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Tue 07/25/2023: アタシはあと何回、満月を見るだろう...

 2023年7月25日火曜日。買っておいた教授の「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」をニューヨーク行きの飛行機の中で、じっくりと自分のペースで読むことにした。(家にいると、家族から中断されてしまうし、電車だとその日のスケジュールに追われるので)

 機内で一気読み。読んだ後に、すぐ機内で感想をスマホに感想を書いておいたんだけど、日常生活に追われ、noteで発表するタイミングがかなり遅れてしまった。鈴木正文氏の対話(インタビュー)から書き起こした教授の肉声。とりあえず、私が思った本の感想。そして、それと共に聞こえてきた曲を紹介します。 (校正なし。機内で書いた原文そのまま。気持ち的にもね。)

 この満月の写真、今年の十五夜の前日に撮りました。羊雲と一緒にかくれんぼをしてるような、微笑ましい写真に仕上がりました。ところで、よくニューヨークにいた時に、「日本でもこの月を見てるのかな?」と思ったもんです。異国にいる時ほど、母国に思いこがれる、どこにでもある日本の原風景。そして、今はこの世にいない教授を想うアタシがいました。

- 世界中、誰でも、同じ月を見て、今宵想う、我が君よ。

 



Tue 07/25/2023


飛行機の中で完読。

2014年1月

私も教授もNYCに居た。

同じ街。同じ天気。同じ空気。

金持ちも貧乏も、時間を止めることができない。この一秒一秒が、金には代えられない貴重な瞬間になる。

老化は歳をとるにつれて、避けられない問題。時間の経過と共に、肉体的にも精神的にも歳をとる。まして、病魔に侵されたあかつきには、自由な時間をとられ、心も体もズタズタにされてしまう。

このマンハッタンの何処かで、会えたのに、もう会えない教授。

教授とのインタビューをモノローグ形式にした本。癌と公表してから最期の日まで、仕事の詳細やエピソード、自身の交友関係や音楽家のこと、そして、日々の生活を淡々と物語る。

色々なキーワードがクロスしてて、本当にニューヨークと東京という時空間で、教授と彼の音楽と過ごせた日々を感謝する。彼から学んだことは、沢山ある。

泣きそうになるけど、泣かなかった。

JAL05便。

ニューヨーク行き、JFK便。

I 'd say goodbye 

サ・ヨ・ナ・ラ

世界中に

おくるサヨナラ

 " Sayonara " 作詞:鈴木慶一 / 作曲:坂本龍一 
(1991年 坂本龍一のアルバム「ハートビート」より)

追伸)そーいや、あの2014年の1月。偶然だけど、同じマンハッタンの、違う病院の違う病室にいた私。あの月は、ニューヨークは雪の当たりの年で、雪景色を病室から見てた私。そっか、教授もあの雪を病室から見たのかな。(私はチェックアップのアポでドクターオフィスに行ったら、そのまま入院という想定外の始末だったんだけど。ちょうど冬のオリンピックをTVでやっていて、病室で見てたな。)



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Miki's Music of Today (3)
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坂本龍一「Sayonara 」(1991年)
作詞:鈴木慶一 / 作曲:坂本龍一
 

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Miki's Book of Today
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坂本龍一「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」
‎出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2023/6/21)
発売日 ‏ : ‎ 2023/6/21
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 288ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4104106038
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4104106035


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