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二人だけの口上「ヤマトタケル」

3月がスタートしました。

歌舞伎座 第一部「新・三国志」は、絶賛お稽古中だそう。
猿三郎さんのblogには舞台稽古は各部の最後に行われ、時間も長引いているよう。いつもの澤瀉屋のロング稽古とはいえ、感染予防対策をしながらですし、歌舞伎座初ですし、勝手が違うことも多々あり大変ではないかと想像します。

それでも、歌舞伎の新しい興行の流れができたからこそ、スーパー歌舞伎の上演が叶ったと思います。悪いこともあれば、必ず良いこともやってくるものです。

そして今回は澤瀉屋の市川弘太郎さんが、二代目市川青虎の襲名披露にもなる公演です。その主要メンバーのビジュアルのことは、以前のnoteで紹介しました。

その撮影風景の写真を交えた弘太郎さんのインタビュー記事に感動しました。エンタメ特化型情報メディア「SPICE」さんのライターさんはいつも歌舞伎に精通していて、ファンの気持ちもくみ取ってくれて温かいなぁと思っています。

今回も読んで、優しい気持ちになりました。弘太郎さんが、猿翁さん猿之助さんに愛されていること。弘太郎さんもそれを感じて、お返ししたいと思っていること。猿之助さんが「青虎」という名跡を見つけ出してくれたこと。

中でも、猿翁さんの「役者は上手いか、きれいか、一所懸命か。3つのうち、どれか1つあれば何とかなる」という言葉は面白かった。これは全ての役者さんが救われる言葉ではないかと。もし、自分に才能がないと思っていても、一生懸命さは万人に可能性がある言葉だと思うから。優しいなと。

インタビュー記事のラストに、弘太郎さんが演じる諸葛孔明の姿で口上姿の写真を撮ろうと猿之助さんが発案して叶ったとありました。文章にもありましたが、これは本当に澤瀉屋らしい写真!記事のリンクを一番下に貼りましたので、是非、読んでください。

スーパー歌舞伎の衣装=澤瀉屋

そして、スーパー歌舞伎で初めて実際の口上を行ったのは猿之助さん中車さんです。2012年の二代目猿翁、四代目猿之助、九代目中車 襲名披露公演でのことでした。 

2012年七月大歌舞伎 筋書より

6月7月二か月間、新橋演舞場で行われた襲名披露公演。「スーパー歌舞伎 ヤマトタケル」だけは二か月ずっと上演されました。過去、スーパー歌舞伎では襲名披露口上は経験がなく、この時が初めてでした。しかも6月の直前で突然決まるという(笑)

もう一つの部で、恒例の他の役者さん方が勢揃いする’裃’での口上がありました。なので、お二人は昼夜にそれぞれ、日に2回も口上をしていたことになります。これを二か月間!

インタビューの弘太郎さんの写真を見て、この筋書の写真を引っ張り出して眺めました。本当に澤瀉屋らしい。

「新・三国志」でも口上があったら斬新だけどなぁと妄想。。ないかな(笑)

noteを書いている間に猿之助さんのエンスタストーリーズがアップされてた。演出中の歌舞伎座客席の猿之助さんの写真!ちらっと見える舞台風景に興奮しました。

明後日の初日が待ち遠しい。
無事に開幕しますよう祈ります。

aya


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