【9/20広島戦△】秋の空に舞う花火を見上げながら
「僕の計算によると、このままのペースでいくとこの試合は7:45に終わるよ。」と、ラッキーセブンに息子が言う。「1イニング平均がこれくらいだからさ…」と、なにやら計算式を教えてくれる。その計算は母さんにはよくわからないけれどもとにかく、サクサクサクサクと試合は進んでいた。
「これ、19時半からのスイーツ半額タイムの前に試合が終わっちゃうんじゃにないの…」と、私はぶつぶつ言う。今日は久々の外野席だったので、外野スイーツを食べるのを楽しみにしてきたのだ。キャラメルモンブランパフェにするか、信玄パフェにするか、それをもうずっと悩んでいた。だというのにこのペースだと、ゆっくりスイーツを食べる時間もないかもしれない。
淡々と進む試合の中、息子は隣でせっせと試合時間の計算を続けている。「僕の計算でいくと、ここはたぶん内野ゴロだね、そしたらほかのイニングの平均時間と同じくらいになる。」と、息子が言っていると、大下くんは上本をピッチャーゴロに打ち取り、8回表、先頭打者に2ベースを打たれたピンチのマウンドを乗り切った。「ほら言ったとおりでしょ!」と、息子がにこにこ笑う。ほんとだねえ、と、私も思わず笑う。
今年は夏の神宮を楽しめなかったけれど、その代わり今日は秋の空に花火が舞った。神宮の秋の夕暮れは、とてもきれいだ。この季節もいいねえ。と、私はビール(にせもの)を飲む。外野席の一番上の席からは、神宮の空がとても広く見えた。
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