家賃高騰の中で
都会の中でもここならなんとかなる!で有名だったベルリンも、家賃の高騰で常に部屋を探してる人達が後を経たなくなってる。
手頃な価格で部屋が見つけられなくて、留学や移住を諦める人もいるんだと聞いて、首都なのにダントツ貧乏だった時代の終わりが大きな資本と共にやって来てるのを感じる。
月300ユーロもあれば割と広い部屋に住めてたのは完全に過去の話になってしまった。
2000年頃だったか、当時まだ地元の広島に住んでた時、駅のホームでボロボロのライダースに破れまくったスキニーパンツ、マーチンのブーツで、緑色のモヒカン姿のお兄さんと出くわした事があった。
見た目はかなり激しいのに、なんか優しそうだったお兄さんは、今日ベルリンから帰国して、地元に帰る電車に乗り遅れた瞬間だったらしく、丁度車だった僕は彼を家まで送ることにして、家までの道中ずっとベルリンの話を聞いてた。
当時スクワッドハウス(廃墟)に多国籍の20人位で暮らしながら、仕事も殆どせずに、毎日路上でライブしたり絵を描いたり遊んだりしながら、食べ物はそれぞれが外で集めてきてて、ほぼ0円生活だったけど最高だった!
あの町はどんな奴でも受け入れてくれる!
みたいな事をすんごい楽しそうに話してた。
近年、ベルリンに住んでたアーティストがクロアチアやポルトガルやもっと遠くの国に引っ越してるって話を聞く。
そうやってまだ物価も安くて何もない土地にアーティストが集まってきて、10〜20年かけてそこから新しい文化と町が出来ていくのが面白い。
ベルリンは一昔前のパリとかニューヨークみたいだって話を時々耳にする。
町に住む人が増えて大きくなるってことは、それまでそこで活動してたアーティストや冒険心を持った人達がすでに新たな土地を開拓し始めてるってことなのだと思った。
Berlin, 2023
【旅を再開するべく、メンバーシップ始めます!】
最近のビエラ、音楽作ることに全人生使っててエネルギッシュ!