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田川くんの7年が、決して無駄ではなかったように【9/15広島戦◯】
どれほど「8点差なんてセーフティリードではない」とわかっていても、人間というのは愚かな生き物なので、8点を取った時点でついテンションが上がってしまう。
そうだよねカツオさんだってそうだけれども苦労人の田川くんにだってしっかり勝ちをつけてあげたいよね今日は大事な日だよね!!と、思う。
が、そういう愚かな驕りを、ヤクルトというチームはしっかりと諭してくれる。8点差?そんなものはないと思えと小学生で習いましたよね?と言わんばかりに、じわじわと点差を詰めてくださる。
8-0だったはずの点差は、7回、みるみるうちに8-4になる。あらゆるトラウマが頭をよぎる。あの時も、あの時も、あの時だって、ここから逆転されサヨナラをくらったのである。
いつのまにか3点差に詰められた8回裏、こ、ここはマツダだ、で、できればうめちゃん以外がいいけれど・・と、思っていると、元気にうめちゃんは登場した。
・・そしてうめちゃんは、軽やかに三者凡退を奪って帰って行った。
うん、うめちゃんなら抑えてくれると思っていた。と、私は思った。掌はすぐに返すスタイルである。
だけど本当に、ここでうめちゃんが抑えてくれたことは、物理的にも精神的にもとても大きかった。だいたい、ここでうめちゃんがとりあえず1点、とかを失っていたらもう試合は全然わからなかった。というかたぶん、負けていた。
田川くんが作った素晴らしい流れを、それなのにそれが完全に消えてしまいそうなその危機を、必死で食い止めてくれたのは若いうめちゃんだった、と思う。
今日の試合を作ったのは田川くんで、勝ち試合にしたのはたいしで、そして守ったのはうめちゃんだった。
あの日、マツダで苦しい思いをしたうめちゃんは、今日しっかりと、その場での仕事を全うした。
ベテランたちの去就が発表になる中、若手たちがしっかり活躍してくれた試合だったな、と、終わってみて改めて思う。・・・試合中は、胃が痛すぎて息もできなくてそんなこと考える余裕もなかったけれど。
きっとこれから田川くんは、ローテの一角を担う投手になってくれる。たいしは来年こそ、ホームランを打ちまくる夢の内野手になる(と、信じている)。うめちゃんはいつか、本物のクローザーになるかもしれない。
時の流れは、誰かに引退を決意させる。その流れは、いつだって着実に、終わりに向かってゆく。それでもそれは、誰かの傷を癒したり、それを乗り越えたり、成長を促したりだってする。田川くんに7年ごしのプロ初勝利をつかませるものともなりうる。
7年という時間は、決して無駄でも遠回りでもなかったのだ。
流れゆく時に、立ち止まりたくなる日は山のようにある。でも、それでも前を見て、明日はもっと良い日になると信じて、進んでいきたいよな、と思う。それが別れゆく人たちへの、なによりの餞別になるのだ、と信じて。
■田川くん素晴らしすぎた初勝利おめでとう!
— 虫明 麻衣 (mai mushiake) (@hannarry) September 15, 2019
■ハフありがと!
■うめちゃんピシャリがまじででかかった
■マクガフ劇場しのぐ!
■雄平2ラン!
■ココタイムリー
■なんとたいし二打席連続HRで5打点
■塩見の盗塁成功
■松本くん今日もヒット
■もうなんでもいいからとにかく勝った
良き!#swallows
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