ベルリンでも 「Black Lives Matter」
アメリカで黒人の方が警官によって殺されてしまった事をきっかけに始まった抗議デモが、アメリカ国内や海外でも始まってる。
そしてここベルリンでも行われた抗議デモには、約15000人が集まったそうだ。
デモの中に混ざってると、人種も世代もバラバラな人達がコロナウィルスに感染するかもってタイミングにも関わらず一箇所に集まって、意思表示をしてる姿に、しばらく鳥肌が止まらなかった。
現在アメリカでは、有色人種の人が捕まる割合は、白人の7倍もいることや、留置場を民間企業に委託した事で、常に収容する犯罪者がいないと、その企業が儲からない事を理由に、冤罪事件が多発してるという無茶苦茶なシステムになってる事を知った。
アメリカが、既に犯罪者がいないと経済が回らない国になってるなんて衝撃だった。
Netflixのドキュメンタリー「13th Full Feature」で詳しく描かれています。
なんとYoutubeで無料公開中。
必見!
12年程前にオバマ大統領が誕生した時、僕はカリフォルニアの田舎にいたのだけど、その時一緒にいた白人のおじさんは、とても不快だと話していた。
アフリカ系の大統領の何が問題なのか聞いてみたら、
俺たちは生まれた時から親や学校の先生、周りの大人達から、「白人と黒人は違うもの」と教わってきて、この歳になってみんな平等だと言われるようになったんだ。
頭では理解していても、心の中では認められない何かがあって、これはどうしようもないんだ。
と、焚き火の火を眺めながら言っていた事を思い出した。
その時は、ほんま頑固じじいだなあくらいに思ってたけど、
その後色んな国を観て周ってると、同じ様な問題がどこの国でもあるのを目の当たりにして、自分が裕福層の側で生きてきた事や、本当に世界平等を目指すなら、自分もそれなりに手放さないといけないものが沢山ある上に、しっかりお金を稼いで分配出来るチャンスがある立場にいる事を知って、
自分にそんな覚悟があるのか、いやー...でもなんとかしたい!
という中途半端な中で今日を生きてる。
そんな優柔不断で末っ子な僕でも(末っ子って関係あるのか)日本を出てから、
お前はどう思う?
お前はどう考える?
と、会話の中で聞かれる事が日本にいた時の1000倍くらい増えて、自分が今何を感じて、どう考えてるのか意思表示する事が当たり前になった。
ひとつだけわかってる事は、動植物の絶滅危機は、人種問題のさらに向こう側にあるから、やっぱり世界平和を目指すしかない!という事だ。
そして、「お前は日本人だから好きだ、嫌いだ」と言われるよりも、やっぱり「お前だから好きだ、嫌いだ」と言われたい。
いや、やっぱり嫌いだとは言われたくないなあ。
ベルリンに引っ越してきて、一番震えた日だった。
ベルリンの森から、毎朝太陽の昇る時間の音を配信してます。
【Morning Birdsongs in Berlin】