とうとう、6時前に家を出ることに成功する 【ランニング日記 5/18（月）〜5/22（金）】

5/18（月）

この週末も思う存分にだらけた。それはもう正直に言って、芸術的と言えるまでのだらけっぷりだ。プールと海に入らないリゾートだと思っていただいて良い。朝からビールも飲んだ。そろそろ大丈夫かなこれ、と、思い始めている。

そういったわけで、平日は走るしかない。たぶん走らないと、体重はニンプの時のそれを超えるであろう。

目が覚めると、いつもより肌寒かった。こりゃ、外も寒いのでは、と、思いながらなんとか身体を起こす。まだ6時前だ。ねむい。

本当は5時台に走りはじめたかったのだけど、今日もまた出るときには6:15になっていた。まあ、何事も行動がおそいのだ、私という人間は。

走っているとやっぱり暑い。４月のあの気候はもう戻らない。というかだいたい、冬だってずっと暑かったような気すらしてくる。ランニングに最適の季節なんて、本当に一瞬で過ぎ去ってしまうのだ。

ペースは今日も上がらない。なんでこんなに遅いのだろうと考えていて、ふと思う。

体重が増えたからではないか。

ぎゃあ。

5/19（火）

目が覚めると、雨音がする。これは夢の「大変遺憾ながら雨で走れないパターン」では！と、思い身体を起こすと、本当にがっつり降っていた。こんなにがっつり降っているのは久々だ。もう、これは、有無を言わさず走らせないという固い意志を感じる。よって、大変遺憾ながら走れない。大変遺憾ながら。

というわけで、現在朝5:55である。この時間に書いている。いつもより早く出たいなと早起きしたのだ。まあ、この調子だと出る時間はいつもと変わらなかったけど。

しかしどれほど早く寝ても、5時台に起きると眠い。体がまだ馴染んでいない感じがする。22時前に寝たんだけどな。私はほんとに、ほんとうによく寝るので、理想としては8時間寝たいのだ。

窓を開けてもう一度確かめてみる。うん、雨だ。

外はしっかりと雨のにおいがした。遠い何かの記憶に結びついているような、そんなにおい。こんな都会でもしっかり土のにおいがするから不思議だ。

しかし会社員のときは、どれだけ雨が降っていてもこどもを保育園に連れて行き、会社に行っていたのだと思うとちょっと不思議な感じがする。もうこんな雨の日、一切外になんて出たくないと思いませんか？そういうのは自然な感覚のような気がする。

5/20（水）

6:08に家の玄関を出る。数分、早くなった。数分でもでかい。朝の数分だ。とにかく少しずつでいいから、家を出る時間を早くしていきたい。本格的な夏にはできるだけ、6時台に走り終えるスケジュール感で走りたい。でないと暑さで倒れてしまう。

「とにかく暑くてペースが遅い、遅すぎる」と、思いながらここ2週間ばかり走っていたわけですが、今日外に出ると、なんと。

しぬほどさぶい。

半袖も寒いけれども基本的に末端冷え性の私はとにかく手がさぶい。手袋が欲しい。泣きたい。

泣いても仕方がないので（大人だし）、おとなしく走り始める。

すると今度は、アップデートしたばかりのApple Watchでnikeのランニングアプリがうまく立上らない。

どうしたものかと思いながら走っていると、Apple Watchが、「ランニング中ですね？ランニングアプリを起動しますか？」と、聞いてきた。是非とも頼む。と、私は答えた。確かに、ランニングアプリはnikeのもの以外にもあるのだ。

そういえば最近、やれアレクサだなんだと、apple製品ではないものとばかり仲良くしていた。apple製品もへそを曲げているのかもしれない。曲げられても困るのだけど。

まあとにかく今日は、apple製のアプリに助けられた。

しかし走り終えたらなんと、裏でnikeもしっかり起動はしていたらしい。距離とタイムはしっかり刻まれていた。まあ、今日も、とんでもなく遅かったけど。

なんだよ暑くなったからタイムが落ちたのかと思っていたら、寒くても結局遅いじゃないか。なんなんだ。

…と、思いながら帰って体重計に乗ると、体重はやや減ったものの、体脂肪率がえらいことになっていた。えらいことだ、本当になんとかせねばならない。

5/21（木）

6:05に家を出る。…3分早まった。えらい。とにかく少しずつ、少しずつでも早めていくのが大切なのだ。…たぶん。しかし今日もめちゃくちゃ寒い。今日はしっかりアームガードと手袋を持って出た。

白いアームガードをつけようとしたら、なぜか白い靴下まで一緒に手に持っていてびっくりした。本当に自分のことが信じられない。

「とにかくもの言いたくなる人」について考えながら走る。

例えば、「もうこのチームのファンなんてやめる！強いチームのファンになる！」と、言った時、「そんなこと言うなんて頑張っている選手に失礼です」と、（見知らぬ人に）言われれたことがある。

