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<2009年 アメブロ編序幕① >猿之助さんのおかげでblogをスタート。


私のアメブロblogはここからスタート。
月ごと日を抜粋し再投稿していきます。

6月4日 はじめまして。


こんばんは。
ブライダルMC。。結婚披露宴の司会をしています。昨年、仕事に悩んでいた時、生まれて初めて「亀治郎の会」で歌舞伎を見てはじけたんです!!!

そこにあるすべてに命を感じました。役者さんの動きやせりふ・音・道具、空気にいたるまで。とても驚きました!!そして、感動と元気をいただきました。私も生きた司会をしたい。歌舞伎や趣味、仕事を通して感じたことを綴っていきます。よろしくお願いいたします!

6月7日 大向う

こんばんは。
私は歌舞伎を見て、人生初めて「生」で体験したものがたくさんあるのですが、中でも。。歌舞伎役者さん、大向こう(おおむこう)、そして附けの音。これらはとても驚きました。

「大向う」は、お芝居中、役者さんに声をかける人、もしくはその掛け声のことで「成田屋っ」「中村屋っ」など屋号が多いのですが、タイミングよくかけ、お芝居を盛り上げてます。芝居通の方々が多いようです。

最初の頃、後ろから聞こえる声にとてもびっくりして、聞こえるたび、わかるわけないのに振り返り興味津々。今ではお顔は諦め、声を聴いて、今日もこの人だあ~と楽しんでいます。

先月、京都南座で「小笠原騒動」を見た時、なんと隣に年配の大向こうさんが!いつかは、こんな日が来るとは思っていましたが。。とうとう~来た。エキサイティングな観劇になりました。休憩時間に思い切って話かけてみるといろいろお話をしてくださり感謝です。

猿之助さんの「小笠原騒動」や、昨年の国立劇場、江戸川乱歩の「江戸宵闇妖鈎爪」(この作品は、私も見たので盛り上がりました!)そして、その方から言わせると、関西での歌舞伎の上演が、今少なくなったと。。。またご縁がありますようにとお別れしました。

歌舞伎にも歴史があるように、見る側の方々にも歴史があるのだなあ。。と感じました。素敵な出会いでした。

6月10日 歌舞伎の「工夫」

こんばんは。
私は、気になる事ができると徹底的に知りたくなる癖があります。かなりしつこいです。歌舞伎に出合ってから、何で何でと連日大騒ぎでした!歌舞伎関係の方やファンの方のHPやブログを見たり。

心がざわざわして、楽しくて、世の中にまだ、こんなに楽しいものがあったなんて!!!その嵐のような勢いを、いい意味でクールダウンしてくれたのが「工夫」という言葉でした。

歌舞伎役者さんや関係者の方々の言葉を聞いたり読んだりしていると、よく出てくるんです。。。工夫。言葉の響きが懐かしく、ふっと余計な力が抜けていくような。和む言葉。

辞書で調べると、”よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと”とあります。歌舞伎は「歌舞伎ならでは」ということが多いですが、お客様に楽しんでもらおうと、小さなことから一つ一つ丁寧に考えをめぐらせ作られてきた世界なのだとその言葉から感じます。

私もあせって、一度に詰め込むのではなく、見る側としての工夫をこらし、今の歌舞伎を自分なりに楽しみたいです。

6月16日 新橋演舞場「NINAGAWA十二夜」!

こんばんは。
見てきました~!初「NINAGAWA十二夜」!会場へ入ったとたん、真っ黒な舞台と花道にびっくり!こんな新橋演舞場初めてです。附け打ちさんの板も、使わない時は黒い布がかぶせてありました。

これが噂に聞いた ミラー!!!と幕開きからワクワク開始です。ハープシーコード(オルガンみたいな楽器)やパイプオルガンの音が、新鮮ですし、ドキドキ感やせつなさを誘います。笛、太鼓、琴や三味線、そして附けの音、装置やお衣装。。。すべてが相まって、まるで第三の世界が存在しているような空間でした。

大向うと妙にマッチして面白い!ロンドンでも大向うさんいたのでしょうか。。。?菊之助さんは、女心がわかるのですね~と思うほど。好きな人への気持ちを男装した姿でみごとに表現し、私もせつなくなりました。早替えも凄く驚きました!!(スーパー歌舞伎の右近さん以来ですっ)

