デートDVの実態
こちらの記事ではデートDVにありがちな加害者の行動を、私の実体験を元に伝えていきたいと思います。
1. 傷つく呼び方、言葉遣いをされる
基本的には名前で呼ばれていましたが、罵倒するときは「お前」「ブス」「バカ」「奴隷」など気分のよくない呼び方をされました。
また、「お前はブスだ、俺の隣にいるのが恥ずかしいからちゃんとしてくれ。」と、化粧や服装に文句をつけることも多々ありました。
相手を傷つける言葉は暴力です。
2. 自分を最優先にしないと怒る
まず、LINEの返信が少しでも遅れると「何してんの?男といるんだろ。」と大量のLINEと電話がたまります。
ごめん見れてなかった、と返信すると、今度は無視が始まります。
その翌日などに、いかに私が悪いことをしたか、という脅迫めいた長文LINEが入ることが多々ありました。
また、彼が私の家に遊びに来たいと思っている日に私が他の予定を入れて断ったりすると、「なんの予定?俺のことを最優先にしろよ。自分の立場を考えろよ。」と怒られ、当時友達と遊ぶことさえもほとんど制限されている状態でした。
相手から自分の予定を制限されることや、相手と一緒にいることを強要するのも暴力です。言葉で要求しなくても、態度でそれを強要することも暴力です。
3. スマホの着信履歴やLINEをチェックされる
彼はたびたび私のスマホを確認していました。着信履歴やLINEに男の影が見られると、「こいつ誰?どんな関係?」と詰め寄ってきます。
そもそも私のスマホを勝手に見ることについて指摘すると、「やましいことがあるから嫌なんだろ。だったらなおさら見せろ。」と怒りは激しくなります。
スマホにパスコード等を設定することも制限されていました。
一方的に相手のプライバシーに入り込み、相手の人間関係を制限することは2と同様、態度で強要するパターンの暴力です。
4. 無理やり性的な行為をされる
彼は私の状況や気分などを考慮せず、自分の好きな時に性的な行為を強要してきました。
私は月経が重いほうだったので、月経の際まったく動けず、会話するのも辛いような状況でした。
しかし、そんなときでも彼は「大袈裟だな。少しくらい血が出ててもできるだろ。」と強要してきました。
性行為は2人の合意のもとに行われるべき行為です。一方の欲求で無理やり性行為をすることはふたりの関係がどうあれ、暴力です。
5. いつも奢らせる
彼との食事は基本的に私がすべて支払いをしていました。
ときどき機嫌のいいときは「今日は俺が払うよ。」と言う時もありますが、そんな日のあとは必ず「この前飯奢ったから金がなくなった。やっぱりそのお金返して。」と言うのです。
また、ある時いきなり呼び出され、「iPadが欲しいけど金がないから買ってくれない?」と言われました。
もちろん高価なものなので断りましたが、「いいじゃん。金使うあても特にないだろ。」と決して折れることはありませんでした。
結局彼がショッピングローンを組むことで私が支払うことは免れましたが、他にも時計や財布など、高価なものを私に支払わせようとする(実際に購入した)ことは多々ありました。
嫌だと思っているのに、いつもお金を払わされたり、無理にものを買わせられたりすることも、暴力です。
6. 彼の思い通りにならないと、恫喝する。
2と重なる部分もありますが、彼は自分の思い通りにならないと恫喝したり、暴力をふるいます。
私ももちろん反論したりするのですが、男性に大声を出されたり暴力をふるわれるとどうしようもありません。
結果、頭を踏みつけられ土下座し、謝ることがほとんどでした。
その後「お前がやったことは許されるものではない。それに見合った金額と反省文を提出しろ。」と言うのです。
彼に結局いくら支払ったかは想像もしたくないです。
そして反省文を書いていると次第に「ああ、やっぱり私が悪いのだ。」という意識が強まっていきます。
相手を精神的に追い詰めて自分に従わせようとするのも脅迫、つまり暴力の一種です。この場合、相手の感情の責任は相手自身にあります。「お前が悪いから、しつけてやってるんだ。」などと言い、責めるのは脅迫です。
他にももちろん様々なDVがあると思います。
もしかして?と思うことがあれば、一度冷静になって彼の言動を振り返ってみたほうが良いかもしれません。