その視座は一体どこにあるのだろうというシンプルな疑問はさておき、まあ言っていることはわからなくはない。選手にしてみれば、頑張っているのに勝てないということもある。打っても打ってもピッチャーが打たれるという日もある。（ありましたよね。）だからまあ、たとえ13点ばかすか取られようとも（本当に取られたのだ、野球というのはいろんなことがある）、1点を取ってくれた選手もいるわけだからそんなことはたとえ冗談でも言ってはいけないのかもしれない。

が、一方、チームが10連敗だか11連敗だかくらいした日に、「明日だ明日！！」というファンの声が神宮に響いていた、と、言ったとき。「ヤジなんて一つも聞こえてこなかった」と、もう半泣きで言ったとき、「ヤジだって飛んでましたよ！そんな綺麗事ばっかりいうのは良くないと思います」とか、「そんな甘やかしてばかりなのは本当のファンじゃない」と、言われたことがある。

「私の周りでは」とにかくヤジが聞こえなかったのだというシンプルな事実ならびに「本当のファン」とは…？という疑問はさておき、「綺麗事ばかりいうのは良くない」というのはまあ一つの大切なことであるとは思う。耳障りの良い（だけの）言葉というのは、時に鋭い言葉よりも何かを傷つけることがある。私だって時には、ヤジの一つくらい飛ばした方がいいのかもしれない。飛ばさないけど。（そもそも、ヤジにはヤジの存在意義がおそらくあるのだろう。）

しかしこの二つのご意見からわかるのは、「何を言っても何かを言いたい人はいる」ということだ。例えば何かを書くときに、100人の人がいて100人の人が満足するものを書くことはまずもって不可能だ。たぶん85人くらいは「どうでもいい」と思い、5人くらいは「とにかくなんか言いたい」と思う。

でも、1人でも、2人でも、何かが伝わって、例えばクスッと笑えたり、心が軽くなったり、ちょっと明日も頑張ろうかなと思えたり、そういう人がいてくれたら、それでいいのだよな、と思う。たぶん、そのためにずっと、私は何かを書き続けている。

そして、そういう物事を自分の中でしっかり確認するために、私は毎日走り続けている。

…nikeアプリの調子がどれだけ悪くとも。

そうなのだ、今日もApple Watchのnikeアプリは途中で固まってしまった。これは地味なストレスなので、なんとかしたい。ついでにタイムが今日も今日とてやたら遅いのも、nikeアプリの不調のせいだということにしたい。

5/22（金）

5:48頃に玄関を出る。これは今週、いちばん早い。この時間に出れば、7時前に家に着くことができる。子どもたちの学校が始まっても、見送りに間に合う時間だ。

ポイントは、「いきなり6時前という出発時刻を達成しなかったこと」という気がする。いや、私の場合は、だけど。

先週から「7時前に家に帰ってこられるスケジュールで走りたい」と思ってはいて、そのつもりで朝起きるように調整したわけですが、なんせ私というへなちょこ人間は（しかもだいたいいつも早くて8時台、冬なら9時とか10時台に走っていた人間は）、急に7時前に帰ってきたいと思ってもそううまくはいかない。

でもこの一週間、ほんとうに5分ずつとかなんなら3分ずつとか、出発時刻を早め、とうとう6時前の出発に成功したのである。これは一つの達成です。うむ。

もちろん就寝時間も日に日に早くなっていった。21時台にはおふとんにいる。場合によってはこどもたちより早く寝る。小学生か。小学生かもしれない。

私はいつもこうして「少しずつ前進」という形でしか前に進めないわけだけど、まあ気長にやっていきたいと思います。そういう時間はいつもたっぷりあるのだから。

ところで調子が悪すぎたnikeのアプリ、一度削除してインストールしなおしたら、今日はごきげんに最後まで起動してくれた。なんせ調子が悪くてこの二日、川の中を走ったことになっていたのだ。しっかり道路を走るようになってくれてよかった。

おかげさまで久しぶりに（本当に久しぶりに）、タイムもそこまでひどくなかった。（本当に今週はひどかった。）

走りながら、もうすぐ息子の誕生日なのだな、と思い出す。10歳だ。あれから10年。私はもう10年、お母さんをやってきたということだ。これはなにはともあれ、結構すごいことなんじゃないかという気がする。5時半に起きて、6時前からランニングに出るのと匹敵するくらいはまあ、一つの達成と言えなくもない。

でもあれだけ細切れ睡眠だった日々はついこの前のような気がするけれど、10年経てば、こどもというのは勝手に起きてパスタを茹でて納豆パスタを作って食べるようになったりしてくれるのだから、まあたいていのことは、時間が解決してくれるのだな、と思う。（しまいには子どもたちより先に寝てるし…）