長期滞在にはグアテマラがおすすめだと言える理由
-2009-
無期限の旅を始めてから、ひとつの土地に滞在する時間を全く気にしなくなった。
気に入れば何ヶ月単位でいることもあるし、合わないと思えばチャッチャと移動する。
初めての一人海外旅行を始めて一年が過ぎた頃には、そんな生活がすっかり習慣になっていて、さらにメキシコやグアテマラの人達の影響も後押しして、時間に焦る事が随分無くなっていた。
サンペドロでの生活は、それはそれは最高で、朝起きたらまず、旅人さとちゃんと一緒に市場まで買い物に出かけて、そこで買った食材でさとちゃんがみんなの朝食を作ってくれた。
みんなで朝食を食べた後は、湖で泳いだり、別の宿にいた旅人女子達と一緒に遊んだり、ローカルの人達が暮らしてる地域を歩いたり、カフェでコーヒーを飲みながらブログを書いたりして過ごした。
毎朝みんなで食事出来る幸せって、美味しさが10倍増。(これホントだからよ!)
この日は手巻きトルティーヤ。(ベジ)
昼間はスペイン語を学びに学校へ行く人や、自分で勉強する人、それぞれやってるのを横目に僕はかわい子ちゃんを探す散歩へ。
彼女の作るシナモンロールが最高で、小腹が空くと、よく村中を探し回ってた。
(そんな時に限って会えないから、次会った時に必ず買ってしまうという食欲の法則)
市場の雰囲気がだいぶ緩めで、いっぺんで好きになった。
ローカルの子と手を振り合うだけで、その日中、ずっと幸せでいられる。
手を振るだけで幸せになれるなんて、どうなってしまったんだ、俺!
子供達も親の手伝いでチップスなんかを売り歩いてて、ついつい買っちゃうよね。
カヤックに乗って別の村まで行く事が出来るなんて、ちょっとした冒険だ。
日が暮れる頃になると、村の中心に並ぶバーやレストランに音楽家が集まって、演奏を始めるので、それを聴きに行ったり、ヨーロッパから移住した人がやってる、洒落たレストランで外食したり、クラブでイベントがあるらしいと、誰かが聞きつけると、みんなで踊りに出かけた。
全部がひとつの村の中で完結してるので、どこへ行くにも歩きでいいし、気候も暖かいので完璧。
そして、物価がメキシコよりもさらに安い。
まさに楽園じゃないか。
宿では男三人、ひとつの部屋で、シングルベッドを二台くっつけて、川の字で寝てたのだけど、そんな事は全然気にならなかった。
二人からは、夜いびきがうるさいと言われていたけど、まあしょうがないので諦めてもらったし、トイレットペーパーを使わない、もとし専用のペットボトルがトイレに置いてあるのも気にしなかった。
実の兄弟や両親よりも近い生活だ。
宿のネットもないに等しい位使えないし、プライベートの時間が欲しいなら外へ繰り出すしかなかったのは、とてもよかったと思う。
もし、居心地が良くてwifiのバッチリ使える部屋に一人でいると、外へ出ない日があったかもしれない。
夜になると、村のあちこちから音楽が聞こえて来るので、気になった所へ入ってみると、大抵面白い事が待ってる。
こうして、2週間が過ぎていった頃、この村で出会った、DJ Necoことマリリンが、とんでもない事を言い出した。
みんなでさ、一緒にベルリン行こうよ!!
一同)笑
僕をはじめ、サンペドロで一緒に遊んでた殆どのメンバーが、ここから南米を目指していたのだ。
ところが、この話がじわじわとリアルになっていく事を、僕らはまだ全く信じられずに笑い飛ばしてたのだった。
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