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第20回 書き出し祭り 感想まとめ
書き出し祭りとは
公式のサイト見ていただくのが早いですかね。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1340548/blogkey/3234659/
とにかく小説特にライトノベル好きな方には楽しい祭りです。初参加ですが毎日ハッスルしてます。
感想依頼募集要項
私も書き手ですから、感想をもらえるだけでも小躍りするほど嬉しいのは承知しています。だから、本当は全感想といきたいところなんですが、それはちょっと厳しい。
また、せっかく感想を書くなら作者のツボを押さえて喜んでもらいたい!
そんなワガママな天才の私は依頼を募集することにしました。
当方は天才を自称する自分に甘々のアマチュアですが、それでも構わないという方は以下の要項を確認してマシュマロでご依頼ください。
🔳必須事項
会場、番号、タイトル
🔳あると嬉しいもの
・読んでほしいポイント
・どういう感想を求めているのか
例 率直な感想、良い点を褒める感想、改善点を提案する感想、今後の展開を予想する感想など
※希望が無ければ基本ポジティブに書きます
🔳受付上限
1/5以降は依頼いただいたものを気まぐれで書きます。
🔳注意事項
・第三会場は私もいるので依頼はいただけますが、感想の公開は作者発表後となりますのでご了承ください。
・公開された感想を不快に感じたらマシュマロでご連絡ください。気づき次第公開停止します。
申請先
https://marshmallow-qa.com/h80c94o45lxmech?t=2lE0zN&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
・書き出し祭りではないですが、過去書いた依頼感想(批評)が以下のリンクにあります。参考にどうぞ。暇な時にノベプラのプロフィールから私の作品も読んでいただけると嬉しいです。
🔳依頼フォーム(マシュマロ)
※1/5以降の依頼は回答保証いたしかねますがそれでもよければ。
https://marshmallow-qa.com/h80c94o45lxmech?t=9R9SYW&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
感想
はじめに
・第三会場以外は依頼順に公開していきます。
・並びは会場、番号順になります。つまり、新しく公開される感想が間に入ったりします。
・感想は完全に主観です。一意見として受け止めていただければ幸いです。率直な感想をお求めだとネガティブなことを書く場合があるので苦手な方は読み飛ばすことをおすすめします。
・私の感想は基本ネタバレします。もし、作者の方以外でお読みになる方がいたら作品を読んでから私の感想をお読みください。変な先入観を持ってほしくないです!
更新履歴
12/24 2−1口無しのサナギとトリコは忘れない
12/24 1-01 私、言うとおりにはなりませんっ!〜じゃじゃ馬令嬢の手綱捌き〜
12/25 2-17 怪盗陛下の大勝負 〜女王様は帝国の隠し財産を狙う〜
12/25 T-19 あなたのこいとのぼる蒼天
12/29 T-13 女飛脚と切腹侍 東海道五十三次幽状伝
12/30 T-14 霊都怪異譚
1/1 2-14 喰生荘と消えた家族
1/1 4-15 球体関節人形の血は赤いのか。
1/3 4-17 100日後に結ばれる魔女と王子 ~なぜ惚れない薬を飲ませたのに求愛するの?!~
1/4 T-12 祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜
1/4 1-16 灰々の積もらぬ
1/13
3-16 I.D.E.A
3-19 オソガル少年の嫁取り物語 ~乳のデカい女をもとめて~
3-25 あなたにこの子はわたしません!
