【ランニング日記】 ハウス・オブ・グッチと怒らないこと。 【1/17(月)〜1/21(金)】
1/17(月)
週末は冬キャンプ。3年くらい前はしょっちゅう行っていて、11月頃の秋キャンプはよくやっていたのだけれど、1月は、初。そしてほんとうに3年ぶりくらい、久々のキャンプ。車も買い替えているし、まず荷物が乗るかどうかが不安で不安で一週間くらい前から積載の動画ばかり見ていた。息子に、「ママ、僕の勉強より、キャンプの荷物積み込みの勉強がんばってる。」と、言われた。(勉強がんばって…)
でも熱心な勉強のおかげで、なんとか、無事に荷物を乗せることができた。最後はなんのためのSUVだよ荷物くらいいっぱい載せろよ!!と、車相手に逆ギレし、奮い立たせ、なんとか詰め込んだ。子どもたちのシートの下も荷物だらけであった。ありがとうね。
けどおかげでほんとうに、ほんとうに楽しかった。そうだった、キャンプ、めっちゃ楽しいんだった。たいへんなんだけどね(荷物とか。)
しかし夜中に津波の速報が入ったりして(家族は爆睡していて私だけがニュースをチェックしていた)なんかあったらこの人たち起こして逃げなきゃとか考えていると、ほとんど夜眠れず(あと、寒さ対策のために大金はたいて買った寝袋が、機能がすばらしすぎて逆に暑かったというのもある)昨日はもう、家の片付けもそこそこに、寝た。
6時前に起きたのだけれども少し二度寝して、6時過ぎ。キャンプでまあ元気に油ものをたくさん食べたのでちゃんと走らねば、と思うけれども身体がだるい。夜はひかえめにしたので胃腸はそんなに重くないけれど(昨日の夜めちゃくちゃ重くて焦ったのだ)なんせ、寝不足なのだ。今日はたくさん寝たはずだけれど。
とかまあうだうだ書いていますが結局のところ、走りたくないわけである。今日も今週も元気に走りたくないわけである。
やらなくてもいいのに洗面所の整理なんて始め、Twitterを追い、ノロノロ準備する。
10キロ→5キロ→10キロを繰り返して週に40キロ、と目標を定めていたのを、この冬は毎日8キロで週に40キロ、というのを目安にしている。冬は10キロ走るのが時間的にも精神的にもかなりきついなと思っていたからだ。8キロだとなんとかがんばれる。…と、思ってなんとか距離を稼いできたわけだけれど、まあ予想はしていたけれども「毎日8キロ」にすると、その8キロを走るのが、しんどくなる。10キロを目標にしていると、8キロっていうのはそれなりに短く感じられてそれくらいならがんばろう、と思えるわけだけれど。
8キロ走りたくない身体がなんとか走るのを先延ばしにして、「ああ時間がなくなった、今日は7キロしか走れない」という状況にもっていこうとするのである。ああなんて怠惰な身体であろう。さすが私。
で、まあ今日も、だらだら準備をしていたら8キロすら走る時間がなくなり、7キロを走る。
新しい靴がそろそろ馴染んでくれてもいい時期かと思うのだけれど、メンズでサイズが大きかったせいか、どうも、慣れない。つまり、タイムが遅い。つまり、タイムが遅いことをなんと靴のせいにしている。さすが私。
それでもまあ、走ったからね!走ったから!と、言い聞かせて、まだまだキャンプ疲れが残っている身体をなんとか動かしている。今日も早めに寝よう…(仕事あほほどあるけど…)
1/18(火)
久々に、ねこの自動給餌器からカリカリが出る前に、起きた。目覚ましもまだかかっていない時間で、こねこ(というかもう、こねこじゃないくらいおっきくなってきた)に起こされたわけでもなく、自然に目がさめた。しばらくしてからカリカリが出る音がしたので、5時少し前に起きたということなのだろう。
年末からここまで、毎日元気に寝坊していた気がするので、久々にちゃんと起きた。昨日は、早く仕事を終わらせて、夜はゆっくり『ハウス・オブ・グッチ』の続きを読みたかったのだけれども、全く仕事は終わらず、そのまま夕飯の準備に入り、さらに息子の宿題の丸つけなんかをしていたら、本を読む時間なんて全く取れなかった。よろしくない。そんなこんなをしていたら寝るのもすっかり遅くなった。
それでも今日は早く目が覚めだ。なんでだ。よくわからない。わからないけれども、せっかく起きたのだから、今日こそちゃんと体を起こそう。と、自らを奮い立たせる。もちろん、身体は走りたくないと必死に抵抗してくる。空はまだ暗い。
