マッチ棒の思うこと
小さな木の棒に
赤い帽子をかぶせた
火の精のような存在
一度だけ
光と熱を放つ
命を燃やす
その瞬間に
何かを見る
何かを思う
灰になるまで
輝き続ける
マッチ棒の魂
誰かのために
火を灯すこともある
暖かさや明るさを与える
誰かのせいで
火事を起こすこともある
破壊や苦しみをもたらす
その選択は
誰がするのだろう
マッチ棒は何を思うのだろう
火が消えるまで
影響を及ぼす
マッチ棒の力
時には
夢を見ることもある
自由に飛び回ることを
時には
歌うこともある
心から溢れるメロディーを
その声は
きっと誰かに聞こえる
きっと誰かに届く
歌い終わるまで
響き続ける
マッチ棒の歌声
そして
最後に何かが残るもの
灰だ、記憶だ、それとも・・・
それとも・・・
何も残らないのだ
全てが無に帰するのだ
それでも
生きた証を残したいと思うのだ
何かに意味を求めるのだ
求め続けるまで
探し続ける
マッチ棒の探究心
そして・・・
最後に見つけたものは何かだ
答えだ、疑問だ、それとも・・・
響き続けるまで
歌い続ける
マッチ棒の声と音
いいなと思ったら応援しよう!
💐もしコンテンツが気に入っていただけましたら、よろしければご支援お願いします。
活動費にあてさせていただきます。