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完璧ではないけどゼロではない、そういう一週間【ランニング日記 10/5(月)〜10/9(金)】
10/5(月)
5:00に目覚ましをかけたつもりが、なぜか5:30に鳴っていた。なんでやねん。目を覚ましたら5:40。大寝坊である。
お気づきかとは思いますがまたヤクルトは負けた。それ以外に書くことはないのかと思うけれどもまあ、ない。ないからもう一度書くけれども、ヤクルトはまた負けた。三連敗である。通常運転である。
夜遅くに帰ってベッドに倒れこみ、そのまま寝たけれども今日もまた身体が重い。子どもたちを急いで起こし、さあ出よう、と、思ったらなんと、airPodsが見当たらない。金曜日はApple Watchのバンド、今日はairPodsである。どれだけものをなくせば気がすむのだろう。
仕方がないので、昔ヤクルトのポイントでもらったワイヤレスイヤホンをつけよう…と、思ったら充電が切れていた。ワイヤレスの弊害である。
さらに仕方がないので、音楽なしで走ることにする。家を出たのが6時、時間がないので10キロの日だけれども8キロだけ走ることにする。明日は7キロ走ろう。
音楽がないと自分の息づかいがしっかり聞こえるわけだけど、まあ本当にしんどそうに走っている。もっとクールに走ることはできないのだろうか、とにかくしんどそうである。と、また他人事のように思う。
なんだかまた暑くて、そんなにタイムも伸びない。ちなみにApple Watchのベルトはまだ見当たらない。ヤクルトは勝たない。ないないづくしである。
10/6(火)
airPodsがまだ見当たらないので、ヤクルトのポイントで交換したワイヤレスイヤホンで走る。そんなに変わらないだろうと思っていたのだけど、airPodsに慣れてしまうと、ちょっとしたこと、例えばケースから出してすぐ電源がつくとか、同期するとか、耳から離すと勝手に音楽が止まるとか、そういうのができないことにプチストレスを感じることに気づく。普段は意識しない、大したことでないようなことでも、ストレスって感じていて、そしてそれが一旦省かれると、もう元に戻るのは煩わしいのだなあ、と、思う。
昨日は10キロ走る予定が8キロしか走れなかったので、今日は5キロ走る日だけど7キロまで距離を伸ばす。足して15キロ、トントンです。
外に出た瞬間の寒さが、今日はほとんどない。心地よい風が吹いている。ずいぶん涼しくなったとはいえ、走っているとまだまだ暑い。
昨日よりは少しマシなタイムで走る。airPodsは見つからないとはいえ、イヤホンがあるしね。仕事の企画と今日のスケジュールを考えながら走る。こないだフリーランスは大変だ、という原稿を読んでいてちょっと泣きそうになったのだけれども本当に、フリーランスは大変なのだ。でも、平日の昼間から野球が見られる生活はもう手放せないのもまた事実。
10/7(水)
Apple Watchのシリコンバンドは相変わらず見つからず、これは死活問題なので、ヨドバシドットコムで新しいものを買う。というか、絶対家の中にあるはずなのに見つからないとか、この家にはブラックホールがあるようだ。
そしてもひとつ見当たらなかったairPods、これは夫の仕事用バッグから発掘された。自分のと間違えて持って行ってたらしい。なんてこと。でもこの紛失騒動でわかったのだけれど、airPods、なんと「iPhoneを探す」アプリで探すことができる。すごい。すごすぎる。
何はともあれ、これでランニングに必要なものが再度揃った。よかった。
今朝はなぜか一度3時半頃に目が覚めて、いやいやなぜ、と、二度寝し、起きたら5時少し前。夏より起きるのが少し遅くなっているのだけれど、仕方がない、なんせ、夜明け自体が遅くなっているのだ。
さむいーと、自分の部屋からやってきたむすめが、ベッドに入り込んでくる。かわいい。
もう一度寝たむすめをそのままにし、5時半頃、走りに出る。
