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水上 彩
2021年5月23日 12:13
『羊と鋼の森』が本屋大賞に選ばれて一躍注目を集めた作家の宮下奈都。「派手な事件は起きないが、市井の人が日常の中で心揺らされる瞬間に丁寧な筆致で寄り添う作家。仕事でも恋愛でも家族でも、悩みを抱える人に小さな希望を与える物語の書き手」。2016年4月21日の『日系トレンディネット』ではこう評されていた。その通りだと思う。プロフィールを見ると、専業主婦だった36歳のときに小説を書きはじめたと