【10/23巨人戦●】優勝したい、と願う勇気(みたいなもの)
うまくいくことばかりじゃない、と、それはほんとうにわかっている。いついかなるときも、浮かれてはいけない。そう、いつも言い聞かせる。それでもはやる気持ちは抑えられない。「その瞬間」、私は何を思い、どんな空を見上げるのだろう、そんなことをつい、何度も何度も想像している。
だけど、なかなか厳しい現実が待ち受けている。私の心の奥底で「ほら浮かれちゃいけないって言ったのに」という気持ちが渦巻いているのがわかる。「知ってたよ、そんなこと」と、そんな言葉が、心の隅に張り付いているのが見える。いつだってそういう「保険」を私は、そう、ただ見ているだけしかできない私は、かけ続けていたのだ。
それは、傷つかないため、なのだと思う。悪いおとこにつかまった誰かの宿命かもしれない。でもな、と、ここまできて、もう崖っぷちの気持ちになってから、改めて思う。それって、見ている立場の保険って、なかなかずるい感情だよな、と。
選手たちは、エラーをしてそれが敗戦につながったときも、打ち込まれてマウンドを降りるときも、そこから逃げることはできないし、言い訳もできない。見ているこちらの「鬱憤」みたいなものや「モヤモヤ」は、例えばSNSで晴らしたりもできるかもしれない。でも選手たちはそうはいかない。敗戦はすべて、自分たちで受け止めなきゃいけない。誰かのせいにはできない。
いや、当たり前なのだけれども、「見る」方と「やる」方にはそこには、大きな大きな差があるのだ。私は「もう見ない」こともできる。でも選手たちは「もうやらない」ことはできないのだ。
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