◆DAY31 先生との相性
*2019年5月30日*
午後のレッスンでは、オーチョに加えてボレオやヒーロなど華やか系ステップ(←勝手に命名)を集中的に練習。
今日はじめて習った動きで面白かったのが、後ろに進む前オーチョ。前オーチョする時に足を後方に出し、大きくピボットしながら下がっていくというもの。かなり腰を回さないといけないので下半身がエクソシスト(首が180度回転するやつ)みたいになるけど、うまくできれば女性が綺麗に見える。これはたくさん練習してたらくびれができそう……!
夜はLOCAのミロンガへ久しぶりに参加したら、最近ちょっと気になっている事がここでも発生。
何かというと……ミロンガでレッスンされること。
好きな人なんていないだろうけど、私も苦手なんだなぁ、これ。
踊っている最中、「自分の足で立って」と注意されたり(おそらく相手に寄りかかりすぎていたんだと思う)、私がうまくできるようになるまで同じステップを1タンダずっと繰り返したり……。なんだか完全にプラクティカ気分になってしまって、うっとり感ゼロ(涙)。
ミロンガ中に教えるのはご法度と知っているはずだけど、私が初心者だから色々アドバイスしたくなるのかな。もうレッスンはお昼に頑張ったのだから、ミロンガでは何も考えずに踊りたいのに……。
それ以外は充実した夜だった。
先生とはタンゴ、ワルツ、ミロンガの全種類を踊った。苦手意識のあるミロンガで安心して身を任せられるのは、今のところ先生だけ。Esteban Morgadoの「Morena」はGW集中レッスンの時にこの曲でたくさん練習したせいか、体に染み込んでる感じがしてスムーズに動けた。やっぱり音楽を聴きこむのは大事だと実感。
あと、ワルツは苦手だと思っていたけど、意外と好きなことも発見。もしヒーロが私の強みになるならば、回転の似合うワルツは外せないだろうし。Color Tangoの切なめワルツで踊っているとき、久々に「3分が永遠で一瞬」に感じられる無の時間が訪れた。
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合間にワインを飲んでいると、「アヤさんこのままタンゴ辞めちゃうかもな、と思ったタイミングが何度もある」と先生。
この数週間特に気分の浮き沈みが激しかったし、泣いたりもしてたからなぁ……。
「今のところ、まだ大丈夫です。でも、自分でも心変わりが早いのはわかっているので、人でも物事でも、もう嫌!と思ったら本当にイヤになっちゃうんです」と返すと、
「でも、俺からあなたを見捨てることはない、ということは覚えておいて」。
この一言にじーんとした。
色々な人と踊る機会も増えたけど、一番緊張する相手はやはり先生だ。その理由を考えてみると、踊るたびに今の自分のレベルを確認されている、いうなればテストを受けているような気分になるから。もちろんレッスンの段階で、先生は各生徒の状態を瞬時に察知するのはわかってるけど……
自分では頑張っているつもりでも、全然上達していなくてがっかりされてるんじゃないかという気持ちもある。
別に趣味として自分のためにやっているのだから、誰かの期待に応えようとしなくたっていいのに。
でも、"見捨てられない安心感"があるとないとでは大きな差だ。
「上手くなりたい」と自分から教えを請いにいけば応えてくれて、なかなか上達しなくても長い目で見守っていてくれる。生徒一人一人のことを考えてくれる。
他の先生に教わったことがないから比較はできないけれど、最初に教わったのがたけし&あや先生で本当に良かったと改めて思う。もしタンゴの本質的な部分を飛ばして、華麗なステップばかりを教わるようなレッスンだったら、私はすぐに辞めてしまっていたかもしれない。
(GW集中レッスンを思い出す……でも大好きな1曲。)