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争わないで踊る、ダンスデモ
Ecstatic Dance DEMO in Berlin
01.05.2021
5月1日は、ヨーロッパ各地でコロナ対策についての大規模なデモが開催されて、ベルリンだけでも数カ所で行われたので、そのひとつ、ダンスデモ「Ecstatic Dance Berlin」に行ってみた。
このダンスデモの、ルールで決められた事を守った上で、太陽の下で踊って、健康的な生活をしながら免疫力を高めよう!って姿勢が気に入ってて、去年から時々参加してるのだけど、今回集まった人の多さときたら、これまでで一番だったんじゃないかしら。
当初は、パーティー好きな人がコロナなんか関係ねえ!みたいなノリでやってるのかと思ってたけど、通ってるうちに実はとても真面目に取り組んでる事に気付いた。
オーガナイザーは、「これはパーティーじゃなくてデモンストレーションだから、ちゃんとルールを守って距離をとって踊ってね!」と、何度もアナウンスをしながら、公園の周りで待機してる警察官の人達にもリスペクトの言葉を贈ってる。
会場には顔見知りの人も何人か来てて、相変わらずゆるゆるなみんなと久しぶりに話してると、なんだか日常が戻ってきたみたい。
ドイツに来て強烈だったのは、政府の決めたルールに対して、空気を読むとか全然しないし、例え自分の意見が少数派だとしても声を上げる人が大勢いるところで、ルールを守れば自分の持ってる権利を最大限活用する人々の姿勢は、逆に政府に対してのプレッシャーにもなってるように見える。
ルールは全部政府に丸投げして、いつの間にルールが変われば、ただ愚痴ってた僕の半生とは全く次元が違うじゃんか。
何かルールが変われば賛否があるのが当然で、僕には人が自由に生きる権利を政府に丸投げしてない感じがとても刺激的に映る。
あなたはどう思う?って問いに対して、その場の空気を読みながら正解を当てる会話じゃなくて、自分の本当の気持ちを気軽に話せる環境がすごい。
それって勇気がいることじゃんね。
公園には、マスクをする人もしない人も、ワクチンを打った人もまだな人も、ローカルの人も外国人も、家族連れも、おかまちゃんも、ゲイやレズビアンのカップルも、本当色んな人達が集まってるけど、すごくピースな雰囲気で、さすがどんなマイノリティーでも受け入れてくれる町だなあと思った。
町のデモでは警察官とデモの参加者で衝突があったみたいで、50人が逮捕されたって聞いたけど、僕はシリアスなこともユーモアに変えられる人達と遊んでいたいと思う。
何やら思ってたより長引きそうなコロナウィルスとの共存生活で、人の生活はどんな風に変化していくのかな。
こんなに大勢の人を見るのは去年のデモ以来っていう。
てか、もうデモでしか人混みを見てない。
春から夏にかけて、ベルリンから朝の森の音を配信しています
森のおと / Birdsongs in Berlin
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