【ランニング日記】夏に大切なのは体力を落とさないこと、走ることをやめないこと、それのみ。【8/2(月)〜8/6(金)】
8/2(月)
思いつきでむすめと二人で温泉に1泊し、帰ってきた。よく食べよく眠りよく飲みよくむすめと話した。
「息子と二人で旅行」は息子が0歳の頃から何度もあったけれど、よく考えたらむすめと二人きりは初めてだ。そりゃそうだ、むすめが生まれたときはすでに息子がいて、どこに行くにも二人は一緒に連れていった。下の子と二人、という時間はとても少ない。
むすめはもうほんとうにほんとうに嬉しそうで、終始テンションが高かった。そういえば最近、夜にむすめと二人でゆっくり話すこともなかったな、とふと思う。しっかりした子だけれども、でも楽しいコミュニケーションはちゃんととっていこう、と、改めて思う。今の時間はきっと、一瞬で過ぎてしまうから。
そういったわけで帰ってから昨日はゆっくり寝て、6時前に起き、6時半から走る。今日は朝から撮影なので10キロ走る時間はない…と、8キロ。それにしても、暑い。身体から水分がものすごい勢いでなくなっていく感じがある。明らかに、「身体に良いこと」をしている感じでは、ない。負担が大きすぎる。
それでも、もはやなんというか精神修行のような意味で走り続けているからには、その分、身体を別のところでいたわってあげなきゃな、と、思う。つまり、ちゃんと栄養のある食事と、しっかりとした休養、ということです。温泉地でおいしいもの食べまくっている場合ではない。(いやそれも大事なのだけれども。)
さて今日は撮影二本立て、今週も、そして今月も、がんばっていきましょう。
8/3(火)
一度5時に目が覚めたものの二度寝してしまい、起きたらまた6時であった。身体が夏休みモードになっている。
そもそも昨日は朝10時から17時くらいまで撮影で、くたくたになって帰ってきた。帰りに伊勢丹によってたんまりデパ地下のお弁当を買い込み、一切料理をせずに過ごしたわけですが、それでも疲れた。
が、とにかく試食のごはんも伊勢丹のお弁当もとてもおいしくてしっかり食べてしっかり体重が増えていた。だいたい、週末食べ過ぎた分もいつも二日後に反映される。火曜日、鬼門。
まあだいたいいつも、「週末食べ過ぎたな…?」と思った割に月曜日はそんなに増えていなくて、油断して月曜日も食べすぎて火曜日にがっと増える、というのを繰り返している気もする。人というのはかくも、おろかな生き物なのである。いや、人がおろかなのではなく私がおろかなだけですね、すみません。
いやなんだとにかくクタクタなまま寝て、(救援に失敗したマクガフのショックが長引いていた、とも言える。)朝までぐっすり寝てしまった。
昨日10キロ走れなかったけれども8キロ走ったし、ちょっと今日はもう疲れすぎて10キロは走れないのでせめて5キロがんばろう…と、身体になんとか言い聞かせながら外に出る。
6時半、もうしっかり、暑い。日陰を走る間はまだいいのだけれど、日陰を抜けた瞬間もう、容赦ない太陽の光が照りつける。つらい。ほんとうに、つらい。人間が走る気温ではない。
それでも世の中にはこの暑さの中走る人がいるのである。わけがわからない。わけがわからないけれども私も走る。
あまりに暑すぎて、いつもなら「暑くてタイムが落ちる」ところ、もはや早く帰りたすぎてなんとタイムがやや上がっている。なんというか火事場の馬鹿力的な。いやちがうけど。もうとにかく、走りたくなさすぎてスピードが出る。なんということだ。
5キロのところ、また身体をなだめすかして7キロ走る。今日はもう、これ以上はむりであった。ほんとうに、もう少し早起きしてでなければ命の危機を感じる…
明日はもう少し早起きして10キロ走りたい。ほんとうは4時台とかの方がいいかもしれない。もう、ほんとうに、暑い。
8/4(水)
5時に一度目が覚めるも二度寝してしまい、5時半。でも夏休みが始まってからの起床時間よりは少し早い。今日はいつもより早く外に出るぞ、と、思いながら起きる。
が、帽子が見当たらない。それを探したりなんだりしているうちにまた、6時を大幅に過ぎてしまう。ああ夏休み。
もう今日も5キロで勘弁してもらおうか…と、思いながら走り始める。いや、せめて7キロ…くらいまではがんばろう。その先のことはあとで考えよう。
キロ3キロマンがトレーニングをしている。オリンピック選手ではなかったようだ。いやそりゃそうなのだけれども、でもふと、あれだけちゃんとしたトレーニングを続けるモチベーションって一体なんなんだろう、と、思う。いや私も同じように走っているわけだけれど、でも明らかにキロ3キロマンの方が「まじめに」トレーニングをしている。筋肉だって素晴らしい。
プロにしろプロじゃない人にしろ、「続けるモチベーション」ってみんなどこから来るのだろう。私はなんだろうなあ、たぶん、「続ける力」そのものを鍛えている、鍛え続けている気はする。走ることそれ自体ももちろん大事だけれど、走ることで、仕事だったり書くことだったりの持久力を高めようとしている、気がする。なんとなくだけれど。
