ヤクルトは負け続け、私は走り続ける【ランニング日記9/7(月)〜9/11(金)】
9/7(月)
朝焼けがとてもきれいだ。なんせヤクルトがようやく勝ったからだ。いや朝焼けとヤクルトは関係ないのだけれど。
5時に起こしてーと言っていた息子を起こし、じゃあ走ってくるよ、と言い残して外に出る。
4日間走らなかったので、えらく久々に「走りたいな」という気持ちがわいた。これは本当に、一年に一度か二度あるかないかという貴重な心境である。めったに「走りたい」と思うことなんて、ない。(ああ何のために走るのか)
外に出たら、小雨が降っていた。でもこれくらいなら大丈夫、暑すぎず逆にちょうど良い。なんせ私はこの土日、神宮で土砂降りの雨に打たれているのである。修行だ。
あまりに気持ちよくて、久々に走り出しからスピードを上げてしまった。いかん、落ち着いて走れ、と言い聞かせる。
ヤクルトの登場曲プレイリストを聴きながら走っていると、浦添のホテルでコインランドリーに行こうとしたら、おっくんと村上くんが二人仲良く歩いているところに遭遇したことを、なぜか急に思い出した。二人は共に怪我で、その日キャンプを離脱することになっていた。でも元気そうな二人の姿に心底安心したのだ。一緒に怪我を乗り越えようとした村上くんは、今何か思うことがあるかもしれないなあ、とふと思う。おっくんも早く、戻ってこられますように。
そんなことを考えながら走っていたら、なんと、雨がどんどん強くなってきた。強くなってきたというレベルではない。土砂降りである。近年稀に見る土砂降りである。いや、神宮では降られたな。でももはやランニングではなくこれは水泳ではないのかというレベルで降っている。ずぶ濡れである。なんなんだ。まじで。
もう靴までずぶ濡れで、マンションに入るのも気が引けたので、荷物用のエレベーターで上がる事にする。まあでも雨から逃げるように早く帰りたかったからなのかなんなのか、最近の超絶遅いタイムよりは、少しマシなタイムで走りきった。
今週もゆるりとがんばりましょう。体調も戻ってよかった!
(ところでこの日の午後、撮影のために外に出たらこの日二度目の土砂降りに見舞われてびしょ濡れになった。なんなんだ。まじで。)
9/8(火)
めちゃめちゃ眠い。「めちゃめちゃ眠いは不調の始まり」と先週思い知ったので、今日はがっつりお昼寝(というか朝のうちに朝寝)しようと心に固く誓う。
30分ほどベッドでゴロゴロし、ようやく身体を起こす。息子が起きてきて宿題を始める。最近、夜にゲームがしたすぎて朝に宿題をするスタイルなのである。なんというかそのいいのか悪いのかよく分からない、いや究極のズボラなのではとも見える姿勢、さすが私の息子・・・
外に出るとなかなか心地よく、涼しい風が吹いている。少しずつ、涼しくなってきたように思う。夏が終わるのは寂しいけれど、ランニング的には本当に助かる。
気温のおかげか、最初は気持ち良く走り始める。これはとうとうタイムも戻るのでは、と思ったのも束の間、太陽が昇り始め、どんどん気温が上がる。暑い。めちゃくちゃ暑い。なんだ結局暑いじゃないか。
結局、ちょっと速くなるのではと期待したタイムはめっっっっっっっっちゃくちゃに遅い。泣きたい。まったくもう。
5キロのところ、なんとなく7キロを走っておく。なんせ先週は二日間走れず走行距離が15キロ分少ないため、なんとか少しでも取り返しておきたい。(あと最近また身体が重いのでしっかり調整せねばならない・・・)
走り終わるともうくたくただった。7キロしか走っていないとは思えない疲れっぷり。必ずやお昼寝しよう・・・。(翌日談:めっちゃしました。)
9/9(水)
なんとまだ水曜日。もう金曜日だと思っていた。
4:30頃に目覚めると、外がまだ暗い。だんだん日が短くなってきたなあ。昨日はあっという間にヤクルトが負けたので(ほんとうによく負ける)、比較的早くにベッドに入った。なので今朝は少しだけ、早く起きることができた。昨日がっつりお昼寝したのも効いたのかもしれない。
