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やちくんと別々の道で、それぞれが頑張れますように 【2/26練習試合 日ハム戦⚫️】

「号泣する準備はできていた」というのは、日ハムのユニフォームを着たやちくんが、試合前にヤクルトの選手と話すところを音声も何もない浦添配信で見た時の私の心境を江國香織が言い表したものではなかっただろうか。確かそうだ。

つい、ほんのつい数ヶ月前、やちくんは松山で、ヤクルトのみんなと同じユニフォームを着て汗を流していた。投内連携で、「じゅりナイス!」と叫ぶのを聞いてこりゃ極上だ、と私は思っていた。

紅白戦のほしくんVSやちくんという図に、もうなんて贅沢なんだろう、と思っていた。こんな贅沢な図はなかなか見られるものじゃない、だって、同じチームメイトなのだから。と。

だけど今日、浦添配信に写っていたのは、なおみちの打席でセカンドを守るやちくんの後ろ姿だ。一瞬これは松山キャンプなのかな?と錯覚した。この打席が終わり、この「紅白戦」が終われば、二人はまた味方に戻っていくんだっけな、と。

でも現実は違う。二死満塁のチャンスで打てなかったなおみちと、二死満塁のピンチを抑えたアキヨシとやちくんは、別のホテルに帰るのだ。そして、別々に、沖縄を発つのだ。

つい、ほんのついこの前まで当たり前だった光景は、今は涙が出るほどに貴重なものになることがある。もうなおみちやじゅりと、やちくんやアキヨシが同じユフォームを着ることは(おそらく)二度とない。

「元気にやっているところを見せたいなと思っていたので」とやちくんは言う。そして、新しくやってきた寺原と対峙する。本当はチームメイトになっていたはずの、新戦力と。

やちくんは寺原から、ホームランを放つ。

やちくんがヤクルトにいて「開幕スタメンの候補」に名を連ねることはやっぱり、厳しかっただろうと思う。これだけ内野の若手が出てきて、たいしが一塁に挑戦し、渡邉くんが外野にコンバートされ、おっくんや宮本くんも外野に挑戦している。みんながそれぞれの場所で結果を残しつつある。

私の中でやちくんは「まだまだやれる」枠だったけど、それは内野のユーティリティープレーヤーとして、あるいは勝負強さを身につけて代打のかみさまみたいになって、という意味だったのだと思う。

今、移籍したやちくんが、その与えられた環境の中で何とか結果を残そうとし、栗山さんに「開幕のスタメン候補」だなんて言われているのを見ていると、そりゃやっぱりもちろん「いいトレードだったのだな」と言わざるをえない。さみしいけど、今でもまだ引きずっていことあるごとに泣いているわけだけれども、でもこれはやちくんにとって間違いなく大きなチャンスであることは間違いない。

そして同時に、チームメイトや(特にいいやつ杉谷や)、そしてファンのみなさんに受け入れられつつあるやちくんを見ていると、ほっとして嬉しくて、涙が出てくる。

私はヤクルトが好きだからほとんどヤクルトのことしか知らなかったけれど、チームそれぞれに色があって、そして良さがあるんだなと知ったことは、このトレードで私にとってもすごく大きなことだった。

わざわざマシュマロで、やちくんの様子を送ってきてくださるファンがいる日ハムというチームだ。きっときっと、みんなに愛されてやっていけるだろう。

リーグが違うから、これから先のやちくんの道と、私が応援し続ける、やちくん大好きなみんなが歩み続ける道は、なかなか交錯することはない。(だからこそ昨日の練習試合や、オープン戦は大切になるわけだけれど)それはとても寂しいけれど、でもまた会う時にお互いがぐんと成長していられるように、それぞれの道で、今は別れてしまったその道で、みんなが頑張ってくれくれるといいなと思う。また会った時に、あのとびきりの笑顔で握手ができるように。(ちょっとミスチル感入ってるのはおさっしください。)

やちくんがこれからもたくさん活躍できますように。ヤクルトの若手もおじさんたちも上田も負けじと活躍できますように。

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