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【ランニング日記】 宮古島の狩俣、前浜、那覇の首里を走る 【1/31(月)〜2/4(金)】

1/31(月)

宮古島に来ています。宮古島の西の果て、狩俣という地域にあるキャンプ場…の、ゲストルームに泊まっている。海を望むサイトでキャンプをしようと思っていたのだけれど、嵐でキャンプは断念した。が、この時期に宮古島でキャンプしようという人はほとんどいないらしく、宿泊客は私たち家族だけで、広いキャンプサイトはすべて私たちのお庭となっている。

こちらは日の出が遅いので、明るくなるのを待ち、7時頃外に出て朝日を見ながら走る。池間島にかかる池間大橋までがちょうど3キロくらいだったので、往復するとちょうど良いな、と、池間大橋を目指してゆっくり走る。

なんせ春の嵐で風がとにかく強いけれども、なんと言ってもここのところ東京でずっと苦しまされていた寒さが、ずいぶん、ましなのだ。まあ、まし、といったレベルではあるけれど。なんせ、冬の宮古島はふつうに、寒い。

とはいっても気温は18℃とかである。ステラの優秀ジャケットがなくても、ペラペラのジャケットで心地よく走ることができる。つまり、ランニングに一番いい季節の気候なのだ。冬の沖縄、ほんと最高です。

アップダウンがそこそこある道だったけれど、キロ6分をこえるペースでゆっくり走っていたら、気候のよさも手伝ってなかなか気持ちよく走ることができた。

池間大橋のふもとまで来たところで引き換えそうと思っていたけれど、これを渡れば、宮古島の三つの橋を全部走ったことになるな、と、気づき、仕方ない渡るか…、と、走ることにする。

伊良部大橋と比べると、この池間大橋というのは1,425mと、ずいぶん短い。だから気持ちが楽に走ることができたというのもある。(全長3,540mの伊良部大橋を走ったときはまじで死ぬかと思ったのだ・・)

右手に大神島を見ながら走るのは、思った以上にものすごく気持ち良かった。両手には、ほんとうに美しい海が広がっている。何度来ても、何度見ても、私は宮古島の海の美しさにはっとする。もう20回以上見ている景色だと思うのだけれど、それでも。

池間大橋を往復して、宿に戻るとちょうど10キロ。タイムはずいぶんゆっくりだけれど、旅先のランはこれくらいがちょうど良い。途中、写真を撮ったり、ビーチで休んだり。

普段のランニングでは「とにかく止まらない・歩かない」ことを一番の目標にしているので、旅先でこうして自由に走るのはほんとうに、毎日走ることのごほうびみたいなものなのだ。

そういえば先日ふと、NIKEのランニングアプリで今までのランニングの記録を見返してみた。私の実感としては「年々タイムが落ちているし、一昨年より去年一年の方がずっと走行距離は少ない」だったのだけれど、実際のところ、年々平均タイムは速くなってて年間走行距離は一昨年を超えて去年が一番多かった。ぜんぜん、気づいていなかった。

毎朝しんどいしんどいと思い続けて、なんのために走るんだ一体と毎日毎月毎年思い続けてるけど、まさかこの年齢で少しずつ(ほんとうにほんの少しずつだけど)成長してるとは思わなかった。ちょっと、いやかなり、うれしかった。私は「人に勝つ」といったことにはほとんど興味が持てない人間だけれど、「去年の自分」に勝つのはすごくうれしい。

続けていくことで、成長してゆくこともあるのだ、と、それはなんだかとてもうれしいことだ。

2/1(火)

ヤクルトは今日からキャンプイン。あけましておめでとうございます。というわけで私も走ります。

今日から前浜の東急に泊まっている。ここに泊まるときはいつも、来間大橋を目指して走る。橋を渡り切って往復すれば7キロ強、途中で引き返せばだいたい5キロ、と、距離の計算もしやすい。今日は5キロくらい軽く走ろうかなと思ったけれど、せっかくだしな…と、結局、橋を渡り切って7.5キロ。

昨日走った池間大橋に比べると、橋の勾配は激しい気がする。まあでも、伊良部大橋よりはずっと楽だ。気候も良いので、少し息切れしつつ今日も気持ちよく走る。タイムは遅いけれども、これは宮古時間なので仕方ない。旅先のランはちょっとしたごほうびなので、ゆっくり走ることにしている。

さて、ヤクルトたちも野球をがんばることだし、私はお仕事がんばってゆきましょう。

2/2(水)

