それを読むために日中はなんとか集中して仕事を進めている。夜ごはんの片付けもがんばっている。で、20時くらいから、ロッキングチェアに揺られ、ストーブにあたり、ねこを膝の上において、この本を読んでいる。最高だ。
2時間ほど読んで、家を片付け、22過ぎにベッドに入り、22時半には寝たと思う。久々に、しっかり寝た。…しっかり寝たけれども、また寝坊した。
それでも昨日よりはまだ早かったので、8キロを走る。スタメンのジャケットが、どちらも洗濯からまだ乾いていない。ランニング用の靴下がなぜかすべて片方しか見当たらない。あんなに大量にあったのに。どこへいくんだ、靴下。
仕方がないので、無印のふつうの靴下で走る。まあいけるだろうと思ったらこれが、なぜか靴の中でやたらと滑る。めちゃくちゃ走りにくいのである。別にいつものソックスだって3足1000円くらいのものだったと思うのに、いやなんならこの無印の靴下の方が高いと思うのに、そういう問題ではないらしい。アンクル丈のものじゃないと滑るのだろうか。よくわからないけれどもとにかく走りづらい。
年が明けてからまったく上がらないタイムがさらに遅くなるように感じる。あと、腹筋がめちゃくちゃきつい。もうこれはそういうトレーニングだと思って走るしかないのか…腹筋が鍛えられてラッキー、くらいに思うしかない。
まさか靴下にここまで振り回されるとは思わなかったわけだけれど、まあ、道具っていうのはやっぱり大事だ。というわけで、帰ってからナイキオンラインで靴下を10足くらいぽちった。これでもう行方不明になることもなかろう…たぶん…