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ヘミングウェイの小説に出てくる自由奔放な女性について考えながら走る【ランニング日記11/9(月)〜11/13(金) 】

11/9(月)

さてサボ・・ったんじゃなくて休息をとった先週のランニング、たくさん休んで体力も回復したので、今日からまたしっかり走っていきたいところ。

・・・ところだけれど、もちろん今日も走りたくない。3日間走らないと、やっぱりさらに億劫になる。

5時前に一度目が覚めたものの、外は暗いわ起きたくないわ走りたくないわで、二度寝して三度寝して…を繰り返し、なんとか5時半に身体を起こす。

のろのろと動き、さっと顔を洗い、コンタクトをつける。乳液と日焼け止めを塗る。サプリを飲む。子どもたちに声をかける。こういう、いつものルーティンをするうちに、「仕方がない、走るか…」という、「諦め」がついてくる。そう、「諦め」です。朝からとてもポジティブに「走ろう!」とさわやかに思っているわけでは、全く、ない。

外に出ると、めちゃくちゃ寒い。「さぶっ」と思わず声が出る。Apple Watchからプレイリストを選び、走り始める。

「さぶっ」と思ったものの、1キロも走ればまた身体は温まってくる。このままジャケットを着たまま走ると汗で逆に身体が冷える気がして、今日は2キロくらい走ったところで早めに半袖になることにする。

これが功を奏したのかどうなのかわからないけれど、なんと今日はすごく気持ち良く走ることができた。指先が冷えるので手袋をはめて走ることにしたら、これも良かったのかもしれない。あんなに走りたくない走りたくないと思いながら外に出るわけだけれど、そして多くの場合は走りながらも「ああしんどい」と思うわけだけれど、たまにこうして「ああきもちいいなあ」と思いながら走ることができる。

冷たくなった空気が、走っていると肌に心地よく感じる。ちょっとサウナの外気浴みたいな感じがある。(いやそれは言い過ぎだけど。)

タイムはゆっくりだったけど、そして「しんどくない」わけでもないけれど、でも「心地よいな」と思いながら走りきることができた。

これは全部気候のおかげだな、ありがとう11月の気候。

11/10(火)

息子とけんかして、そして仲直りして寝るのが遅くなったので、目覚ましをゆっくり目にかける。

が、それ以上に寝坊し、ベッドをなんとか這い出たのが6時。大寝坊である。こどもたちを起こし、6:25、外に出る。

今日も寒い。寒い上にApple Watchのnikeアプリがなかなか立ち上がらない。困る。寒い。

時間はないし気温は寒い。こういう時人間というのは判断力が鈍るもので、「もうアプリなしで走ろうかと」か考えてしまう。

いやアプリなしで走れば距離もタイムもさっぱりわからなくなってしまうし、そもそも他のアプリで走ることもできるわけなのに、この判断力の低下、恐ろしい。時間には余裕を持って行動したいものですね。(なんの話だ)

ところで、体重がとんでもないことになっている。3キロくらい増えている。やっっっっっっばい。今日から節制しよう。私の場合体重が増えると体型やら顔の形やらが変わるのはもちろん、体調も崩しやすくなってしまう。増えやすいからこそ、気をつけねば。

11/11(水)

野球の最終戦が終わってしまった。今シーズン最後の神宮へ行き、(もちろん負け、)寝るのが遅くなったため、今日もまたゆっくり起きる。とはいえ10キロ走っても間に合う時間に起きるつもりでいたのだけれど、計算を間違っていたのかなんなのか(あほなのか)、寝室を出たらもう、今から10キロ走ったらこどもたちの学校に間に合わない、という時間であった。寝ぼけている。

なので今日は5キロだけ、少しペースを上げて走る。

ジャケットがまだ乾いていなかったので、アームカバーで走る。外に出た瞬間は寒いけれど、2キロも走れば暑くなり、今日も半袖に。この気候は本当に一番走りやすい。夏が一番好きだけれど、走るのはこの季節が一番いい。

野球と、仕事と、ランニングの両立(三つだから両立ではなくてなんというのだ…?)、これはなかなか、楽なことではなかった。野球は夜遅いし、ランニングは朝早い。自分の決めたことだから続けてきたけれど、なかなかハードな数ヶ月だった。でも、たぶん(たぶん)、やっぱり楽しかった。そうは言ってもハードはハードだったので、来年はちょっとやり方をいろいろと考えていきたいな、と思っているところです。

さて、そのハードな日々が終わるということはつまり、野球がない日々がとうとう始まってしまう。明日からは何して過ごしたものか…と、考えながら走る。朝起きるのも少し楽にはなるだろうか。なんだかんだ結局寝坊してしまいそうな気もするけれど。

11/12(木)

