Kenya 16 -マラリア危機-
村に着いた途端、人の視線をばちばち感じる。
ドンと宿主エノックの故郷の村、Sindoまでやって来た。
メインロードでは、ドンの家族や友達に次々と出会ってしまい、わやわやと会話が始まってる。
車の外にいた僕は、「ムズング!」(外国人の呼び名)と子供達に呼び止められ、もはやスターと言っても過言ではない程熱い視線を浴びる中、一緒にカメラで遊んだ。
どうやらここで妹さんと待ち合わせをしてたらしく、待ち合わせ場所で人に囲まれてると、笑顔の可愛い妹ちゃんがゆっくりとやって来た。
物静かで、おしとやかで、僕はすぐに彼女の事が好きになった。
ドンがナイロビに出てから、会える日が極端に減ってしまったのが少し寂しいと言ってる妹ちゃんは、最近結婚したそうで、恥ずかしそうに新婚生活の様子を教えてくれた。
以前実家として使っていた、ドンの実家 (元) へ向かうと、そこは草がすくすくと自由爛漫に育っていて、道すら見えなくなっていて、二人はその様子をみて笑っていた。
ムズングー!と呼び止められるけど、近寄ると逃げ出す子供達。
そのルーティーンが永遠に続く。
村の入口で出会った人がなんとドン一家の母親代わりだという学校の先生に轟くドン。
ここをまっすぐだ!と言われても、もうどこが道なんだか。
草刈りにもっと帰って来ないと、と呟く頼れる長男、ドン。
実家(元)の前で写真を撮ろうと二人を誘い出すと、なんか二人とも照れてて可愛かった。
身体の異変に気付いたのは、宿主エノックの実家へ着いた夜のこと。
親父さんが自慢の畑を見せてやる!と、真っ暗な畑へ一緒に出かけた時に、急な悪寒と関節痛が始まって、数分で鳥肌と汗まみれ。
これは熱だ、絶対熱のやつだ。
親父さんはそんな事はどこ吹く風と、丁寧にどこに何が植えてあるのか教えてくれてるのだけど、既に全く耳に入ってこない。
そのうちフラフラと木の切り株に腰を下ろしてしまった。
ビクトリア湖周辺はマラリア(蚊に寄生するバクテリア、その蚊に刺されるとマラリアを発症する)が生息しているというのは聞いていたけど、
あれ、
まさかの、ここで!?
ドンは、長いドライブと、湖の熱風を浴びすぎたんだろうよ。と、早々に寝に入った僕の枕元に水と薬を持ってきてくれた。
あー、マラリアだったら明日は病院かあ、、そもそもこの村に病院あるのかな。
ぼそぼそと一人呟きながら(熱が出ると独り言が出やすくならない?)蚊帳の中でうずくまって寝たのだった。
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