…と、airPodsの音楽がすぐに切れる。あいみょんが10秒くらい歌ったら息絶える。充電ができていなかったらしい。泣ける。
結局今日も無音で走る。
釣りをする人が相変わらずめちゃくちゃ増えている。これはやっぱり季節の問題なのだろう。みんな10月になった途端、「秋だ!釣りだ!」と、出てきたのだと思う。気持ちはわからなくはない。だいたい、平日の朝5時から釣りに出る人生って、なかなか悪くない。
ヘミングウェイの「陽はまた昇る」という小説がめちゃくちゃ好きで、今また読み返しているのですが、ここに、パリからスペインへ旅行して、田舎の川へ釣りへ行く描写があるんですね。川辺でワインのボトルを冷やして、各々釣りをして、木陰で昼寝する。そして冷えたワインを飲んでサンドイッチを食べる。もうそのシーンがとにかく最高で、いつもうらやましくなるのだ。私は釣りはしないけど、その怠惰でなげやりな感じの幸福というのは、すごくよく分かる。朝5時から釣りをする人たちもそんな感じかもしれない。さすがにワインを飲んでる人はいなかったけど。(私ならもう飲んじゃうな、きっと。)
ところで家を出た瞬間に「さむい」と思うこともそんなにない一方、走っていても「暑い」と感じることもかなり減ってきた。つまり、とてもとても走りやすい気候なのだと思う。ところがですよ、タイムは一向に伸びない。まあ、真夏のひどい時よりは幾分マシにはなっているけれど、それにしたって遅い。まったく、結局遅いではないか。そしてしんどい。
3月のランニング日記を思いだしている。
「こんな状況で卒業旅行に行くとかありえない、卒業式に出るなんて言語道断」という言葉は、いつか自分や自分の家族、友人に跳ね返ってくるかもしれない。(感染者を責めるのはまじでやめなきゃいけないと思う。お門違いもいいところだ。)
「お店を閉めるべき」という言葉をつぶやくとき、今日お店をあけないと家族が生活していけない人のことを想像できていないかもしれない。
「マスクの列に朝から並ぶなんて」と非難するその列に、医療ケア児のために並ぶ人がいるかもしれない。
素晴らしい才能を持った俳優さんたちの悲しいニュースを聞くたび、このことを思い出す。「不要不急」なんて誰に言えるんだろう。エンターテインメントの力を、それに関わる人の努力を、なめちゃいけない。もうこんなこと二度と起こってほしくない。
だからその時に書いた通り今も、こう思う。
あふれかえる「〜すべき」が、自分に向けられたように思えてしまうこともある。でも、それができない人がいる。それがエッセンシャルであるかどうかは、自分の頭でしっかり考えなきゃいけない。そして、その判断と決断をしたならば、心と身体をしっかり守らなきゃいけないのだ。「負」の力は思うよりずっと強いから、疲れている時はそういうものから物理的に距離を置くことも大切だ。
どうか無理なんてしないで。自分の仕事を「エッセンシャルだ」と信じてほしい。
みんなの仕事は本当に、とてもとても尊い。
10/8(木)
撮影の仕事中、タブレットからずっとアラームが流れて何度止めても止めても止まらない…
と、5分ほど四苦八苦しているところで目が覚めた。夢だった。子ども部屋ではアレクサのアラームがなりまくっていた。「アレクサ!ストップ!!」と、寝室から叫ぶ。
なんと起きたら5:50である。寝坊である。多分、昨日の夕方にスーパー銭湯でサウナに行き、ばっちりととのったのがきいている。深い深い眠りについてしまったのだ。昨日はお昼寝もしたというのに。われながら本当によく寝る。
で、走ろうと思ったら雨である。そして寒い。小雨なので走れなくはないのだけれど(夏の間は大雨ですら走っていた)、さすがに風邪ひくなあ…と、走らない罪滅ぼしのようにちょっとだけ仕事を進めてみる。
しかしまあ、子どもたちの検温カード書いて!音読カードない!連絡帳サインした!?水筒の部品がない!みたいな大騒ぎで、仕事どころではない。そらそうだ。仕方がない、家事をしながら子どもたちを見送る。
