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◆タンゴ三周年
今日は、タンゴを始めて三周年。タンゴ記念日は、毎年しっかり覚えている。
前回あんな記事を書いてしまったものの、タンゴを辞める……はずもなく。
翌日には、もうタンゴを聴いている自分がいた。
2019年の2月16日。タンゴというものを初めて踊って以来、思えばタンゴ以外の音楽をほとんど聞いていない。
耳が空いてたらタンゴ、移動時間もタンゴ、スーパーで買い物するときですらリズムに乗っていた(怪しい)。
これを書いている今も、ワルツを聴いている。
そしてしみじみ思った。
私、踊る以前に、タンゴの音楽とか雰囲気とか、存在そのものが好きなのだと。
あの仄暗い空間で刹那に過ごす時間とか、ときに隠微な感じとか、必ずお酒と音楽がある享楽的なところも。
踊る理由なんてなくていい。
ただ好きだから、その空間にいたいと思うだけ。
私の大切な居場所なのだ。
悩みを相談するなかで、先輩方からもアドバイスを頂いた。
自分の居場所を守るために、ときには自身の行動や言動をコントロールする必要があるということ。
ずっと言われてることだけど、断る技術もしっかり身に着けたい。
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最近はといえば……タンゴへのモチベーションが下がっていたのが嘘のように、レッスンに励んでいる。
スタジオで鏡に映った自分の踊りをみると、まだまだだなーと思う。
別に誰に評価される必要もない、趣味の世界。
「心地よければ、必ずしも美しくなくてもよいのではないか?」と思うこともある(だるだるの部屋着で家でくつろいでいるみたいに)。
だけど、こうも考える。
・軸とかバランスとかがうまくいっていない=心地よくない=見た目にも美しくない。
・あっ、ミスった!と思うと、2人の世界に集中できない。
つまり心地よく踊るために練習が必要で、それが結果的に美しい踊りに繋がるのではないか?
私は、美しく、かつ心地よい踊りを目指したい。
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つい先日嬉しかったことがあった。
雰囲気が好きで行く四谷シンルンボのミロンガ「Switch」で、路子先生(私をタンゴに誘ってくれた恩人)と久しぶりに踊った時のこと。
踊り終わったあとに、路子先生が少し驚いた様子で、「前はリードを予測して動いていた感じだったけど、今はリードを感じて動いている。彩ちゃんと踊りたい人いっぱいいると思うよ」と言ってくれたのだ。上達って、こういうことなのね、と。
なぜ嬉しかったかというと、一番意識していたことだから。
複雑なステップとか、アドルノとか、テクニカルの部分も磨いていきたいけど、まず一番大切にしたいのがアブラッソとか歩きといった基礎の部分。3年経っても、まだ全然うまくできない。むしろ、知れば知るほど細かい体の動きが気になる。
道は長いけれど……少しずつでも良くなっているとわかると、もっともっと上達したいなぁと思う。
何より、モチベーションが戻ってきて、本当によかった!