いつもより少しゆっくり起きて(沖縄は夜明けが遅い)、さあ走ろう、と思うと、雨が降っている。ほんとうに、よく降るのだ、春の沖縄。

少しだけYouTubeを見ながら筋トレをして、時間をかせぐ。たぶん、少し待てば雨もやむはずだ。

10分くらいやっていると、雨が弱まってくる。今日は朝から打ち合わせなので、早めに走って帰ってこよう。

昨日と同じ道を走り、来間大橋を目指す。途中まで走って5キロくらいで引き返そうかな、と、思いつつ、なんせ昨日は焼肉を食べすぎて(というか旅の間食べすぎていて、)物理的に体が重いので、少しでも軽くすべく、橋を渡りきって7キロを走る。

橋を渡る時って、目の前にぐんと坂が立ちはだかるので、その先になにがあるのかを一瞬見失う。坂の先が見えないのだ。それはただ、空に向かっているだけのようにも見える。先が見えない不安はあれど、ぐいんと力を入れて、とにかく上を目指すことだけを考える。

もちろん坂の上に近づくと、その先が見えてくる。坂を登り切って初めて見える景色というのはあるのだな、と知る。

なんせ体が重いので、昨日よりも走っていて疲れやすい。ああ、しんどい、と思うのだけれど、それでも橋を走るというのは気持ちが良いもので、大好きな海に囲まれているのだと思うと、気分がいくぶん、晴れやかになる。

橋を渡り切ってて折り返し、また宮古島本島に向かって走っていると、軽トラを運転しているおじいが、向こうからにこにこと手を振っている。周りにおじいの知り合いでもいるのかと見渡してみるけれど、もちろん、こんな朝に、来間大橋を走って渡っている人なんて、私しかいない。

もう一度おじいの方を見ると、おじいはにこにこしながら私に向かって手を振ってくれているのだ。しんどい気分が一瞬で飛ぶ気がして、私は走りながらおじいににこにこと会釈をする。

この島が、大好きだ、と私は思う。本当に、本当に、大好きだ。

2/3(木)

昨日の夕方、沖縄本島へやってきた。こちらでも走ろう、と、準備をしたものの、外をよく見ると雨である。天気予報を見ると、雨どころか大雨である。これじゃあ、走れないしヤクルトのキャンプも見られない。

とりあえず、筋トレだけは念入りにすませる。なんといってもですねほんとうに、食べ過ぎですからね・・・。

2/4(金)

沖縄は日の出が遅く、体内時計がぐんと狂っている。今朝は6時半頃に目が覚めて、7時くらいに準備を終え、少しだけ走ることにする。

宮古島の狩俣→前浜→那覇の首里、と移動してきたけれど、ここ首里がいちばん、走るのには苦労する。なんといってもホテルが坂の上に建っているし、どこへいくのも坂だらけ、ついでに観光地なので車も多く信号もそこそこ多い。海を目指すにも少し遠すぎる。といったわけで、いつも近場の首里城をなんとなく目指し、首里城公園内を少し走って、ホテルへ戻るというコースを走る。

首里城まではけっこう近いので、周りの道を散策しながら走る。今日は首里城の向こう側まで出てみた。

そういえば今日は普通に平日なので、近所の小学生が登校していく。いつもは気づかなかったのだけれど、首里城の入り口にも小学校があるのだ。すてきな小学校だった。こういうの、通っている子どもたちにとっては普通なんだろうけど、外から来た者からみると、ほんとすてきな環境だなあとしみじみ思う。

走ってみると周りには首里高校や芸術大学など、学校がたくさんある。文化財の近くに学校がたくさんあるって、なんだかすてきだ。

いつもは行かない道に出て、いつもと反対側から首里城公園へ入ると、城壁がいつも見る角度からとはまた違った起伏を見せていて美しい。走るって、歩くとも車で走るとも別のスピードで景色を見るので、新しい気づきがたくさんあって、それが楽しいなと思う。

いつもは公園にねこがいたのだけれど、ここ数日は雨だからかなかなかねこを見かけない。そういえば宮古島でもあまり見かけなかった。みんな雨宿りしているのかな。一週間、家をあけているので、私はとにかくねこが恋しい。カリカリマシーンのカメラ越しに見るうちのねこたちを、画面上でなでては「画面がもふもふだったらいいのに・・!」と、わけのわからないことを言っている。ねこたちは、毎日ごはんをあげにきて遊んでくれるシッターさんにすっかりなついているようで、もはや私のこととか忘れてしまったかもしれない。

ところでヤクルトのキャンプを見に来たのに、雨でぜんぜん見られない。こんなに近くにいるのに会えない、みたいなことになっている。そういえばランニングの前に田口に会って、めっちゃ緊張して「いえ特にファンとかじゃないですぜんぜん知らないです!」みたいな顔をしてみたのだけれど、よく考えたらつばくろうの手袋をしていた。バレてる。

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虫明 麻衣(Mai Mushiake)
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