◆DAY65 マエストロと踊る
*2019年9月19日*
カルロス・リバローラというマエストロがシンルンボにくるらしく、急遽LOCAのミロンガをシンルンボで開催する、と先生から連絡があった。それは馳せ参じないと。
DJもマエストロが担当。
大々的に告知もしていないので、お客さんも常連さんや内輪の知り合いばかり。
そもそも、映画に出ているようなマエストロが、目の前で普通に踊っているのがすごい……、と思った。
シンルンボにくるのははや三回目。前回はTシャツにスニーカーだったが、今日は豹柄のワンピースで肉食女子スタイル。
もちろん、目をぎらりと光らせてたくさん踊った。
さすがにマエストロにアプローチするのは、勇気がいる。
せっかくの機会なのにもったいない!と勢いづいたのが22:30くらい。DJをしているマエストロに近づきにっこり。すると、「踊りましょう」。
わーい。でもちょっと(かなり)ドキドキ。
マエストロのリードは、正確で、安定感があって迷いがなく、心地よかった。難しいステップも、強引なリードも一切ない。
基本はカミナンドとオーチョで、空間をいっぱいに使って(客席のキワまで!)、大きく動く。逆に、基本的な動作しかしないだけに、呼吸や体の使い方を見定められているようで、裸にされた気分だった。
それでも、うっとり。
1曲終わったあと、「Muy bien」「初めてどのくらい?誰に習ってるの?」など話しかけてくれ、3曲踊ったあと、「ありがとう。練習頑張ってください」と激励の言葉をいただいた。
そもそも思うのは、タンゴの世界の、いい意味での狭さ。
あんなマエストロが私みたいな初心者と、踊ってくれること自体がすごい。次に踊るときまでに絶対上手くなってやろう、ってやる気にもなる。
タンゴって、大会に出るとかじゃなければ目標が今ひとつ立てづらいと思うけど、今日は確固たる目標ができた。
「良いミロンゲーラになって、いい男にガンガン誘ってもらえるようになる」!笑
マエストロ、1951年生まれだから68歳。でも70近くとは思えないほどかっこよかったなぁ。眼光鋭く若くて、バリバリの男。
ちなみにたけし先生によると、マエストロはがらがらの電車に乗ってても体を鍛えるために絶対に座らないらしい。ストイック……。
はぁタンゴって楽しいなー。