昨日の予想通り、「なんだかんだ結局寝坊」した。まあまだ、シーズンの名残は大きい。はい、シーズンオフです!と、すぐに切り替わるわけでもない。チームを去る人の情報も山ほど出てきたし・・・・・(立ち直れない。)

でも昨日も5キロしか走れなかったので、今日は時間はギリギリだけれども10キロを走りきることにする。

寒くなってきて、釣りをする人の数が少し減った。10月1日に、(本当に1日ぴったりに)、「はい、10月です、秋です、釣りの季節です!」とでも言わんばかりに急に釣りをする人が増えて、一体どうした…!と、思っていたのだけれど、11月になると「はい、11月です、もうすぐ冬です、釣りはおしまいです!」と言わんばかりに家にこもるのかもしれない。

でも私はこういう、「寒くなって人が減ったのにやっぱり震えながらも釣りに来てしまう人」みたいな人たちが結構好きです。なんだろう、さっぶかったりあっつかったりするのに走っている身としてシンパシーを感じるのであろうか・・・

さて昨日、グリシャムを村上春樹が訳した『グレート・ギャッツビーを追え』を読み終えた。主にキッチンに置いて、パスタを茹でる間とか、お茶を沸かす間とかにちまちま読み進めたのだけれど、それにちょうどよくてめちゃくちゃ楽しめた。

「ミレニアム三部作」以来の、「現代の作家が書く外国ものミステリー」だったわけだけれど(たぶん…他に何か読んだっけな…)、私は古い外国の小説を読むことが多いので、小説の中に「スマホ」とかが出てくるとちょっとびっくりしてしまう。つい、小説の舞台は古い時代だと思うくせがついてしまっているみたいだ。でもそういう自分のくせの発見すらちょっと面白かった。

現代ものだとなんというか、ジェンダー的に結構安心して読める、というのもある。主人公が、ガツガツしておらず、でも自立している、「今っぽい」女性で好感が持てるのもいい。ミステリーとしても程よいハラハラ感で楽しめる。(しかもほとんど血は流れない。)

でもよく考えたら、カラマーゾフの兄弟とか、ヘミングウェイの『日はまた昇る』に出てくる女性も、なんかめちゃくちゃ自由奔放で(「自立」ではないかもしれないけど)強くて魅力的なんだよね。昔の小説に出てくる女性が、いわゆる「日本の昭和的女性像」であることってほとんどない。日本の古い小説はあまり読まないからわからないけど、少なくともアメリカやロシアの小説にはあまりでてこない。

何はともあれ、「自由であること」ってすごく大事だよなと私は思っています。

ところで昨夜、Apple Watchをつけたまま寝てしまい、起きたら電池が切れていた。慌てて充電するも、全く満タンにはならず、15%くらいのまま走る。案の定、3.5キロくらいで充電切れになり、時間もタイムも正確な距離もわからぬまま走った。タイムに縛られず走れるからいいじゃないか!と、少し思ったけれど、なんてことはない、「目安」がなくなってしんどいだけだった。自由は大事だけど自由であることって難しい。

それなりに短期的な目標みたいなものって必要なんだな、と改めて知る、「時計なしランニング」でありました・・・・。(家に着いた時間から逆算するに、たぶんタイムもめっちゃ遅かった)

11/12(金)

野球のない夜がひますぎて22時には寝たので、久々にすっきり目が覚めた。まあ二度寝したけど。時間がちゃんとあったので、昨日に引き続き今日も10キロ走ることにする。水曜日5キロしか走れなかったので、これで「トントン」です。

今週気づいたのは、あまりに早く上着を脱ぐと、後半腕と手先が冷える、という事実。手袋もしているけれど、なんせ冷え性なので走っていても手先だけは冷える。

なので今日は5キロ地点までは上着を着て、残り5キロを半袖で走った。まあまあ、まあまあまあ、よかった気がする、気温調整的には。だからといってタイムが上がるかと言えばまあ、そんなことは、特にない。

でもまだ薄暗い、夜明け前に走り始めるのは少し気持ちがいい。少しずつ明るくなる空、三日月にも満たない細い月、しんとした冷たい空気。…おさんぽならもっと気持ちいいんじゃないかと思いながら、今日もなぜか走っている。

走りながらふと、ああ東京へ来てからもう18年以上になるのだなあ、と、思う。京都で過ごした時間よりも、東京で過ごした時間の方がとうとう長くなってしまった。そしてその東京で過ごす日々の半分以上を、すでに息子と過ごしている。それはなんか、すごいことのような気がする。

きっと、子どもたちもまた、あっという間に手を離れていく。10年というのは本当に、あっという間なのだ。

10年たてばヤクルトも少しは強くなっているのだろうか・・・と、遠い目をしながら走る、そんな秋の終わり。

今週は寝坊しながらもしっかり40キロ走りきった。そろそろ距離を伸ばして走りたい季節ですね。

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虫明 麻衣(Mai Mushiake)
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