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【8/18巨人戦●】冷静と情熱の間で、カツオさんは投げ続ける

チャンスでどれだけゲッツーになっても、カツオさんは今日だって表情を大きく変えることなく、淡々と投げ続けた。

だけどたぶん、「淡々」と見えるように投げるためには、ハードなトレーニングや、膨大な練習量や、そしてあらゆる葛藤を続けきたはずだ。そしてそこには大きな目標や、「野望」みたいなものがある。そういう、何かしらの原動力になるものが、きっとあるのだ、と思う。

その姿にファンだって励まされる。自分もがんばろう、と、そう思う。カツオさんも、ぐっちもあれだけがんばっているのだから、と。そして思う。カツオさんが勝てますように、ぐっちが打てますように。

だけどカツオさんの一勝は、カツオさんだけで掴み取れるものじゃない。野手がしっかり点をとって、そして中継ぎ陣がその点差を守り抜かなきゃいけない。

誰もがカツオさんを勝たせてあげたい、と思う。そしてそれは、石山だってきっと同じだ。「勝たせてあげたい」という、チームやファンや、もちろん「勝ちたい」というカツオさんの思いを背に受けて、石山はマウンドに立つ。それが、チームの勝ちにつながることを知りながら。

それでも先発の負けを消すとき、中継ぎピッチャーの気持ちを考えると、なんだか胃のあたりがきゅっと痛む。

先発と中継は、その「責任」のかかり方が少し違う。先発は、自身の勝ちとチームの勝ちを背負ってそこに立つ。中継が背負うのはあくまでも、自身の勝ちではなく、先発の勝ちと、チームの勝ちだ。

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