1-01 私、言うとおりにはなりませんっ!〜じゃじゃ馬令嬢の手綱捌き〜
🔳作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n6044in/2/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1703418990864-chrazm8HUp.png)
🔳感想
優しさ1割の率直な感想!?なかなかの無茶振りですが応えましょう。悩める書き手のために!と言いたい所ですが……。
まず最初にお断りしないといけません。私、異世界恋愛あまり読んだことありません。乱読の私があまり読まないという事は、多分あまり好きじゃないのかもしれません。断定的じゃないのは食わず嫌いかもしれないからです。
ということなので、意識的に優しさはマシマシにします。嗜好の問題で作者様を傷つけることがあってはなりませんからね。
さて、前置きが長くなりましたが、本作の感想です。
ノーストレスで読めました。
なんじゃそりゃ!って感じだと思いますが、これ大事な事だと思います。苦手意識のあるジャンルで私がノーストレスで読めるというのは、客観的にもかなり読みやすいという事だと思います。
読みやすいというのは褒め言葉じゃないと最近どこかでみた気がしますが、私はそう思いません。読みやすさは正義です。特に娯楽小説においては、誰がなんと言おうと正義です。その点では正義溢れる作品でした。
ここからは私の好みの話なので、他の読者に刺さるかどうかは保証できませんが、参考程度にお読みください。
私はコメディが好きです。笑うのも笑わされるのも大好きです。なので、主人公の馬好きという個性をもっと振り切らせて、馬とのぶっ飛んだ絡みを入れるとひと笑い起きて物語により引き込まれたかもしれないなぁと思いました。異世界恋愛の界隈では求められていないかな?笑
なんにせよ、全体的に完成度の高い作品だと思いました。
1-16 灰々の積もらぬ
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n6044in/17/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1704334675962-FnBi47TsYl.png)
🔳感想
三人にどういう印象を抱いたかという事なので早速行きましょう。
・虚無の魔術師
一族皆殺しという辛い過去のトラウマから心を閉ざしているのが伺えます。心を失っているからか、人外の脅威にもあまり恐怖を抱いていないようです。
まだ若いのに死に場所を探しているというのは悲しいですよね。
もしかしたら、虚無という魔術を使うのに心を閉ざすというのは必要な条件なんですかね。今後、他の二人との交流の中で心を取り戻していくのかもしれません。そこに注目ですね。
・孤独の君
いわゆる強キャラ感が漂ってますね。笑。超越者たる余裕が滲み出ていますね。
ただ魔術師を気にかけているのが本当に趣味・嗜好だけに依るものなのかは疑ってしまいますね。実は優しさがあるというのが王道な気がします。
妖精王子との掛け合いで笑いも取れそうですね。
・妖精王子
お調子者である方がよく分かります。世の中のバランスを取るために様々なモノを粛清する妖精が、こんな性格だとギャップがあって良いですね。
あるいは、こういう性格だとその残酷さが逆に強調される効果もある気がします。
この妖精の自由奔放な行動が魔術師の琴線に触れたりするかもしれませんね。
最後に私が少しだけ気になった点を。また読解力が無いと怒られてしまうかもしれませんが。笑
会話のつながりが少し分かりにくい部分があるなと感じました。誰が何について言及しているか、すっと入ってこない所がありちょっと考える必要がありました。
何も考えずに物語を楽しみたい人には抵抗があるかもしれません。
2-1 口無しのサナギとトリコは忘れない
作品リンク
https://ncode.syosetu.com/n6060in/2/
依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1703385964662-wsAxzh7RMZ.png)
この作品が感想を公開する1作目なので、少し緊張しますね。しかも率直に、ということなので余計に。笑
くどいようですが、これは私の主観です!「なんだこの感想。こいつ読解力ねえな」くらいで読むのをオススメします。
私の感想は作者の要望を満たすのが一番の目的なので、いきなりポイントから結論を書きます。
意味の分からない所はありました。いや、正確には分かりにくい所ですね。何度か読み返すと分かりました。
全体的に状況の描写が少ないと感じます。特に主人公の乃明が夢から覚める場所についてです。あらすじから恐らく春矢に改造されてしまった乃明の部屋なのだろうという事が分かりますが、あらすじは飽くまでもあらすじで本文を補足するものではないと私は考えます。読者は読まない可能性もあります。
特に目を引く異物(好きな人が繭化)が目の前にある状況は分かるので、もっと異質な場所なのかな?と私は最初に読んだ時思いました。物語が進めばここが異質な場所だということが判明していくのかもしれませんが。
私が同じ設定、状況を書くとしたら冒頭の夢、回想をシンプルに書き、部屋がこの状況に至った経緯をもう少し説明するかもしれません。ただ、物語の構成上やむを得ない場合もあるので一概には言えません!
