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【ランニング日記】箱根の道は走るための道ではない。【7/12(月)〜7/16(金)】

7/12 (月)

もんのすごい寝坊をした。昨日ふつうにベッドに入ったと思うのだけれど、起きたらなんと6時半だった。寝坊どころじゃない。もう休みの日のレベルである。仕方がないので子どもたちを送ってから走ることにする。

こんな日に限って外はもうめちゃくちゃ暑い。子どもたちを送った後なので早く帰る必要もないのだけれど、そうは言っても遅くなると仕事始めるのも遅くなるし、何よりこんな暑い中走ってたら死んでしまうので、7キロだけ走ることにする。

ここのところ不安定すぎるナイキのアプリを立ち上げることはもう諦めて、今日もアップルウォッチのアプリで走る。でもナイキアプリで日々の管理をしているので結局手入力しなきゃいけなくて(今日もやるの忘れてるな、そういえば。m)めんどくさいので早く元に戻ってほしい。

…いや、「元に戻ってほしい」と願ったところで勝手に直ってはくれないので、自分でなんとかするしかないわけだけれど。(ああなんでこんなにも細々としたやることがたくさんあるのだろう。)

暑いけれども7キロくらいであればまだそこまでタイムは落とさずに走ることができる。でも梅雨が明けるとほんとうに、いよいよ夏だ。ランニングには地獄のような季節である。夏自体は大好きなんですけども。

なんと言っても寝坊していつもよりも遅い時間に走ったので、帰ってきた時に出勤前のママパパ友夫婦にばったり会う。「なに、ムッシーめっちゃさわやかじゃん。ここだけ沖縄の風じゃん」と言うので「どこがや!!!」と、最後の力を振り絞って叫ぶ。実際のところすっぴんで髪振り乱して死にそうになりながら走っている私に、沖縄のさわやかな風要素は皆無である。

いやしかし夏の寝坊は命取りなので(気温的に。)明日はちゃんと起きよう…と、また心に誓いました。

7/13(火)

走り始めは今日も身体が重くて、さらに気温も高くて、まったくスピードがでない。のろのろと6分を超えるタイムで走る。私の場合、走り始めが遅ければもうそのペースのままなんだよな…と、なかば投げやりに思う。しんどい、ああ、しんどい。

でも、6キロくらい走ったところで、いやでも最後の2キロだけペースを上げることはできるかもしれないぞ…?と、思う。「もう限界だ」と思っているのは私だけれど、「まだいける」と思うのも私だ。たまにはちょっとがんばってみてもいいじゃないか。

というわけで残り2キロになったところで、キロ5分半→キロ5分で走ることにする。

そう決めたら何かのスイッチが入ったのか、
〜8キロ 5分52
〜9キロ 5分13
〜10キロ 4分58
で、走り切る。

暑いだのなんだの言っていても、やればできないこともない。めちゃくちゃ疲れたけど。まあ、たまにはちょっとがんばってみよう、と、思います。

こうやって走りながら、「目標」のようなもの、について考える。筋トレの目標は、すごくわかりやすい。体脂肪を減らして、筋肉をつけること。ある程度、こんな身体になりたいという具体的な像も思い浮かぶ。(程遠いけど。)

ランニングに関しては、わかりやすい数字の「目標」があるわけではないけれど、「目安」は、ある。夏はこれくらいのタイムでせめて走ろう、とか、冬はこれくらいで走ろう、とか。

そして、目標という意味で言えば、何より「長く続けていけること」ことを一番重要なこととに据えている。80歳になっても、(生きている限り)90歳になっても、10キロくらいはちゃちゃっと走ることができる体力を持ち続けたい。そうして長く続けるために、怪我をしないとか、走らない日を長く(できるだけ2日以上)作らないとか、もちろん風邪をひかないとか、そういう短期的な目標ももちろん出てくる。

ランニングは私にとってはかなり長期戦だ。もちろん筋トレも長期戦ではあるのだけれど、「変化」そのものは筋トレの方が大きい。筋トレで変化をつけながら、ランニングの持久力を培っているところもあるかもしれない。(いや、ぜんぜん脚とおしりの変化がなくて泣きそうではあるわけですが…)

そういう意味では例えば息子の勉強だって同じかもしれないなあ、と思う。いつも長い目で見てまあ勉強する姿勢がつけばいいなとか、大人になったときに選択肢が広がっているといいなとか思っているわけだけれど、そのためにもう少し、短期的な目標を一緒に考えてもいいのかもしれない。(…あんまり私にその余裕がないことが問題なわけだけれど…。)

長期的な目標と正面から向き合あうことで、短期的な目標とそのための戦い方は決まってくる。筋トレとかランニングと、なんだってきっと同じなのだ。

コツコツ続けること、そうして力を培うその土台をつけること、それは何より大切だけれど、そのためにはもう少し短期的な目標も定めていくことが必要かもしれないですね。

7/14(水)

