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ゆっくり気持ちよく走れるペースで、と思うけれども人生は厳しい。 【ランニング日記3/23(月)〜3/27(金)】
3/23(月)
世紀の大発見をしたので記しておきたい。走り始め、よくないとわかっているのについスピードが出てしまうのはなぜか。私は今日気づいた。寒いからである。…いやなにそれ、と思うのはまだ早い。寒い身体を手っ取り早く温めるため、速く走って体感温度をあげようとしているのである。え、もしかしてそんなのみんな知ってたの?そんなはずはない。私は今日気付いたのだから。
三連休、引きこもってずっと読書をしていた。(「荒涼館」、本当に本当に本当に面白かった・・・これを読むことのできる人生でよかった・・・ディケンズありがとう・・)最高の週末ではあったが、とはいえ明らかに運動不足に陥っている。「からだを動かしたい」という自然な欲求がある。珍しい。いや、走りたいか走りたくないかといえば今日だって走りたくなんかないけれども、でもまあいつもよりは自然と「からだを動かしたい」という欲求に従って走ることができる。
で、こういうテンションは下げるわけにはいかない。できるだけ、走りながらもそのテンションでいたい。あまり負荷をかけることなく走ろう、と思う。
そこで気づいたのだ、いつもは体感温度を上げるために速くなりがちだったのだな、と。
意識してゆっくり走ると、まあ確かに寒いのだけれど、1キロ過ぎたくらいでは全くしんどくない。4キロくらいで少し疲れが出たけれど、5キロの折り返し地点では久々に、「もう少し距離を走ってもいいな」と思えた。ここで調子にのるとまたしんどくなるので今日はその「もうちょっと走りたい」という気持ちを残したまま折り返したけれど、暑くなる前に久々に15キロくらいは走ろう、と思う。
しばらくはこの、ゆっくり長く、できるだけ気持ち良く、を意識して走りたい。
3/24(火)
さて昨日に引き続き、ゆっくり5キロにしよう、と思い、ゆっくり走ると、なんとまあ、しんどい。なんでやねん。と私は思う。なんでしんどいねん。
なんならタイムも昨日より遅い。いや、ゆっくり走ろうと思ったけれどもそれは気持ち良く走るためにゆっくりと思ったわけで、しんどくてタイムも遅いっていうのは意味がわからない。まあ、そんなことはしょっちゅうあるのだけど。
なにかの罪滅ぼしのように、5キロじゃなくて6キロ走る。良くわからないけれども。
今日は母の命日。走っているとふと、あと何年で母の年齢に追いつくのだろう、と考えることがある。なんとあと11年なのだ。
たぶん私はあれからずっと、基本的には、いつなにがあってもおかしくない、と思いながら生きている。明日死ぬ可能性は、いつだってある。
五輪はそりゃ延期になるのは当たり前だし、そもそも五輪自体が年々ちょっと複雑化しすぎてきていたと思うし、たぶん色々と、考え直す局面に来ていたのだろう、と、基本的には思っている。
だけど、「また来年やればいいのだから!」と軽々しく口にはできないな、と思う。実際のところ「来年はない」という人だっているのだ。時間っていうのは、そういうものだ。傷を癒すものでもあり、同時に、誰かに引退を決断させるものでもある。時に命だって奪うものだ。来年の桜は、見られるとは限らない。
ただ、きついけれどもどんなものだって、逆らえないものは受け止めていくしかない。そういうものだ、と受け止めて、走り続けるしかない。走ることができるうちは、しっかりと。
3/25(水)
昨日しんどかったからなあ、と、気が重いまま、10キロを走る。ゆっくり走る、が今週のテーマだ。ゆっくり走る。
するとどうだろう。昨日よりもさらに遅く、そしてしんどかった。人生、厳しい。
しかし今日は夫とごはんを食べに行く約束をしていたので(夫は仕事を抜けてくるので一旦会社へ行っている)、何着ていくかなーと、考えながらなんとか走る。
なんせ、週に数回しか外出しないため(コロ騒動の前から基本的に引きこもりなのである私は)たまに外出となると服を選ぶのが楽しい。そして最近はだいたいいつも、走りながらコーディネートを考える。なかなかいいアイデアが浮かぶのだ、これはいろんな人におすすめしたい。まあ、コーディネートを考えるために走ろう、というのがモチベーションになる人はいないとは思いますが。(私だってもちろんそんなものにはならない)
3/26(木)
昨日買ったばかりのピカピカのウェアで走る。週末、noteを読んでくださっている方から一緒に走りましょう!というお誘いを受けていて、張り切って新しいウェアを買ったのだけれど、「自粛要請」で多分厳しくなりそうだ。
全く、健康のためにくらい走らせて欲しい、コロのやつ。
ところで私は昨日夫とお寿司を食べに行き、ビールを少々と日本酒を少々いただいた。
少々、酔ったまま買い物へ行き、なぜかショッキングピンクのショートパンツを買おうとしていたのだが、ギリギリのところで思い留まり、ジャケットと同じ柄のショートパンツにした。が、それはそれで結構ハデであり、子どもたちに「ママなんかそれ、そのまま海行けそうだね・・?楽しそうだね・・?」と、言われた。まあ、ショッキングピンクじゃないだけいいか。
で、新しいウェアなのだから楽しく走れるかと思いきや、まあまあしんどく、脇腹も元気に痛く、タイムは地味で、帰ったら体重がすこし増えていた。一体どうなってんだ。人生はなかなかに厳しい。
3/27(金)
走り始めてすぐ、隣のマンション前でママ友に会う。
もちろんこちとらすっぴんだがそんなことは気にせず「おっはよー!!行ってらっしゃ−い!!」とか言うと、「おっはよー!」と通り過ぎようとしてはっとしたように、「まって!USB今持ってるけど!」と、言う。
学童の役員を来年やることになり(PTA終わったばかりなのに…)、その関係の書類やらデータが入ったUSBをそのママ友から受け取ろうとしていたものの、保育園のおむかえの時間が合わなかったりなんだりで、まあそのうちどこかで会おうーとか言っていたのだ、そう言えば。
「いいよ!今受け取る!!」と、足を止めず走りながらUSBを受け取り、ポケットに入れる。
なんか、すごい機密データの受け渡しをしたみたいになってきた。このUSBには多分重大な国家秘密が含まれているのだと思う。ヤクルトの投手陣が急に強くなる方法とか。
さて、このコロコロ騒動により、週末に予定していたランニング会が中止になってしまった。noteとtwitterを見たくださった方からお誘いをいただいていたのだ。楽しみにしていたけど、仕方ない。生きていればまた機会はあるのだから、しっかり生きよう。と、思う。
今週はできるだけゆっくり気持ちよく走れるペースで、というのを意識した。…が、まあ、意識してゆっくり走ったところでしんどいものはしんどかった。もうほんと、なにやってもしんどいのだ。でもそれが生きることかもしれないとも思う。少しくらいしんどくても、走り終わった時に頭と心はスッキリしている。いろいろ不安になることだってあるけれど、とにかく地に足をつけて、走っていよう、と思う。
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