それに1人称で状況を描写しようとすると説明口調になり過ぎる事も多いので難しいんですよねー。悩ましい。
細かいことを散々書きましたが、書き出しとしては引きがあると感じました。
何故ヒロインは繭化しているのか、春矢は何者なのか、その目的は?こういう最初に多くの謎が提示される物語は好きです。
2-14 喰生荘と消えた家族
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n6060in/15/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126118675/picture_pc_1c587453bd6da6a8316dd4b9cf18e668.png)
🔳感想
シンプル感想ですね。それでは良かった所を列挙しましょう。
まずはルビのギミックですね。不穏な空気を演出するのに一役買っていますし、読者への謎の供給ができています。ミステリ好きにはたまらないのではないでしょうか。
暗号の仕組み自体はシンプルなものですが読み解くのにはそれなりの時間と労力がかかります。好きな人にその時間が堪らなく楽しいものになるでしょう。なお、私は他の方の感想でカンニングしました。ミステリは好きなのですが、自分で推理するのは苦手です。笑
ただ、この作品がミステリかどうかはまだ分かりませんね。どちらかと言うとホラー寄りかもしれません。
もしホラーであれば、これから言及する点も良い点となるでしょう。
未知が多いという点ですね。主人公の置かれた状況や主人公を先生と呼ぶ青年の正体など、謎という謎が渦巻いています。
恐怖というのはすなわち未知から来るものだと思います。"幽霊の正体見たり枯れ尾花"という言葉もあるように、暗い夜道でそれが"枯れ尾花(ススキ)"だと分からない状態だと人は勝手に恐怖心を抱いたりします。
ということは未知つまり分からないことが多いというのは恐怖を増幅する装置になります。
それが褒め言葉になるか分かりませんが、この作品からは恐怖と狂気の香りが漂ってきています。
2-17 怪盗陛下の大勝負 〜女王様は帝国の隠し財産を狙う〜
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n6060in/18/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1703428176485-LUoaPfDQsX.png)
🔳感想
依頼で着目してほしいポイントがあるので、まずそこから言及しましょう。
皇帝とヒロイン、帝国と王国、冒頭から確かに対立構造を感じます。
そして、日本人の国民性を私も色濃く持っていまして判官贔屓なので、ローゼル王国頑張れ!と素直に思ってしまいました。ということは作者様の狙いはうまくいったのではないでしょうか。
ひとつちょっとだけ、ほんのちょっとだけ気になるとしたら一国の主が「盗み」という非合法な行為を決断するのが早過ぎるかも、と感じました。いや、それがこの物語の核で面白い所だとも理解しているので難しいですが。
蛇足かもしれませんが、もし私ならという点を書くと、八方塞がり感をより出すために融資の可能性が無いことを臣下との会話だけで示唆するのではなく、某沢直樹のドラマの如く嫌な金融家でも登場させてネチネチ言わせますかね。ただ、文字数的に厳しいですかね。笑
なんにせよ、どう帝国を攻略していくのか気になる素直に続きが読みたくなる作品でした!
3-16 I.D.E.A
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n9347in/17/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1705070287415-C25pOVgwAR.png)
🔳感想
それではさっそくポイントからいきましょう。
ストーリーや設定はこれから面白くなりそうだとは感じました。まだ明かされていない主人公に秘められた力や謎の組織が非常に気になりますね。
展開についても、ついていけないとか説明不足と感じる点はありませんでした。もちろん、上述したように「何故主人公の絵が現実となるのか」や「楽園機関”ミラビリス”」については説明されていませんが、現段階で説明が必要だとは思えません。
ある程度謎が残っていないと先を読み進めるモチベーションになりませんから、説明は必要十分にされていると思います。
重箱の隅をあえてつつくのであれば、プラトンのイデア論についてはもう少し丁寧に解説があるといいと思います。知らない読者もいるかもしれないので。
イデア論を説明する際によく使われるリンゴの具体例や洞窟の比喩なんかあるといいかもしれません。
参考URL
https://tetsugaku-chan.com/entry/Plato
まあWEB小説を読む層はイデア論履修済みの人が多いかもしれませんね。笑。
この作品のようなサスペンス(で合っているのでしょうか?笑)やミステリーは、情報をどうやって読者に与えていくかが、面白さの肝と言っても過言ではないた思います。
依頼内容からうかがえるように、作者様はそこに気を遣っていらっしゃるので今後の展開に期待できますね。
3-19 オソガル少年の嫁取り物語 ~乳のデカい女をもとめて~
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n9347in/20/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1705070518160-luhAquyxmI.png)
🔳感想
お、面白い!
シリアスにすっと差し込まれるギャグが一番面白いと私は思います。緊張と緩和です。
この作品は簡潔で分かりやすい且つセンスのある文章で淡々と地の文が語る中、その内容がときどきぶっ飛んでいる。そのメリハリが良いんです!
