秋を表すことばには〇〇の秋という表現が多くあります。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋。秋以外の季節ではこのような表現は見られませんが、なぜ秋にだけ〇〇の秋という表現があるのでしょう。
気になって調べてみると、秋はちょうどいい気候だからとするサイトが多かったのですが少々強引な説明に思えます。しかし、〇〇の秋と呼ばれる個別の事象についてその由来を調べるとそれぞれ納得のいく理由があったので紹介します。
まずはスポーツの秋。これが生まれたきっかけは1964年の東京オリンピックです。当大会は10月10日に開催式を行い、のちにこの日が体育の日として国民の祝日となり国民に広く親しまれるようになったことでスポーツ=秋が定着したのではないかと言われているそうです。
次に読書の秋について。こちらのきっかけとして最も有力とされているのは夏目漱石が小説の中で引用した8世紀の漢詩です。当時から人気のあった漱石がその小説の中で引用したことでイメージが定着したとする説が有力なようです。また、書店や図書館が中心となって10月後半から11月前半にかけて読書週間始めたことも読書の秋というイメージに拍車をかけているという面もあるようです。
最後に食欲の秋です。こちらについては他に「実りの秋」「収穫の秋」という表現があるように秋は農作物が多く収穫されたり旬な食材が多く、そこからくるイメージが大きいです。しかし、冬眠をする動物が食料をためこむ時期であるように動物的本能で栄養をためこもうとしている説や、日照時間が短くなることで食欲を抑える役割をもつセロトニンの分泌量が減るので食欲が増すなどさまざま要因はあるようです。
この他にも芸術の秋、勉強の秋などさまざまイメージと結びつけられることが多い秋、有意義に楽しく過ごしたいですね。
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