● 第2回 おじさんは電車を語ります 〜 京急2100形電車
私にとって主要な被写体である鉄道を語って参りたいと思います。
どうかお付き合い下さい。
京急2100形とは
京浜急行電鉄 2100形電車は、
1998年(平成10年)にデビューした通勤型電車。
現在とは細部が大きく異なる。
座席定員制の有料列車 京急ウイング号、特別料金不要の快特列車等に用いることを目的とし、片側に2箇所のドアを設け、車内の座席はクロスシートとした。
1998年(平成10年)の、同社の創立100周年記念事業の一環として製造を計画され、来るべき21世紀への飛躍を願う意味を込めて、" 2100形 " と命名された。
1998年(平成10年) 3月28日(土曜日)、
品川駅発の下り快特列車を記念すべき一番電車として、華々しくデビューした。
現代まで京急線内の運用に限定され、都営浅草線、京成線、北総線、芝山鉄道線への乗り入れはしない。
例外的に都営浅草線を試運転、回送列車として走行した経験があるとされる。
1998年(平成10年)から2000年(平成12年)にかけて10編成、80輌が製造された。
先代2000形電車との交代
先代として同様な活躍を続けた2000形は、
2100形の導入によって交代し、一般的な通勤電車への改造を施されて活躍を続けた。
その2000形は、2018年(平成30年)3月28日(水)、品川駅発の下り快特列車を最後に引退、形式消滅した。
1982年(昭和57年)、快速特急 (現代の快特) に用いる
2ドアクロスシート車として華々しくデビュー。
後に登場した有料の座席定員制列車、京急ウイング号にも用いられた。
参考
2100形の詳細な解説は 公式、 wikipedia、 google 等にお任せします。
ギャラリー
横浜駅を発車、トップスピード 120km/h へ豪快に駆け上がる。
小さな踏切が連続し、駅ホーム、建物や住宅が線路に近い。
猛烈なスピード感と迫力を楽しむ事ができる。
↑ ドイツ SIEMENS 社製の VVVF インバーター制御器 SIBAS32。
発車時にモーターから音階を奏でた。
2015年(平成27年)までに国産の装置に交換され、奏でないものになってしまった。
沿線やファンの多くの人から愛され続ける電車。
窓ガラスの反射率が高く、沿線の風景を映す様子も美しい。
整然とならぶ座席、上品なカーテン、ほのかに灯る車内。
なんと美しいことか。
カッコいいなあ、きれいだなあ…といつも思う。
2100形の特徴
伝統的で、鮮烈な印象を放つエクステリアは大変に美しいものであり、沿線の街並みと見事な調和を見せてくれます。
発車時にインバーター制御器に繋がったモーターから発する励磁音が ♪ドレミファソラシドレ〜♪ と音階を奏でる様子は、明快な特徴として愛されました。" 電車に乗る楽しさ " を誰にも感じさせてくれるものでした。2015年(平成27年)までに国産の制御器に交換され、奏でないものになってしまいました。
youtube で検索 " 京急2100形 ドレミファインバータ "
高加速度を高速域まで維持して駆け上がっていく動力性能、JR東海道線や横須賀線を追い抜いてゆく楽しさ、その様子を優雅なクロスシートに腰掛けて楽しむ事ができる点は、京急ファンにとって痛快そのものでした。
通勤ラッシュや遅れによって、JRの東海道線や横須賀線、京浜東北線にも競走に負ける事が多いものですが、また乗りたい！ と思わせてくれます。
運転席の直後に展望座席を設けて楽しませてくれるサービス精神も、京急ファンの心を掴んで離さないものでした。
1998年(平成10年)頃の京急は、職人気質で、少しぶっきらぼうな、昔ながらの鉄道会社の雰囲気でした。そんな京急が、ファンが大喜びするに決まっている要点を正確に捉えて体現させた「絵に描いたネタのような電車」を出した事が、多くの京急ファンの熱狂に火をつけ、日本中の鉄道ファンに延焼させた、という印象を私は持っています。
作者からコメント
1998年(平成10年)のデビューですから、2024年(令和6年)の現代、
26年も代表的な電車として活躍を続けています。
かつての旧1000形ならば廃車の可能性もあるほどの年季を経ていますが、未だに最新型の電車と見違えるほど、ピカピカに手入れがなされ、第一線で輝き続けています。
京急の車輌運行やメンテナンスに携わる多くの人たちの愛、そして職務に対する誇りの高さを感じます。素晴らしい。
そんな事を思うわしは2100形デビュー時の熱狂を記憶している年寄り・・・
わしはもう何歳だよと絶望する FUTSUHAKKEI 普通八景 ・・・
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編集履歴
2024年03月27日 8時36分 初版
2024年03月30日 01時33分 改訂
2024年12月25日 01時23分 全体を大幅に改定して再公開。
2025年01月08日 00時12分 各部の文言を訂正。
2025年01月11日 02時26分 一部の写真を差し替え済。
2025年01月13日 02時41分 一部の写真を差し替え済。
2025年01月14日 00時15分 写真の差し替え、コメント訂正を完了。