大きな花
SNSを眺めていると、時折、ハッとするほど美しい何かがタイムラインに流れてくることがある。『花曼荼羅』もそのひとつ。
表現を模索していた頃は、誰かの真似をしてみたり、比べてみたり、作品の評価を自分の価値だと勘違いしたり、とにかく穴があったら入りたいようなことはいくらでもあった。けれど、自分に誠実に、その時にできることを精一杯している自分をただ愛おしく見つめる視点を持ち始めたら、自分を大きく見せようとしてかっこ悪い自分や、いらぬ謙遜をしてむしろ滑稽な自分、それすら、どうでもよくなってきた。
瞬間瞬間に、どれほど愛おしく触れることができるか。ということが、創作すること、創造の肝だと思ってる。切り絵は、それらの要素が多く、ただ切っているだけなのに、愛がいっぱい込められる、お得な創造物なのだ。
さて、話を出だしに戻そう。
友人が作りはじめた『花曼荼羅』というのは、生でもドライでもよいのだが、数日お花と一緒に過ごし、その花をバラバラにして、中央から広げていくものだ。そして、これこそ、と思えたことが、最後にはその曼荼羅を中央に寄せてさよならすること。
我が分身のように愛でたお花を、ひとつひとつ丁寧に並べて、どう!わたしの曼荼羅すごいでしょ!なんてことにはならない。自分でただ満足して、自分でただ満たして、それでいいって、ほんと素敵だなって思う。
というわけで、わたしの為につくりたいんだ!と、お願いをしまして、個展でいただいたお花と、この日の為に用意して下さったお花を使って『花曼荼羅』を作りました。
集まったお花たち
中心からどんどん置いていきます。真ん中のしおれたダリヤは、個展の時にいただいたアレンジメントに使われてた長老さん。
薄紫の薔薇の花びら。これも個展の時にずっと咲いてくれてた。それから、最近アトリエで香ってくれていたスイトピーも一緒に。蘭は、この日の為に新しく用意して下さってた。
どこを切り取っても美しい!
ひとの一生もそうだよな。。。なんて思ったりするわけ。
スモークツリーがなんかとっても可愛かったのよね~
君はこうなっているんだね!お花の構造って色々あって面白い。
どこもかわいい。どのこもかわいい。みんなかわいい。わーい。
どんどん広がる~!
そしておしまいは
ぜーんぶ中央に寄せて集める。。。
どのこも 大切な この宇宙の 一部
とっても楽しかったです。
12月23日、講師をお招きして『花曼荼羅WS』を開催します。気になる方は、SNSまたは、LINEからお問い合わせ下さい。アトリエ薔薇曼荼羅にて、ご自身の内なる光を感じる、素敵なひとときを過ごしましょう。