昨日はものすごく、仕事をがんばった。ためていた原稿を仕上げ(ためていてすみません)、いったんは提出した。各所に確認依頼のメールを送り、ランニング日記も書いた。しかし先週の分はまだまとめられていない。「全部を完璧にこなす」というのは、かくも難しい。

でもとにかくしっかり仕事をし、ごはんを作り、たんぱく質をとり、ヤクルトは勝ち、しっかりと寝た。

ですので今日も5時前に起きて、ゆっくり準備をし、走ることにする。月曜日に7キロしか走っていないので、昨日10キロ走ったけれども今日は8キロ走る。

しかしいつも思うのだけれども私という人間はほんとうに学習能力に欠ける。「少しだけおなかに何か入れて走った方が良い」というのが最近の気づきなのだけれど、でも今日は「少し」のはずがいっぱい入れすぎたようで、走り始めの胃がやたらと思い。バナナをかじっただけだけれど、一口のはずが3口くらい食べていたらしい。ほんと、「ほど良く」というのは難しいですね。いや、私だけかもしれないけれど。こういうのもほんと、自分の身体と向き合いながら適度を見極めていくしかない。

でも走っているうちになんとか、身体が動き始め(いつもどんな場面でも私はとにかく始動するまでに時間がかかる。)ペースも少しずつ早くなる。今日も6分超えるかな…と、思っていたけれど、最後にペースを上げて悪くないペースで走りきった。

暑いのに、この時期は走る人がけっこうたくさんいる。少なくとも冬よりはかなり多い。走りたくなる季節なのだろうか。暑いけど。

さあ今日は乳がんと子宮がんの健診です。こういうのほんと気が重くなっちゃうけど、大事なことなのでやらねばですね。終わったらおいしいコーヒー飲みにいこうかな。

7/15(木)

今日は朝からリモートでの収録と、ミーティングがあり、それが終わり次第箱根に行く予定。

で、箱根でどれくらい走ることができるものかわからないので、今日中に10キロ走っておく。えらい。

…で、日記はここで息絶えていた。さすがに10キロ走って筋トレしてリモート収録してミーティングして箱根に向かう、という朝はバタバタしすぎていたようだ。でもやったけどね、全部!

あとから確認したら、タイムはまあまあ、でした。最後だけまたダッシュしていた。

7/16(金)

箱根にこもって仕事をしている。しかし16時からシャンパンの飲み放題で昨日はとくと酔ってしまった。今日は飲みすぎないぞ。(たぶん。)

せっかく箱根にいるのだから、箱根駅伝のつもりで走ろう、と朝6時半に外に出る。箱根の6時半、なかなか良い気温である。

が、しかし。改めてここは箱根である。強羅である。箱根駅伝である。

最初に現れしは、もんのすごい、下り坂である。

そこに下り坂があり、私が今とんでもないこの下り坂を駆け下りているということはつまり、最終的にそれを登らなければならないということだ。これ、なかなかの絶望感である。

気づいたのだけれど箱根駅伝というのはあれは、マラソンとはもはや全く別のスポーツである。私のランニングにおける唯一のモットーは「歩かず走る」だけれども、今日ばっかりはぜんぜん無理であった。走れない。こんな坂道、まったく走って登ることができない。ランニングで使う筋肉とは全く別の何かを使わなければ走ることができない。

もうアップダウンの激しすぎる道を、もんのすごい急激な上り坂が現れるたびにのろのろ走るふりをして歩く。走るふりというのはつまり、手は大きく振ってあくまでもこれはランニングですと頭に言い聞かせてみるのだけれどもまあ、どう考えても歩いている。なんなら普通に歩くよりもちょっと、遅い。

旅先にはいつもnikeではなくて、普段履きにもなるホカオネオネのシューズを持ってくるのだけれど、これで走ることにはあまり慣れていないのもあり、しまいには靴ずれができて痛み始める。ちょっと小雨も走り始める。なんなんだ、いったい。

箱根は走るための場所ではない。と、何度も痛感しながら、しかし箱根駅伝の人たちはこの山をいったいなんだと思っているのだ、と、思いながら走る。(いや、歩く。)上り坂の角度がゆるやかになるたびに、なんとか、走る。走っている風を、装う。

もう10キロくらい走った気分になっていたけれど、たかだかホテルの周りを6キロ程度走ったにすぎなかった。しかしヘトヘトである。何度も言うけれども箱根は走るための道ではない。

でも、6キロしか走らないと、やっぱり身体は6キロ分しか疲れていないんですね、なんならちょっと歩いたりしてたので、回復がやたらはやい。もっと負荷がかかってそうなものなのに。なんというかぜんぜん、距離としんどさと消費カロリーが見合っていないぞ。と、いう感じがする。

まあでも、山道を走る、ということもあまりないので、たまには悪くない。旅先で見知らぬ道を走る、という楽しみをしった ことは、ランニングを始めてから得た数少ない良いことの一つ、だと思います。

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虫明 麻衣(Mai Mushiake)
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