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マリファナマーチで踊れ!(上)

タスマニア島での畑仕事を終え、本島に戻るタミングで、丁度ニンビンという町で、「Mardi Grass」 という面白いお祭りが開催されるって情報を聞きつけ、飛行機とバスを乗り継いでやって来た。

今では、すでにアメリカやカナダ、ヨーロッパ、中南米、そしてアジアの中でも、医療や食品、嗜好品、さらにはビールやコーラ、エネルギーとしても使われるようになってきて、特にこの数年は、世界中で話題になってるマリファナ(大麻)だけど、当時 (2008) の僕は、マリファナについて、特に深く考えた事もなかった。


だから、マルディグラスって麻のお祭りがあるよーって話を聞いた時も、おそらく若いヤンチャそうな人達が集まる、ダンスパーティーみたいなもんだろうと思ってた。
面白いもの見たさとノリだけで来てしまったのだ。

僕はヤンチャ組が夜な夜なクラブで踊りながら、プカプカ煙をふかしてる風景を想像しながら、バスはぐんぐん山へ登って行き、やっとのことで町に着いた僕は、目の前に広がる光景に驚いた。


道には溢れんばかりの人達が集まっていて、顔にメイクをした子供達や、家族連れ、旅行者らしきグループ、大勢の若者からおじいさん、おばあさん達までもが、それぞれ派手なドレスをバッチリ着こなして、道端でビールを飲みながら楽しそうに話してる。

ほえーっとその光景を見ながら、キャンプサイトへ行ってる間にも、みるみる人は増えていって、メインロードが一本しかない小さな小さな町、ニンビンが大勢の人で溢れかえっていた。
太鼓の音や、ギターの音が色んな場所から聞こえてくる中、至る所で白い煙が上がってるけど、みんなとても楽しそう。

こりゃあ、お祭りだ!(いや、最初からそう聞いてるんだけど)
綿菓子やたこ焼きの屋台があっても全然おかしくない程に、町のお祭りだ。
道沿いにはCoffeeやOrganic Donuts などの看板がかかってるのが見える。
屋台も沢山出てるじゃないか。






僕は今まで、マリファナは吸う為の物だと認識していたのだけど、(多分映画やMV、ボブマーレイなどの影響だと思う)道端では、マリファナのケーキやチョコ、クッキー、ジュースなんかを、可愛いドレスを来た女の子が手売りしていて、それをひげもじゃのおじいちゃんが買って食べてる姿が妙に可愛くて、不思議でならなかった。


遊びに来ていた日本人の人達と話してる時、マリファナって吸うだけじゃないの? と何度か聞いてみた。
今、目の前で起こってることがもっと知りたかったのだ。
すると、とても面白い答えが返ってきた。


マリファナはもちろん吸う事もできるけど、料理して食べたり、お茶にして飲んだり、服を作ったり、オイルやプラスチックなんかも出来る万能植物なのよ。

日本ではドラッグ扱いだけどね、オーストラリアでは、タバコやコーヒーと同じ感覚で使ってる人も多いかもね。

酒もタバコもやらないけど、マリファナだけは好きという人も、オーストラリアには、年齢、性別問わず沢山いるよ。
実は大家のおばさんも好きなのよ。

マリファナという植物は、地球の環境汚染を、土と空気から浄化してくれてる植物なのだと言ってる人もいた。


どの話も初めて聞くようなことばかりで、それまでマリファナって軽いパーティードラッグみたいなものだと、何となくイメージしてた事が、実は日本特有のイメージなのだと、後に知った。


道ゆく人達を眺めてるだけで、本当に色んな人達がいて、国籍とか全くわからにのだけど、このめちゃくちゃ楽しそうにしてる姿を、日本の友達にも絶対見せてあげたいと、僕はカメラを持ってはしゃぎ周っていた。




初めて一人で海外旅行へ出てたった3ヶ月の間に、自分の無知さと、それまで生きてきた世界観の小ささに驚くと同時に、まだまだ知らない事だらけの世界にわくわくして、周りの人をさらに質問攻めするのだった。



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Musashi
いや、これ誰かからサポートあった時ほんまにむっちゃ嬉しいんですよ!!