今回の祭り作品の中で一番私の好みです!!
さて、熱くなりましたがポイントを話しましょう。
私は正直、娯楽小説にはセクシャル、エロは別にいらない派です。使うとしてもこの作品のように笑いに昇華したい所です。
いや、私はスケベではありますよ。笑。強がっているわけではありません。むしろ、中途半端はいらないのです。セクシャル、エロを求めるなら徹底的に!例えば、官能小説や他の媒体に頼ります。笑。
特にこの作品においては、地の文の淡白さが笑いへの誘導となっていると思うので、あからさまなセクシャルはノイズになると思います。
ただ、世の中には、特に若い男子諸君にはR18にはならないくらいの際どいエロ描写こそが至高!という読者も多いので私は少数派なのかもしれません。
それはこの祭りで多くのサンプルを取るのが良いでしょう。
そして、少年の活躍についても私は特に気になりません。結婚して日和った姉に椅子で突然殴りかかる描写で十分です。そのキャラクターの魅力が伝わってきます。
ただ、これも俺強ええ至上主義があって、とにかく無双させよ!じゃないと読者は付いてこないという一派もあるので、こちらもサンプルを多く取ると良いでしょう。
願わくばこの作品は今の雰囲気のままの続きが読みたいですね!
3-25 あなたにこの子はわたしません!
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n9347in/26/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1705070896086-FJ6KKjqGSM.png)
🔳感想
面白い導入ですね。妊娠(勘違い)から始まるラブコメ。私はラブコメは詳しくないのであまり大それた事は言えないですが、斬新なのかもしれません。
世間知らずな主人公が良い味出してます。
さて、連載にあたり気をつけた方が良いことと期待することですね。
連載するには継続して読者を物語に惹きつけなければいけません。そして、その絶対的方法は私は知りません。知っていたらベストセラー作家です。笑。
ただ逆、つまり途中で離脱したくなるケースなら主観で分かります。それを気をつけることとして挙げましょう。ただ、これは例の如く私の場合はという枕詞がつきます。
ラブコメで冷める要因はあまりにご都合主義なことです。ひどいと読むのを辞めます。コメディとはいえ、各登場人物の行動にリアリティが欲しいですね。
悪い例としては、この主人公は箱入り娘で恋愛初心者だと思いますが、度を超えてウブすぎると、「そうはならんやろ!」という思いが勝ってしまいます。
妊娠を勘違いするというのはそういう意味ではギリギリのラインかもしれません。笑。
次に期待することですが、他の作品の感想で書きましたが私はコメディが好きなのでラブコメでもコメディ色が強い方が好きです。
なので、冒頭で牛より人が多いと常識のギャップで笑いを誘っているように恋愛以外の部分での笑いをマシマシだと嬉しいですね。
牛乳が、足りない!は笑いました。
矛盾するようですが、コメディ部分に関してはリアリティはいりません。どんどん暴走してほしいです。
私は笑いには結構シビアですが、コメディ部分はセンスがあると感じました。期待が膨らみます。
4-15 球体関節人形の血は赤いのか。
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n9350in/16/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1704104059671-9gGs8bIUo0.png)
🔳感想
依頼内容から作品をより良くしたいという向上心を持っていらっしゃるようなので、私なりの改善点を率直にお伝えします。辛辣に感じるかもしれませんので、心のご準備をお願いします。
ただ飽くまでも私個人の意見でありますので、あまり真に受けなくても良いと思います。参考になると思った部分だけ話半分で読んでいただければ幸いです。
それでは本題に入ります。まず、読者の引きやインパクトを気にしていらっしゃいますが、私が読んだ印象はその段階に無いというものです。
残念ながら第一印象として読み辛いが来てしまいます。5W1Hが読み取りにくいのです。
そうなると引きとかインパクトとかの前に私は読むのを辞めてしまいます。
念のため5W1Hを解説すると、「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」の頭文字を取ったビジネス用語です。
これらを読者に分かるように書くのが、小説に限らず文章を分かりやすくするために非常に重要です。
ただし、小説では物語を面白くするためにあえてその一部を秘匿する場合があるのは今は割愛します。
本作では、現在の舞台の場面と過去の人形とコレラの出会いの場面が交錯していて、いつどこでが混乱しやすくなっています。書き分けが必要でしょう。一番シンプルな方法は行間に何かしら記号(◆など)を入れると、おっ場面が変わるのかな?と読者は心の準備ができます。
また細かい話ですが、舞台でのコレラの講談はーで始まっていますが、そのルールは気付きにくいと感じます。私は2回読んで理解しました。
普通に「 」で括った方が分かりやすいと思いますがいかがでしょうか?
