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脳波。子どもに寝てもらうために親は必死であり戦いである(中編)

こんにちは、むしゃ子です。

私は、自分のような障がい児ママが
自分と子を受け入れて、
笑顔で子育てできるように活動しています

前回の記事では、
むしゃ美の発作の多さに驚き、
私がパニックになった様子を書きました↓


今回は、前回の続き。
脳波の検査日での出来事。
検査中に寝てもらうために、私は必死でした。

では、どうぞ。


検査日、親は寝かせないように朝から必死

前日に引き続いて、むしゃ美と2人で
再び、大学病院にやってきた。

脳波の検査はむしゃ美が眠っている間にとるので
眠り薬を使用する。

眠り薬を使っても
検査中に寝ないこともあるので
事前に看護師さんには
「寝不足で来てください」と言われ

親はプレッシャーを感じる。

病院は家から1時間半かかる。
2人の場合は、私が運転しながら
むしゃ美が寝ないように、必死で声掛ける。

でも、だいたいは上手くいかないもの。

「あー、寝てしまった」

運転中で何もできないので
私はいつもここで諦めてしまう。

眠り薬により眠そうなむしゃ美。順調そうに思えた

病院に着くと、まずは小児科で
坐薬(眠り薬)を注入される。
(眠り薬には、飲み薬と坐薬があるが、むしゃ美は飲み薬が苦手で吐き出してしまうので坐薬にしてもらっている)

注入後すぐから、やや眠そう。
「このまま寝てくれると良いな」
と思いながら、
ベビーカーで検査室へ移動し
大きな扉の前にある椅子に座って順番を待った。

扉が開き、中から人が出て来た。
「むしゃ美ちゃ〜ん、どうぞ〜」
女性の検査技師さん。前回もこの人だった。
安心した。

誘導されるまま、部屋に入ると
やや暗い空間に一つのベッド。
機械が壁際に置いてある。
機械から何本もの線が延びている。

ベッドにむしゃ美を寝させると、
むしゃ美の頭側のベッド脇に技師さんがしゃがみ
脳波をとる準備を始める。

技師さんはまず、
たくさんの電極を丁寧且つ、素早く、
頭の表面に貼っていく。

電極の多さにいつも驚き、感心しながら
その作業をいつも、私は眺める。

全ての電極を貼り終えたら、
それが外れないようにするため
白いネットで頭を覆う。

でも、むしゃ美、頭の電極が気になってしまい、
自分で触り、外そうとする。

なので、触ったりしても外れないように、
ネットの上から、
バスタオルを巻かせてもらった。

寝てくれよ!むしゃ美!

「では、暗くしていきますね〜」
と技師さんが退出され、
部屋の灯りが最小限になった。

ここからが親の勝負であり、戦いでもある。

むしゃ美には、なんとかして、
寝てもらわなくてはならない。

本人は、坐薬のおかげで、眠そう。
でも、眠いのに、寝ていけない。

なので、次第に、寝ぐずりがヒートアップ。
部屋中が、むしゃ美の声で充満した。


今回で脳波は3回目。
1回目、2回目の時も寝ぐずりはあったものの、
胸をトントンしていると、時間はかかるも
最終的には寝てくれた。

それを信じて。
静かな声で「ねんねするよ〜」と私は、
泣き喚くむしゃ美に声かけながら、
胸をトントン。

でも、なかなか泣きは治まらず。
声だけが大きくなる。

それから20分くらい経っただろうか
(あまり覚えていない)
そ〜と扉が開き
「なかなか眠れないわね〜」と
技師さんが部屋に入って来た。

私は「え?途中で入ってくることがあるの?」
と思った。
寝かしつけ途中でお部屋に入って来られるのは
今回が初めてで、戸惑った。

きっと、心配して来てくれたのだと思う。
時間も迫っていたのかもしれない。



便の匂いも漂っていたので
「オムツを替えてもよいですか?」と尋ねると

「どうぞどうぞ〜替えて替えて〜。
気持ち悪かったわね〜」と言い
技師さんはむしゃ美をあやしてくれた。

私は、素早くオムツを替えた。
「気持ち良くなったね〜。これで眠れるかな〜」と話しかけてくれた。

オムツ替え終了。

「抱っこしても良いですか?」
と私が技師さんに聞くと

「いいよいいよ〜ちょっと待ってね〜」
と言いながら、技師さんは
頭から出ている電極の線の束をくくり、
抱っこしやすいように、線の長さが足りるところへ機械を置いてくれた。

「もう少し、暗くするね〜」と言いながら、
技師さんは退室された。



寝かしつけ、再び挑戦!

技師さんが部屋に入って来たら、
ピタッと泣きが止んで、
しばらく機嫌が良かった、むしゃ美。

なのに、退室したら、また大泣き。
「なんでやねん、むしゃ美」と私は思った。

私はむしゃ美を抱えたまま、
椅子から立ち上がり、
ゆ〜らゆ〜ら。

でも、大泣きが治まらず。

なので私は次の手段に出た。

私の必殺技、
「Youtubeで寝かしつけ用のオルゴール」
を流す。

そしたら、むしゃ美はピタッと泣き止んだ。
「ふふっ。しめしめ」
(まだ、しめてませんけど!笑)

その後、私は座って、体をゆらゆらさせながら、
お尻をタイミング良く、ポン、ポン。
むしゃ美の表情が穏やかになった。
けど、目はしっかり開いている。

左右の目の下には涙の湖ができている。

しばらく、ポンポンするものの、寝ず。

「寝てくれーーーーー!!!」
と私の心の叫びは続いた。


長くなるので今回はここまで。

次回は私の気持ち、感情が爆発して
クールダウンまでに自分がやってみたことを
書きました。
そちらも読んでくださると嬉しいです↓

最後まで
読んでくださってありがとうございました!

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