さて今日も7キロの折り返し地点を過ぎたところであともう少し…と、8キロの折り返し地点まで距離を伸ばす。すると今日は、やや曇っていたからかなんなのか、少しだけ涼しくて「こういう日にもう少しだけ走っておくか…」と、しぶしぶ思う。しぶしぶ、10キロの折り返し地点まで足を伸ばす。
結果的になんとかかんとか10キロを走り切る。ここ最近の「暑さから逃れるためにとにかくスピードを出す」感じはなかったのでそこまで早くはないけれど、真夏のタイムよりはまだ少し早い。このままなんとか、夏を乗り切れると良いのだけれど。
オリンピックだからか、いつものコースにやたらと警察官がいる。しかも大阪府警とか兵庫府警の制服を来ている。(全国の警察が東京に集まってる感があるけれども逆に全国の治安が心配になる。)大阪府警の制服を来たおまわりさんが、走る私に「おはよーございます!」と、挨拶をしてくれる。さすが大阪である。私も負けじと、「おはよーございます!」と、挨拶を返す。
毎日ほんとうに暑くてしんどくて倒れそうだと思うけれど、ふいに挨拶を返したりする力は残っていたりする。それってなんだかちょっと、うれしいものだ。
さて今日もまた我が家はむすめのお友達が来るわけですが、なんとか仕事も片付けていきたいと思います。がんばる。
8/5(木)
てっぱちのすばらしいバントと、そしてかっこよすぎる最後のタイムリー2ベースに、私はもう今年全ての「大好き」を詰め込んでしまった。まだてっぱちさんの最高の笑顔が頭から離れない。
しかしまあ、今年の17時半開始の野球に慣れている身である。19時からの試合は途中眠くなってくるありさまで、最後まで試合とインタビューを見届けたらもうしっかり疲れてしまった。
目覚ましを少し遅くセットし、6時に起きる。30分で準備をし、6:30に家を出る。
外に出た瞬間、セミがうるさい。もう、ギャーギャー言っている。昨日もこんなにうるさかったっけな。今日は一段と大きくなった気がする。
あの声は一緒に暑さを連れてくる。1キロも走らず「あつい…しぬ…」と、また思う。身体に、今日は5キロにしておくから大丈夫だよ、と、申し伝える。
それでも今日も、折返し地点が近づくにつれ、あと0.5kmだけ…いやあと1kmだけ…と、なだめすかし、7キロを走り切る。
今日ばかりはほんとうに暑くて、日差しも強く、5キロが限界かと思ったけれど、今日5キロしか走らないと明日は有無を言わさず10キロ走る必要が出てくるのだ。それの方がつらい。この暑さの中、10キロはなかなかの苦行である。今日7キロ走っておけば、明日は8キロでも週の目標距離(40キロ)は達成できる。
日々そんなふうに少しずつ、調整をしていく。毎日毎日思い通りにはまったくいかないけれど、長い目でみて「まあいいか」というところに落とし込んでいく。そしてその長い目で見られる余裕というか、余白を残すために、細々と(ほんとうに、ほんとうに細々と)日々続けていく。やっていることはほんとうに、至って地味だけれども結局それが、自分を作っていくのだろう。
しかし、ほんとうに、暑い。もう走る気候じゃない。なんで走るのかみたいなことを考え始めるとまじで足が動かなくなるので、頭を空っぽにして走るしかない。ある程度あほにならないとやっていられないのだ、こんなこと。
8/6(金)
昨日は午後いっぱい撮影で、クタクタになって帰ってきたけれどもキッチンに座り込みながらごはんを準備した。えらい。…パルのビビンバセット(肉味噌をチンしてナムルと一緒にごはんのせるだけ)だけど。でも、それでもチンしてお皿に持って食卓に並べてついでにお昼の茹で鶏の茹で汁でスープを作って…とやっていると、それなりに、時間もかかるしキッチンに立ちっぱなしにもなる。一日中立ち仕事をして、そのままキッチンで立ち仕事をするって、ほんと、それなりになかなかハードなのである。だから「お惣菜で"すませる"」なんて言い方をしちゃあいけない。それだって立派な、食を整える仕事である。
…みたいなことをアイスムのコラムでもうすぐ出します。たぶん。がんばる。
いやまあ、私もそうして色々と、実は走るだけじゃなくて仕事も(一応)がんばっており、いやなんか、私は日々走って野球見て筋トレしてるだけなんじゃないかという気がしなくもないけれども意外と仕事もしており、なかなかバタバタした日々ではあるわけで、今日もしっかり寝た。で、6時前に起きてまた家を出るのが6時半くらいになった。
今日はなかば確信犯的に、「5キロでもいいよ…」と、言い聞かせながら7キロ、8キロと距離を伸ばす。なんとか今週も40キロを走りきった。
しっかし、ほんとうに、暑い。いよいよタイムも落ちてきた。ここから大切なのはもうほんとうに、体力を落とさないこと、走ることをやめないこと、それのみである。なんとか足を進める、その分しっかりと栄養をとり、筋力と持久力をつける。まあおかげで全然夏バテはしないのだけれど、それでも走る気力みたいなものを(もともとかなり少ないのだからこれ以上)減らさないように、なんとか心と身体をなだめすかしながらやっていきたいものです。