Kenya 05 -Lake Naivasha-
フラミンゴに会いたい!!
と、前回のアフリカ旅から言い続けてきたビエラの夢を叶えるべく、ナイロビから約100キロ北のナイバシャという街へ向かう車。
ケニアの交通事情はかなりワイルドで、隙あらば前へ抜いて行く車やバイク。
右がダメなら左、左もダメなら歩道を使って、次々遅いトラックやバス、その真後ろで一緒に走ってる僕らを砂埃と共に抜き去って行く。
これが本当にストレスで、みんな車がぶつかる事をあんまり怖がってなさそうに見えるのは何故!?
事故して困るのは目に見えてるのに本当に不思議。
半日かけて、やって来たナイバシャのコンゴ二湖という、湖までやって来た。
フラミンゴがいると言われてる場所だ。
しかし、湖にフラミンゴの姿はないどころか、カモが数羽浮かんでるくらいで、辺りはものすっごい静寂。
そんな事もあるかもねと、あまり期待しすぎないようにしてたけど、やっぱりいないと、寂しい。
会いたい。
静かな湖では、時々数羽の鳥達が浮かんでたり、飛んでたりしてる。
鳥だってそりゃ美しいんだけどさ、、、やっぱりフラミンゴが見たい。
シマウマやインパラ、イボイノシシなんかが、時々道の側まで出てくる。
僕らが車から降りると逃げてしまい、中々近寄れない負の連鎖。(降りなければいい)
湖の辺りにあった軽食屋で、コーヒーを飲みながら、近くでタバコをふかしながらビールを飲んでた、地元の人らしきおじさんに、フラミンゴの事を訪ねてみたら、彼はボソボソと話し始めた。
なんでも、今年の雨季は例年よりも長く続いてるそうで、湖の水位がいつもより高いのだと言う。
浅瀬で暮らすフラミンゴはおそらく今、他の湖に行ってるのだろう。
ということだった。
会えないのか!
オー!!フラミンゴーッ!
と、二人で嘆いてたら、彼はこう話を続けた。
ここからもう少し北のボゴリア湖まで行ってみるといいよ。
あそこにはいると思う。
なんと奇跡のような情報!
(ドラクエだ、この世界はドラクエなんだ!)
まだフラミンゴが見れるかもしれないという期待いっぱいで湖を散歩してると、一匹の子猿がうずくまってるのに気がついた。
近寄っても震えるだけで逃げようともしない。
近くにいた係のおじさんに訪ねたら、
きっと電熱線に触れたのだろう。
という事だった。
(動物が園内を荒らさない様に所々に電熱線が引いてあるそう)
可哀想だな、と子猿の側でどうする事もできず立ち去ろうとした時、
ビエラは電話で誰かと話し始めた。
そして数分後、
ボランティアのレスキュー隊に知らせたから、明日見に来てくれるって。
絶対連れて帰らないで!だって。
!!!
天使か!
今、立ち去ろうとしてた自分が恥ずかしい!
(しかも、あ、そうだよね!的なリアクションとか、思い出すだけでもう死にたい)
ぶって!僕をぶってくれ!!
そして罵ってくれ!
すっかりフラミンゴよりも子猿の事で胸いっぱいになった僕らは、宿へと戻ったのだった。
つづく
一人でうずくまってた子猿。
どうしようもない!とすぐに諦めてしまう僕と裏腹に、何かやれる事を考えて動くビエラの差は、きっとキリマンジャロくらいでかい。
すっかり太陽も落ちた帰りがけ、森の中でキリンを見つけた。
この辺りでは、国立公園に入らなくても、時々見れるんだって。
ナイバシャで泊まった宿「Jane's Guest House」
とても清潔で各部屋に小さなキッチンもあるし、敷地内に可愛い食堂もあるし、何しろスタッフの人の笑顔が最高!
おすすめ出来る宿です。
【インスタでもケニア旅編やってます】