あとこれは私の脳の容量の問題だと思いますが、兄コロリ、弟コレラと似たような名前だと混乱します。固有名詞はできるだけ類似しないようにするのも分かりやすくするためのコツです。
物語としてどうしてもその名前を使わなければならない場合は、肩書きや通り名などでもその人物を記述するなど区別がつくようにした方が良いでしょう。
読みやすさが改善された前提でインパクトの話をするなら、私なら舞台で人形が動いて人々が驚愕するシーンを冒頭に持ってきます。
人形が動くというのが物語の肝だと思うので。肝はできるだけ早く魅せます。私の場合。
もっと言うなら蛇兄さんや千佳姉さんのシーンは不要と感じるのでカットします。
その代わりに加えるのは、コロリに作られた誕生のシーンとか、コレラと出会ったシーンに厚みを持たせます。
あとは今後どんな物語が展開するのかの予兆を書いたりしますかね。
さらに付け加えるならタイトルの語呂が悪く印象に残りません。私ならシンプルに「球体関節人形の血色」とかにするかもしれません。まあこれは完全に好みの問題ですが。
私なりの改善点ばかり伝えてきましたが最後に良かった点をお伝えします。
今まで語ってきた事が無に帰すかもしれませんが、文体が非常に独特でオリジナリティは満載だったと思います。
私の分かりやすさなど度外視して、突き進んでも良いかと思います。
4-17 100日後に結ばれる魔女と王子 ~なぜ惚れない薬を飲ませたのに求愛するの?!~
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n9350in/18/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1704118960573-U0aCMKrt0L.png)
🔳感想
最早死語なのかもしれませんが、私はツンデレが好きです。それはもう大好きです。特にツン多めが良いです。ツンツンツンツンツンデレくらいで良いです。
デルタさんはそのくらいの比率が期待できます。だから、この作品は最高です!
というのはあまりに嗜好に偏りすぎているので真面目に感想を書きます。
繰り返しになりますが、最後に少しデレるというかチョロさが垣間見れるのが私の琴線に触れました。
書き出しがツンだけで終わってしまうと読者をあまり引き込めない可能性がありますが、このちょいデレがあると、このヒロイン可愛くない?追いかけるしかなくない?となる人が多いと思います。良いフックです。
さて、今後の展開ですがしばらくはあの手この手でレギオンが口説くターンになるのでしょうね。それで、少しずつチョロさが表面化していくのではないでしょうか?
また、レギオンがデルタさんを好きになった理由も何か深い理由がありそうなので、そこも深掘りされていくのでは?
あとは恋のライバルが絶対欲しいですね。勿論、ヒロインの方のライバルが良いです。女騎士あたりがそうなるんでしょうか?
もしそうだとしたら、その片鱗をこの書き出しで表現できるとより良いかもしれません。
誰がライバルになるにせよ、デルタさんがレギオンとの仲を誤解してツンツンしながらヤキモチを焼いたりなんかしたら、私の大好物過ぎて無限に推しますね。
すみません、展開予想と言うよりはただの願望になってしまいました。
一点だけ気になるのは、100日後である理由はあるのかな?と思いました。
物語として必然性があれば良いと思うのですが、もし仮に流行りに合わせただけだと余計な制約ができてしまって書きにくくなってしまうのでは?と余計な心配をしてしまいました。
T-12 祟られ内裏の香術妃 〜かりそめ女御は後宮の謎を香りで暴く〜
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n7342in/13/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1704329515957-cZw7mZ4kHa.png)
🔳感想
率直な感想をご要望ということで、まずは前提を。私は結構な理系人間でして日本史の授業はほぼ寝てました。笑。
なのでこの作品がモデルとしている時代背景がよく分かりません。となると服装や小物、比喩表現などがイメージし辛いというのが率直な所です。
そうなるとどうしても物語への没入感が薄くなってしまいます。私のような人間は少ないと思いますが一定数いると思うので、もしかしたら読む人を選ぶ作品かもしれません。
ただ逆に言うと、丁寧な描写で古の雰囲気が上手く表現されている証左となります。好きな人にはよくハマると思います。
没入感は薄いと申しましたが、物語の筋は十分に理解でき、香りでどんな奇跡を起こしていくのかというワクワク感は伝わってきました。
また宮中では色々なドラマが生まれやすいと思うので今後は激動の展開になるのではないでしょうか?