でもやっぱり、平日の朝に走らないとなんか落ち着かないので、ジムで5キロ走ることにする。今日も室内ランニングのお供は「旅猿」である。ほんと好きすぎる、旅猿。この忙しい野球シーズン中、私がテレビで見るのは本当に旅猿と野球中継だけなので、知っている芸能人が旅猿のゲストだけになっていく。なんなら私もいつか東野さんと岡村さんと旅がしたい。
好きすぎて何度も見返しているのだが、今は出川さんと行った石垣島の旅を見返している。黒島を原チャリで走るキュートなおじさん三人を見ていて、ああこれが出川さんの今の原チャの仕事につながったかもしれないなあ、とか思う。いやわからないけど。仕事っていうのは、どこでどうつながるかわからない、本当に。だから目の前の仕事を、楽しみながらコツコツやっていこう、と思う。
ジムで5キロだけ(しかも貸切状態だった)なのでまあ、淡々と終える。淡々と終わった昨日のヤクルトの試合のようだ。
しかし、本当に、ヤクルトが勝たない。
10/9(金)
妹の誕生日。妹っていつまでも20代な気がするのだけれど、立派に35歳である。びっくりする。おめでとう。
目覚ましで起きたら5時少し前。外はまだ暗い。二度寝してしまい5:20。やばい、慌てて準備する。
むすめが5:30に起きてくる。今日は学校で将来の夢を発表するそうで、張り切っているのである。こないだまで「カフェの店員さん」だったのが今朝別のものに変わっていた。でもそれがなんだったか思い出せない。
昨日寝る前に天気予報を確認したら、5時と6時だけ雨が降らず曇り予報だったので、よし外走れるな、と、寒さ対策にアームガードとスパッツを履いていざ外に出た…ら、普通に雨が降っていた。なんでやねん。
でもまあ一旦外に出ちゃったし、小雨っちゃ小雨だからこのまま走るか…と、走り始める。
が、普通に、雨が強くなり始める。傘が必要な雨である。なんで私は走っているのだろうか。
日差しはないしなと、帽子を持たずに出てしまった。雨よけがない。仕方がないので、なぜかポケットに入れていたサングラスをして雨を避けて走る。
…全く意味がない。目に雨が入ってくる。必要なのはサングラスじゃなくて水中めがねだ。もう明日から水中めがねして走ろうと思う。
体に雨がかかるのはまあもう仕方がないとして、靴の中に雨が入り込んでくるのが厄介だ。しかしどんどん入り込んでくる。しまいに、思いっきり水たまりにダイブしてしまう。やんちゃすぎる。私やんちゃすぎる。泣きたい。
今日は10キロの日だったけれど、これはさすがに持たないと思い、7キロにしておく。本当は5キロにしようと思ったのだけれど、なんとか7キロまで頑張ったのだから許してほしい。本当に雨に打たれまくったのだから。
こんな雨の日はさすがに釣りの人もいないだろう…と、思っていたら、数人だけ、いた。雨の金曜日の朝6時、釣りをする人。おつかれさまです。と、雨の金曜日の朝6時に走る私は思う。まあ、神宮でずぶぬれになって20失点する試合を見るよりはマシかもしれない。(本当にあったんですよそんな試合が。信じられない。)
ずぶ濡れのシューズで全くスピードも出ず、真夏みたいなタイムで走り終える。後半のタイムが特にひどかった。まあ仕方ない、そういう日だってある。
今週はどうも「サクサクいろいろと物事が進む」という一週間ではなかった、気がする。腰が重く、家事もごはんも仕事も何に取り掛かるのにも「よいしょ」という小さな気合みたいなのが必要だった。でもまあそういう一週間もきっとある。天気とか気圧とか排卵とかヤクルトの勝敗とか(なんせずっと負けてる)、いろんな要素が組み合わさって、そういう一週間が生まれるのだ、たぶん。その中でも、走ったりごはん作ったり仕事したりしてるわけだから(それは全く完璧ではないけれど、ゼロでもない。)頑張ったねえ、と、言ってあげたいと思う。
私も、みんなも、ヤクルトたちも、今週もおつかれさまでした。
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