外に出ると今日もまた涼しい。だんだんこの時間の気温が下がってきた。それは(ランニング的には)とてもうれしい。が、だんだん上ってくる太陽が、まだ低いところにある分、やたらと顔に直射してきて、6時を過ぎるとめちゃくちゃ暑く感じる。
タイムがとにかく本当に信じられないくらいに遅い。夏とはいえ、去年はここまで落ちていなかった気がする。今日は涼しかったことをいいことに、走り始めだけ速く走ったら、結局暑くなってから後半のラップタイムの落ちっぷりがものすごかった。この安定しないラップタイムというのはいつも疲れる要因になるのだ。案の定10キロを走り終える時にはめちゃくちゃ疲れていた。
そろそろ、5キロの日には少しスピードも意識して走った方がいいかもなあ。このままだと本当に遅くなる一方のような気がする。
9/10(木)
「このままだと本当に遅くなる一方のような気がする」と、昨日ようやく危機感を持った私は、5キロ走行の今日、「(やや)速く走る」を目標に据えた。
昨日は3-10から10-10に追い上げるという死闘(まさに死闘)をヤクルトが繰り広げ、寝るのもすっかり遅くなった。5時すぎにのろのろと起きる。ねむい。
外に出ると、風が心地よく涼しい。この時間の屋外が本当に気持ち良い季節だ。こんなに気持ちいいなら、何も走ることはないんじゃないか、この心地よい気温を楽しむことは他にあるんじゃないか、とつくづく思う。何が悲しくて、わざわざ暑くなるようなランニングをするのだろう。
でも仕方ない、他に何かできることがあるわけでもない。しぶしぶ私は走る。
「速く」と、思ったのに、Apple Watchを確認するとペースがめちゃくちゃ遅い。「速く」を意識してこんなに遅くなるなんてもうまじで、一生速く走れないんじゃなかろうか。と、泣きたくなる。
でも何とか6分を切るペースを維持して(遅くなりそうになるたびに気合を入なおす。この気合がめちゃくちゃしんどい・・)いつもよりは「マシ」なペースで5キロを走る。まあ、たった5キロだけれど。
やっぱり漫然と走るだけではどうしてもタイムはどんどん落ちるし、進歩はないのだよな…とつくづく思う。しんどいならしんどいなりに「考える」ことも多分、必要なのだ。
しかし若手の野球選手はこれからいくらでも「成長」を感じていけるだろうけれど、ベテランは大変だよな、と改めて思う。「成長」ではなく「衰え」を感じる瞬間とか、やっぱりそれは、しんどいはずだ。それでも、また別の意味での「成長」をしようとみんな考える。それはキャリアハイという数字じゃなくても、何か別のベクトルがあるはずだ。最後の最後まで、やり切る姿勢って大事だ。私もいつか本当にタイムが落ちても、それはそれとして走り続けていたいな、と思う。
9/11(金)
目を覚まして3秒後、ああ、昨日もヤクルトは負けたのだった。と、思う。私は一体人生であと何回このセリフを頭の中でつぶやくのだろう。生きている間にあと何回、ヤクルトが負ける試合を見るのだろう。まあ、いいのだけれど。
あまりに眠いので、5キロにしておこうかなあ、と、思いながらノロノロと身体を起こす。朝5時。外はまだ薄暗い。
外に出ると、…あまり涼しくない。困る。もうランニングで暑いのはこりごりなのだ。朝くらい涼しくなってくれたっていい。
一向にタイムが速くなる気配がない。「気配がない」という、そういう他人ごとみたいな姿勢ははやめようと(走るのは私だ、たぶん)昨日思ったばかりだった気がするけれど、やっぱり他人ごとのようにそう思う。
今日も足は全く速く動くそぶりを見せない。もっと頑張れよ、諦めるなよ足!と、完全に他人ごとである。
…まあ、でも、そういう気合を入れてみたところで、私の他人ごとのような体には全く効かない。根が体育会系にできていないのだ。しんどいものはしんどい。と、また思いながら、何とか10キロを走りきる。
なにはともあれ今週も走りきった。ヤクルトは負け続けた。(本当に負け続けた。)そんな、秋の始まり。ああヤクルト勝たないかなあ。