T-13 女飛脚と切腹侍 東海道五十三次幽状伝
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n7342in/14/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125966464/picture_pc_bd3eee4a4b59a3a0ab82d09e59ee093c.png)
🔳感想
サービスと言えるほど価値のある感想か自信がありませんが、ご要望通り思った事を率直に書かせていただきます。
まずは例の如く、ポイントから。今後どういう展開かを自然と考えたくなるワクワクする設定と物語の始まりでした。
あらすじにも書いてある通り御状箱の中身がカギを握るのは間違い無いですね。山南が幽鬼の発生の経緯と関わってきそうなあらすじの書き方なので、山南の潔白を証明するために2人が奔走しつつ、幽鬼の真実に迫っていく気がします。
そして、これは完全なる私の妄想ですがこの幽鬼の真実には大きな闇や陰謀的なものが渦巻いている気がしています。この時代背景に適さない言葉かもしれませんが、それこそ国家を揺るがすような。蘭丸と山南が成長して救国の雄となる姿が浮かびます。違ったら、笑い飛ばしてください。笑。
それにしても、切腹地獄の地縛霊は面白い設定ですね。素晴らしい発想力に嫉妬してしまいす。今後、色々な特性を持った幽霊が出てくる可能性もありますね。そういった面でも続きが楽しみになる作品だと思います。
T-14 霊都怪異譚
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n7342in/15/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125971102/picture_pc_4d298ef25748aa723f6976c7efcf03bd.png)
🔳感想
シンプル感想をご依頼いただいたので、良いなと思った点をまとまりがないかもしれませんが挙げさせていただきます。
まず主要登場人物のキャラが立っていますね。限られた文字数の中、少ない台詞と行動でもしっかりとその性格が伝わってきます。私が好きなのは名前はまだ分かりませんが、武の者の大男ですね。直情型で少し不器用そうなのが良きです。
そして、正体不明の最強の青年が実は美少女が操る式神だったというのも、好きな展開ですね。現段階で少女と分かるだけで、美少女かどうかは私の妄想ですが。笑
大男と友情を育み、その後正体が判明し愛情に変わったりなんかするんですかね!そうだとしたら、私の大好物ですね。それとも意外な展開が待ち受けているのでしょうか。それはそれで別腹ですね。笑。
ちなみに護生家長男の小物感も物語の大切な要素ですよねー。今後成長していくのか、憎まれ役のまま終わるのか。そんな視点でも楽しめる物語かもしれません。
T-19 あなたのこいとのぼる蒼天
🔳作品URL
https://ncode.syosetu.com/n7342in/20/
🔳依頼内容
![](https://assets.st-note.com/img/1703474143477-lZaZgWisYb.png)
🔳感想
爽やかで清涼感のある作品です。好きです、この雰囲気。ご依頼の内容から言葉選びに拘って綴られた事が伺えます。タイトルも選び抜かれた感があって素敵ですね。
恋、登るとこいのぼりが掛けてあるのは勿論のこと、何より語呂が良いです。声に出したい日本語というものが昔流行りましたが、正にそんな感じです。特に「のぼる蒼天」のリズムが良いですね!小説ってリズムが結構大事だと私は思います。
さて、情景にあった言葉選びができているかという点ですが、少なくとも私は違和感を感じませんでした。自分で言うのも難ですが、私は物語の雰囲気にそぐわない言葉や、リズムや語呂の悪さには結構敏感です。短い間に複数あると読むのを途中でやめる事も多いです。
本作はすらすら読めて、心地よい情景が浮かんできました。言葉選びにおいては私の技量では改善点は見つかりません。ブラボー!
ここからは余談です。こいのぼりとあらすじで見て最初に想像したのが擬人化したものだったので、まんまのこいのぼりが浮かんでいるのは逆に意外性がありました。その情景がファンタジー感を強く醸し出しているので、堂々たる和風ファンタジーですね。