かくして過保護な親は大地の母になる【6/4日ハム戦⚫️】
もちろん、十数連敗後の一勝はうれしい。優勝したみたいに嬉しい。でも当然、それは優勝が決まった瞬間ではないのだ。その後もしっかり試合は続く。その試合で、ヤクルトは、最大5点差を追いつかれ、サヨナラ負けをする。
・・・・おい。おおおおおおおおい!!!!!
十数連敗もしていると、気持ちはもう完全にチームに寄り添う。大丈夫、大丈夫だから!と、子どもを励ます親のような気持ちにもなる。面白半分に騒ぎ立てるマスコミから守ってあげなきゃ!みたいな気持ちにすらなる。エラーしようがどれだけチャンスを潰そうが、いい、大丈夫、今は仕方ない、次がんばればいい!と、こちらの折れそうな心を必死に隠しながら励まそうとする。過保護な親状態である。
が、もう今彼らは十数連敗した傷だらけのひなたちではない。いや、よく考えれば十数連敗している時だって別にひなではない。大の大人のプロであった。忘れていた。はっと現実に戻った時、彼らはまたサヨナラ負けをしていた。おい。おおおおおおおい。
私は天を仰ぐ。当たり前だけれども連敗後の一勝は、優勝を決めた一勝とは違う。それはたった一つの一勝なのだ。浮かれている場合ではない。トンネルを抜けたその先にまたトンネルがあるかもしれないのだ。ここは東名高速か?
さすがに過保護な親もここまでだ。私は深くため息をつく。あれだけ心を折られながらも必死で悪くない、大丈夫、また次!と言い続けてきたのにこれである。さすがにもうかばうこともできない。
と、思い、オンライングッズショップを開く。
あの球団ときたら、復刻ユニフォームを販売するのだという。おいおいそのユニフォームをもらうためにあの高い席を毎度3席分買ったのだぞと思いながら、しかし5500円で好きな選手選べて復刻ユニフォーム作れるのめっちゃよくない・・・?とテンションが上がり始める。
私はこう見えて一途な人間なので(一途な人間なので?)ホームもビジターもクルーも燕パワーもレディースデーのも全部ぐっちユニフォームだけれども、これを機に他の選手で作るのもいいかもしれないと思うと夢が広がる。
「1999-2005」ビジターで「IGARASHI」って入るのすごいかっこいいな。でも「1978-1989」の前開きじゃないやつもいい。「J.HARA」はやっぱ一つくらい持ってたいな。あれは12球団イチかっこいい名前表記なのだ。この際だ、UEDAも一つくらいあっていい。もはやお守りのように「OBIKI」だってほしい。大きな夢を「HIROOKA」に託すのも良い。もちろん「SAKAGUCHI」だってほしい。
・・・楽しい。楽しすぎる。
かくして、この十数連敗でかさみまくった上に、交流戦に入ってもやっぱりさっぱり返す気配のない借金の肩代わりをしっかりしなきゃいけないし、と、今日も私は考えている。
そう、もう過保護な親は卒業だ。私は遠くから見守る大地の母になるべく、今日も復刻ユニフォームをせっせと購入するのである。
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