【女神たち】#002 美意識の底上げ戦略
今週も1日おつかれさまです。
梅雨に入りジメジメとした今日この頃。
スッキリとした白ワインとともに
あなたさまの心をほぐせますように…
自分の立ち位置をみつけた女神のお話
艶やかな髪、鮮やかな髪、ミニマムな髪…
美容院から出た時の幸福感は
自信と輝きを与えてくれる
と思っているのはわたしだけではないだろう。
「施術の間、会話や置いている美容雑誌を通して
お客さまに”美意識”を高めてほしいんです。
その空間として存分に利用していただきたいんです」
お客さまの”美意識”を底上げし、
幸福感を与えてくれる美容師の女神。
かれこれ5年わたしの髪の責任者だ。
髪色は暗くしたい。
だけど、
肌色は黄味がかっているから真っ黒はダメ。
ブラウンをほんのり混ぜた黒。
髪型は、前に入れたレイヤードを無くして
ヨーロピアン寄りで etc…
ざっくりの割にこだわりの強いわたしの注文に
カラーチャートや雑誌、Instagramを引っ張り出し、
細かい点は紙にイラストを書いて
丁寧に説明してくれるところも彼女にお願いしている理由の一つだ。
彼女は付き合いの長いわたしだけではなく、
すべてのお客さまの美意識に真摯に向き合う。
時にそのカウンセリングが
1時間を超えてしまうことも。
「内心、時間がないと焦ることもあります。
だけど、せっかく来ていただいた
お客さまの美意識は大切にしたい。
一緒に話し、お客さまの理想と似合うを形の認識をすり合わせることはすごく大切にしています。
お客さまにうまく伝わっていないと感じたら
紙とペンを持ってきます!」
お客さまとの関わり方を
大切にしている彼女が担当する席には、
ヘアメイクに関する雑誌や美容雑誌、
占いの本など多種多様な書籍が並べられている。
これはお客さま一人一人の
パーソナルな部分を大切にしている彼女の戦略だ。
Make up foreverのブルーライナーが
綺麗に引かれた目元、
deptiqueのエキゾチックな香りをまとう
彼女との美容談義はつきない。
占いも自分を知るきっかけになり
内面から自信が湧いてくる。
彼女の美意識マジックにかかっているのだ。
わたしたちに内側と外側から
美しさという自信を与えてくれるが、
そのやり方はもがき見つけた
彼女にしかできないやり方だった。
東京でひたすら技術を磨き、
お客さまと丁寧に対応できるよう
日夜仕事に打ち込んだ。
しかし、今後も美容師を続けたいが
このままでは心身ともに壊れると思った彼女は、
地元沖縄へ戻り1年間美容師をお休みした。
1年ぶりに美容師に復活したら、
休んでいた間に同期たちはさらにスキルを磨き
メディアへの露出が増えていた。
1番仲の良かった同期は
数ヶ月予約が取れないほど人気になっていた。
ようやく指名が取れたと思ったら
仕上がりもみずに
『次回はAさん(同期)で指名お願いします』
と厳しい言葉を受け涙ぐみ、
自分のスキルの低さ、
悔しいできごとに打ちのめされ、
同期に当たってしまった日も…
悪循環に陥っていると我に返った彼女は、
自分の働き方徹底的に見直した。
プライドが邪魔して見せられなかった
隙間だらけの予約表も開示し
予約を入れてもらえるように努め、
指名してくれるお客さま一人一人に
毎回メッセージカードと名刺をお渡しした。
周りからは『それ無駄でしょ』と言われたが
彼女はやり続けた。
考え方も変え、
すべてのお客さまに対し
『わたしは今日、
この人をわたしの100%の力で仕上げてやる』
と負けへんで精神で対応。
すると、お客さまがメッセージカードを
Instagramのストーリーに投稿してくれ
口コミで広まり指名が取れるようになったのだ。
お客さまとの向き合い方も考え直した。
現在所属している店舗は男性美容師が多く
彼らと差別化を図るために
メイク雑誌や占いの本を置いた。
「復帰当初は、
同期と同じ土俵にたって
見栄だけ張っていたんです。
技術は劣るけど、
自分の武器は、強さは
なんだろうかとずっと考えました。
そして、考えたことを1年間実践し
ようやく地に足がついてきました」
たゆまぬ努力で磨き上げた技術と戦略の上で
今日もわたしたちは髪も心も艶めくのだ。
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TIPS:わたしのリセット法
1.自然に触れる
疲れが溜まったり、モヤモヤした時は自然に触れるのが1番!
ガジュマルの木に触れてパワーをもらいます。
2.ひたすらノートに書く
悩んだりしたら感情をノートに書きます!
ノートに感情を書くことで、
自分自身の感情を知ることができるのでおすすめです。
イヤな言葉はちぎって捨てます(笑)