カリカリを食べたねこが満足そうに甘えてくる。かわいい。仕方がない、起きよう。5時半頃、なんとかリビングに出る。寒い。なんでこんなに寒いんだ。と、思ったら、なんと換気のために少し開けた窓がそのままになっていた。そりゃ寒いわ。外気やんか。
「今日は早く起きられた!」と言いながら、むすめも起きてくる。納豆ごはんの準備を手伝いつつ、寒い寒いと凍えながら着替える。なぜか体重が増えている。いや、なぜかもなにも、昨日間食しすぎたのだろう。分かっている。家にいると体重が増える。息をしているだけで体重が増える。いや、正確には食べているからですが…(当たり前だ)
凍えながら外に出る。やっぱり靴がちょっと大きい気がする。去年は靴が小さすぎて馴染むまでめちゃくちゃ苦労しながら、やや痛みに耐えながら走っていた。何回もこれ、買い換えようかなと悩んだ。でも馴染んでからはものすごくいい感じで私の足にフィットして、良い相棒になってくれたのだ。あの子が恋しい。新しい靴を履きながら別の靴のことを考えるなんて、なんかものすごく申し訳ないことをしている気分になる。昔の恋を忘れられないような。いやそんなあほなことを言っている場合ではない。
少しずつスピードを上げ(意識的に。)最後はまあマシなタイムにはなったけれど、12月のタイムを思うと、良くはない。靴のサイズがでかいからなんじゃないの…と、またお得意の八つ当たりである。ところで八つ当たりっていうのは八つの場所に当たるから八つ当たりなんだろうか。とか、考えながら走る。ほんと、走っているときってどうでもいいことを考える。
外はほんとうに、寒い。でもがんばって走る私は、えらい。と、言い聞かせる。なんで走るのか走る人にきいて回りたいってこないだ思ったけれど、私の場合、「走らなくなるのが怖いから」のような気がする。もう、走り始めてしまったが最後だったのだ、きっと。ああ、寒い。
それでもとにかく久々に、10キロをしっかり走った。今週は40キロ走りたいな、がんばろう。
1/19(水)
さっっっっっっっっっっっむい。これはもう、暴力的な寒さである。外に出た瞬間ほんとうに泣きたくなる。寒すぎて、痛い。もう、痛いほどの寒さ。暴力だ。
とにかく身体を温めるために走り始める。もう走る以外にないのだ、この寒さに打ち勝つ方法は。寒い、ほんとうに寒い。
でもその寒さに打ち勝つためのエネルギーというのはよほどの力がいるらしく、走っていてもすぐに心肺が疲れてしまう。足とかは元気なのだけれどもとにかく肺がしんどい。筋トレでも肺は鍛えられないらしい。どうしたら鍛えることができるんだ、肺。
ステラのすばらしいウェアでも、さすがに寒い。だけど1.5キロほど走っているとようやく身体があたたまってくる。こうなると、このウェアは本領を発揮する。外からの冷気は入れず、中の熱気は発散させてくれるのだ。このバランスが絶妙すぎる。ウェアというのも進化していくのだな・・
ところで私のシューズは、相変わらず、馴染んだ感がない。サイズが大きい気がしたので今日は少し強めに靴紐を結んだ。そうすると少しは走りやすくなった気が、しなくも、ない。まあ気長につきあっていこうと思う。
心肺はしんどいわ靴は慣れないわだけれども、まあ目も当てられないほどのタイム、というわけでも、ない。良いわけでもないけれど、悪くは、ない。いかにも私らしい。という気がする。
ところで今朝の体重がとんでもないことになっていたので、いい加減、ちゃんと食生活を整えようと思っている。もう、2ヶ月くらいこれ言い続けている気がするけれど。
なんだかんだと今日は8キロを走った。明日とあさってもちゃんと8キロ走れば、今週は40キロを超えるけれどもいけるかどうか。いきたい。今週こそいきたいけれど。
1/20(木)
昨日は夜、なんだかやたらと眠くてふらふらになりながら、寝た。そして、寝坊である。気づけばねこが私の頬を噛んでいる。いや、かみたくなるくらい丸いのは知ってるけれどもアラフォーの頬を噛んではいけない。
のろのろ起きて、準備をする。昨日、朝の寒さに心折れたので、今日はあたたかいお茶を昨日のうちに作っておいた。それを一口のみ、なんとか気持ちを整える。
