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Kenya 06 Longonot National Park
僕とビエラは、火山の麓にやって来ていた。
山の上からの風景がみたいなー。
僕の一言だった。
ピクニック程度の山だからと、500mlの水と、バナナを2本だけリュックに詰め込んで、山を登り始めた。
麓の方で、子供達の声が聞こえてきたと思ったら、ものの5分やそこらで、僕らを抜き去って行った。(走って登って行く子供達がたくましい)
よく見たら裸足の足跡があるじゃないか。
僕らが頂上に着く前に、既に頂上から下山してきた子供達。
なんて速さだ!!(俺が遅いのか)
カメラを構える先には、子供達が常に前へ前へと押し寄せてくるから、面白くてたまらない。(先生方も微笑んで見守ってくれてる)
前へ前へ前へ。
後ろから走って来た女の子達グループは、転んだり、すべったりしながらものすごいスピードで駆け抜けて行く。
写真撮らせて!なんて、とても言えない程の速さで、彼女達は砂けむりと共に消え去った。
こうして、ようやく辿り着いた頂上で、僕は座り込んでると、
ビエラが何かの標識を指差して、
ここ、一周できるってー。
と、叫びながら、彼女の足は既にどこかへ向かって歩き始めてる。
正直、もうここで充分だけど、引き下がれない。
僕はビエラの後ろを着いて行く格好で、またトボトボと歩き出した。
登山を始めて何時間経っただろうか、
僕らは、舐めていた。
一周って、想像以上に長い!(今更)
写真を撮りながら歩くもんだから、さらに遅い。
だが、もう後戻りも出来ないくらい歩いてるのだ。
すごい光景に出会う度、興奮するのだけど、時間も気になる。
後半は、日が暮れるのと時間の勝負みたく、急いで山を駆け下りた。
結局、下山したのは、国立公園の閉園時間を過ぎてから、もう辺りは暗くなり始めてた時のこと。
ゲートの入口で係のおじさんが心配そうに待っててくれた。
帰ってこないから、火口に降りたのかと思ったよ。
夜になると動物達も出てくるからね、とても危険なんだよ。
一応注意はしてるけど、そんなに強く怒るでもなく、おじさんはヘトヘトに疲れてる僕らを駐車場まで見送ってくれたのだった。
つづく
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