時蔵さんがとても可愛らしく、錦之助さんがとてもかっこよく、あんな菊五郎さん初めてで、かなり笑わせていただきました。

そして、亀治郎さんの麻阿!!めちゃめちゃ面白かったです~あの間の取り方といい、自分がしゃべっていない時の後ろでしている細かい演技まで笑えました。歌舞伎の女形の禁じ手を使いまくったというだけあります。あんなひっくり返りかたをする女形さんは後にも先にもいないのではないでしょうか。

登場人物の気持ちを身近に感じさせてくれ、共感させてくれる世界感は、シェイクスピアも歌舞伎も同じですね!面白くて、いつもより自然と声が出たり、拍手をした気がします。またまた、元気をいただきました!ありがとうございました。

6月23日 六月大歌舞伎 女殺油地獄「一世一代」

おはようございます。
見てきました!めちゃめちゃ衝撃的な昼の部でした。

「正札附根元草摺」松録さんの第一声は気持ちよかったです。お声が好きなので嬉しい!「双蝶々曲輪日記」幸四郎さんの力士姿!私は町方同心姿が浮かんでしまう幸四郎さんですが、か、かっこいい~!染五郎さんのナヨナヨした若旦那も親近感沸きました。様々な色男を演じ分けるの凄いですね!

昔はあんな感じでお相撲を楽しんだんだ~と小屋のある風情が楽しかったです。力士はスターなのですね。小屋にはってある力士の名前も興味津々でした。

「蝶の道行」の福助さんはホントに綺麗で、梅玉さんとの道行は魅了されました。三味線と蝶の振りがぴったりで、照明やお衣装も華やか!ラストはせつない。。。。

そして「女殺油地獄」!!!時間を忘れました!息子の孝太郎さん、孫の千之助さん、仁左衛門さん、親子三代で出演!仁左衛門さんの軽いフットワークにはびっくり。舞台狭しと動いていて、声の出し方まで違い、今までの私の印象を良い意味で裏切ってくださいました。

三幕目には、本当に若者に見えるんです。そして、与兵衛その人なんです。豊嶋屋での悲劇で、最初に与兵衛が刀を抜く時、みるみる狂気に変わっていくお顔が、私には、とてつもなく悲しくて、泣けました。そして、お吉を追いかけ回すうちに楽しみ出し、笑みさえ浮かべたその姿にやるせなさを感じました。

その場面は、空間に緊張感がはしり、音、装置や道具、照明、お客、すべてがストーリーの一部となり一つになった不思議な世界!

一世一代。私はもっと華々しい、力のこもった達成感を勝手にイメージしてましたが、違っていて。。。仁左衛門さんは、工夫を重ねてきたというその役に、さらに挑んでいくような気迫を内に秘め、やはり静かに、役と一体になっていました。凄い!!!いい体験をさせていただきました。昨日も楽しかったです!ありがとうございました。

6月29日 亀治郎の会

こんばんは。
私が人生初めて「生」で体験して驚いた歌舞伎役者さんが市川亀治郎さんです。初歌舞伎は、昨年の8月の第六回「亀治郎の会」でした。

もともと歌舞伎に興味があり、いろいろ調べていた時、ふと目についた「亀治郎の会」。自主公演って?しかも、こ、国立大劇場の後ろの席ってお安い。何これ。亀治郎さんは、トーク番組を見てお顔は知っていて、お話の内容が面白く印象に残っていました。大河も出てたし。

演目は「俊寛」と「京鹿子娘道成寺」思い切って観劇してみると、これが大興奮!音楽や唄、音、道具、衣装、照明、に命が吹き込まれ、すべてが生きてそこにありました。そしてもちろん、役者さん方からも生命を感じたのです。

生きる力。

中でも、出ずっぱりの亀治郎さんのオーラはもの凄くて、演じる姿を見て、こんなふうに生きている人がいるんだ。。。。と。伝統芸能の世界はわかりませんが、生きざまを見せられ、歴史の中で受け継がれていく血を感じた気がしました。

猛烈に。。。私もこんなふうに生きてみたい!そう思ってしまったのです。私も、生きた司会がしたい!生きた自分になりたい!と熱くなったのです。

次の月、海老蔵さん亀治郎さん時蔵さんの新橋演舞場での「加賀山旧錦絵」、そして「かさね」を何度も観劇したことは言うまでもありません。。。そして魅力にはまっていったのです。

ですから「亀治郎の会」に出会えたことは、私にとって奇跡であり、素敵なご縁でした。あのカーテンコールでのスタンディングも忘れられません!亀治郎さんはとても好きな役者さんです!次に何をしてくださるかと、いつもワクワクしてます!ご縁に感謝です。

aya


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