「今日は放送委員の仕事があるから早く行くんだった!」と言いながら息子が起きてくる。なんと、私も早く走って帰ってこなければならない。
8キロ走りたかったけれど、今日は7キロ。ここのところ、ちょっと気を抜くと、ペースが落ちる。なんなんだろう、結局今日は、「気を抜く」時間が長かったのか、走り終えてみるとタイムも芳しくない。寒さとあと靴が馴染んでいないからということにしておきたい。
今日は大事な撮影があるので、頭の中を整理しながら走る。しかし料理家さんが作るものって、ほんとうに、ほんとうに、おいしい。私が作っても、やっぱり、こうはならない。もちろん、素人でもおいしく作ることができるようにレシピは考えられているのだけれど、それでもやっぱり料理ってなんというか、「生きたもの」なのだな、という気がする。科学的な部分は多くあれど、それをしっかり生かすためにはどうしても経験だったりの積み重ねが大切になってくる。プロの力というのは、そういうところに現れるのだと思う、ほんとうに。
よく見ていると、ほんとうに細かい火加減だったり、調味料を入れるタイミングだったりをはかっているのがわかる。言語化できないそういう部分を、つかめるようになると、料理でもなんでも一つ、ステップアップしていけるのだろうなと、最近よく思う。
だけどそのためにはもちろん、基本をおさえる事が大事だし、基本をおさえるためにはなんだって、地道にコツコツ努力していくしかない。ほかに近道なんてものはないのだ。
というわけで私は今日も、地味に地道に走り続ける。なにかをつかめるのかというとそうでもない気はするけれど、でもこの、わからないことだらけの自分の身体と誠実に、向き合っていく時間という、そんな気はしているのだ。
1/21(金)
『ハウスオブグッチ』の本がもう、ほんとうにおもしろくて、すきあらば読んでいて、昨日も撮影のあとごはんだけ買ってまっすぐ帰り、さっさと家事をすませて万全の体制をととのえ、ロッキングチェアにゆらゆらゆられて続きを読んだ。
本を読むためにやるべきことは終わらせていたので、いいところで切り上げて(おもしろい本、とくにミステリーって、これが難しいわけだけれど)、今日は早めに寝よう!と、思ったところで、息子が「ママちょっときて!!」と、洗面所で呼んでいる。
行ってみると、洗濯して乾燥をかけた息子のシーツと毛布に、一緒に洗濯したらしきティッシュらしきものがめっちゃはりついている。もう、全体的に、大量に。まさにあの、おむつを一緒に洗ってしまった時の惨状である。
これ、全部とるの間違いなく1時間はかかる…せっかく今日は早く寝られると思ったのに…
が、しかし。今年の私の裏テーマは「怒らない」である。
なので、こういうときも、怒らない。いや、「イラッとしているな」という自分の気持ちには向き合いつつ(修行が足りないのでイラっとはする。)、週末の外食どこいこうかなんていう話をしながら、息子とティッシュをひとつひとつつまみとった。なるほど、ぷんすかしながらやるより、気持ちはまあ、健康だ。
で、まあ、寝るのはさすがに遅くなった。それでも6時前には起きて(ねこにも起こされて)、走る準備をする。顔を洗おうと洗面所の鏡の前に立つと、なんとあごのところに傷ができている。これは完全に、ねこの仕業である。いつもあごを甘噛みされると思っていたけれど、とうとう傷ができたじゃないか。アラフォーの肌を傷つけるんじゃないよ、ねこ。
まあ、しかし、今年の裏テーマは「怒らない」である。もちろん、ねこにだって怒らない。(まあそもそもねこというのは怒られないようにできている。ねこだから。)
時間が少し遅くなったけれど、8キロ走る時間はある。今日8キロ走れば、今週はちゃんと40キロを走ることになる。なんとか目安を達成できる。
今日は生地の分厚い、しっかりした靴下をはいたからか、シューズのサイズのゆるさがあまり気にならない。だからか、タイムもここ最近の中ではそんなに悪くもない。いや、良くもないけれど。
最後に少しスピードをあげて、足を鍛えるような気持ちで走る。それだけで鍛えられるわけではないけれど、(もう走ることにも筋トレにも体が慣れてしまっている)、それでも少しの変化はきっと大切なのだ。
今週はよく働いた、と、思う。週末は存分に本を読むぞ!ハウスオブグッチ!